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Date:  Tue, 18 Dec 2001 10:28:02 +0900
From:  k-hamai@....com
Subject:  [XP-jp:02902] Re: CMM と XP
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <200112180128.KAA14805@....jp>
In-Reply-To:  <20011217155657.BC36.Y-KAMITE@....jp>
References:  <20011217155657.BC36.Y-KAMITE@....jp>
X-Mail-Count: 02902

濱井です。
2001/12/17 15:57:37 +0900にy-kamite@....jpさんが送られた
メールに関する返信です。

>CMM: ソフトウェア開発組織を外部評価するための、 *組織遷移* モデル

CMM: ソフトウェア開発組織を外部評価するために考えられた、 *組織遷移* モデル

なら否定しないんですが……。

意図と現実は往々にして一致しません。特にソフトウェアの世界では。
プログラムは、プログラマーの意図したとおりではなく、(コンパイラの
バグ等がなければ)プログラマーの書いた通り動きます。

CMMがどういう意図で作られたモデルであるかということと、実際に
どういうモデルであるかということとは別です。

CMMでは、充分なデータを蓄積して正確な予測をたてることを重視します
が、事業環境の変化が激しいため、蓄積したデータはすぐ陳腐化して
使い物にならなくなってしまいます。
また、データの蓄積を待っていたのでは、新しい分野での事業活動など
できません。

発注元が詳細で正確な要求仕様を書いて発注するようなケースならCMMが
有効かもしれませんが、XPが前提としているような要求仕様があいまいで
変化しやすいケースでは、CMMに拘ると足をひっぱられることが多い
でしょう。