濱井です。
2001/12/18 18:01:15 +0900にmakotan@....jpさんが送られた
メールに関する返信です。
>>>CMMはプロセスの改善モデル
>>
>>意図としてはその通りだと思います。
>
>その意図を重視してはいかがですか?
>すでに
>http://www2.aurorasd.co.jp/se/system/cmm.html
>http://www.fujixerox.co.jp/randd/12/17_haman/tr105.html
>こういう方々もいらっしゃいますし・・・
[XP-jp:02862]でこう書いているのですが。
hamai>CMMが箸にも棒にもかからないものなら、これほど推進されないでしょう。
hamai>ある程度の利点はあると思います。ただ、ある程度以上ソフトウェア開発
hamai>組織を改善しようとしたら、むしろ足枷になると思います。
>>手段は目的をかなえるためにどれだけ役立っているかで評価されます。
>>目的からの観点のない評価はほとんど無意味です。
>>CMMには、この「目的からの観点」が抜け落ちています。
>
>工場がどれ位の品質の商品を作れる可能性があるのか。
>と、商品がどれ位役立つのか。
>を比べてどうするのですか?
そんなことは言っていませんが?
ソフトウェア開発は、その目的のためにどれだけ貢献しているかで
評価されなければならないと言っているだけです。
『ザ・ゴール』の55ページに「どんな会社であっても目標は同じだ。一つ
しかない」とあるように、企業の目的(目標)は本質的には一つです。
66ページにあるように「企業の目標はお金を儲けること」です。
お金を儲けることが企業の目的であり、一時的ならともかく、長い期間
にわたって儲けることができなければ企業は存続できません。
ソフトウェア開発もお金を儲けるための手段にすぎません。パッケージ
ソフトとしてどれだけ売れたか。そのソフトを使ってどれだけコストを
削減できたか。そういったことで、まず評価されるべきということです。
しかし、CMMはそうなっていません。
CMMの基準からすると、全く売れないパッケージソフトをコストや開発期間
が予定どおりに開発したケースの方が、爆発的売れ行きのパッケージ
ソフトをコストや開発期間が予定を大幅に超過して開発したケースより
評価が上ということになります。会社が儲かるかどうかより、開発コストや
開発期間が予定どおりかどうかの方が重要なのです。
これでこのまま突き進むと、会社は潰れてしまいます。