太田です。
濱井さん
>手段は目的をかなえるためにどれだけ役立っているかで評価されます。
>目的からの観点のない評価はほとんど無意味です。
>CMMには、この「目的からの観点」が抜け落ちています。
>
>目的は東京から大阪へ行くということ。手段はクルマを走らせること。
>だと仮定しましょう。クルマの走った距離だけでは、どの程度大阪に
>近づいたかわかりません。これと同じことです。
例えのみに対する反応で申し訳ないのですが、
目的:東京から大阪へ行くこと(大阪へ到着すること)
手段:車を走らせること
とすると、計測対象を「車の走った距離」とだけするのは不適切な選択だと思いま
す。
この目的に対する検証ポイントとしては、
出発する前
・目的の目的(車を大阪まで走らせる目的)は何か、最短時間でいかなければならない
ものなのか
・車は十分に整備されているか
・途中でトラブルが起こった場合、どのような代替手段を用意しているか
・ドライバーの体調は十分か、途中で休むペースを考えているか
・補給をどの時点で行う予定か
・(横に誰か乗せているなら)運転を代わってもらえる可能性はあるか
・ドライバーの運転習熟度はどれほどか
・事前に走るルートを選択し、時間を見積もっているか
・代替選択ルートを用意しているか
・見積り時間は最短か、平均か、最長か、最長はどこまで許されるのか
・選択ルートを以前走ったことはあるのか
・トラブルが起こった場合の連絡手段は用意されているか
・トラブルが起こった場合、どのようなトラブルでどれほどの時間がかかるか
・走っている途中に現状が確認できる手段(地図、カーナビなど)を用意しているか
走っている途中
・予定したルートで走っているか
・常に現在地点が確認できているか
・現在、全工程のどれほどを走っているか(<- ここは他のポイントを確認しておけば
走行距離から判断できますよね)
・(ルート別に)あとどれほどの時間がかかるか
・現在の体調は万全か、そろそろ運転を代わるタイミングか
・渋滞にはまったが迂回ルートを走った場合、どれほどの遅延が起きるか
・予想した平均速度以下となっているが、到着時間の修正が必要か
到着後
・・・
などなど、色々な計測ポイントを抑えて初めて「走行距離」が生きてくるのではない
でしょうか。ソフトウェアのプロセス管理や検証でもそうですよね。プロセスが目的
を正しく反映しているかというのは検証する項目を設定するときに考えることであっ
て、プロセス管理はその検証項目が時点時点で正しく確認されているかを管理するも
のだと捕らえています。
おおた
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