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Date:  Fri, 21 Dec 2001 01:22:21 +0900
From:  KITANO Takatoshi <dann@....jp>
Subject:  [XP-jp:02928] Re: CMM と XP
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <20011221003957.5720.DANN@....jp>
In-Reply-To:  <200112200101.KAA17740@....jp>
References:  <20011219135849.1D07.MAKOTAN@....jp> <200112200101.KAA17740@....jp>
X-Mail-Count: 02928

北野です.

On Thu, 20 Dec 2001 10:01:28 +0900
k-hamai@....com wrote:

> 濱井です。
> 2001/12/19 14:19:50 +0900にmakotan@....jpさんが送られた
> メールに関する返信です。
> 
> [XP-jp:02906]以降の私のCMMへの批判を簡単に言えば。
> 
> ・お金が儲かっているか。
> ・お金の儲かり方は安定しているか。
> 
> などは、ソフトウェア開発プロセスの優劣を評価する上でも、最も
> 重要な要素のはずであるということです。
> これらをある程度以上満たして、始めて、他の要素を評価する意味が
> あります。会社が潰れてしまったらプロセス成熟度も何もないです。
> CMMがソフトウェア開発プロセスの優劣を表現したモデルなら、最低レベル
> は、赤字企業などであるはずです。
> 儲け具合といったものがCMMの各レベルで評価の対象になっているべき
> です。
> 細かい例を挙げると、コストや開発期間が計測、管理の対象になるならば、
> 売り上げや利益も計測、管理の対象であるべきです。
> コストや開発期間の見積もりの精度を問うならば、売り上げや利益の
> 見積もりの精度も同様に議論すべきです。コストや開発期間だけ正確に
> 見積もれてもほとんど意味はありません。

「良いプロセスで開発を行えば,売れるソフトウェアを作れる」
というのは真ではないと思います.

なので,売り上げや利益はCMMの管理対象である必要はないと思います.
CMMは,悪魔でプロセスを評価するためのモデルであって,
プロダクトを評価するためのモデルではないからです.

CMMとプロダクトを評価するためのモデルの連携は必要だと思いますが,
CMMがプロダクトの評価を含めていないことに問題はない気がします.

-- 
KITANO Takatoshi
kitano@....jp