大山です。
>なので,売り上げや利益はCMMの管理対象である必要はないと思います.
>CMMは,あくまでプロセスを評価するためのモデルであって,
>プロダクトを評価するためのモデルではないからです.
この点に関しては、他の方がおっしゃっていることも含めて
その通りだと思います。
>CMMとプロダクトを評価するためのモデルの連携は必要だと思いますが,
>CMMがプロダクトの評価を含めていないことに問題はない気がします.
既に類似した分野の製品を開発した実績があり、
開発前に詳細な仕様が固まっていて、
その仕様どおりに製品を作ったとして、完成時にその製品が
陳腐化していないような分野においては、その通りだと思います。
濱井さんがおっしゃってるのは、
・売れる製品は新規性が高い場合が多く、
精度の高い見積が不可能な場合が多い
・売れる製品を作るためには、開発中にも
柔軟に仕様を変更できることが望ましい(ことが多い)
・そもそもユーザはモノを見るまで自分が本当に
何を必要としているか、認識できない(ことが多い)
といった現実が、CMMの前提とかけ離れているのだから
実際に売れる/役立つ製品を作ろうとする場合、
開発組織を評価するモデルとしてCMMを使うべきではない、
ということではないでしょうか?
僕はこの意見に賛成です。
一方、
売れる/売れない 役立つ/役立たない といったファクターよりも
予算通りに、仕様通りのものを、きっちり作ることの方が重要視される
分野は、確かに存在すると思います。
役所が発注するシステムにはそのようなものが多いかもしれません。
それを肯定するわけではありませんが、担当者自身が
予算通りに、仕様通りのものが、きっちり完成したかどうかで評価される
ような構造になっているとしたら、その担当者にとっては
CMMは有益なモデルだと思います。
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| 日立ソフト マルチメディアシステム部
| 大山 晴信 nobu@....jp
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