濱井です。
2001/10/23 10:53:30 +0900にANC04864@....COMさんが送られた
メールに関する返信です。
「ソフトウェア開発の見積もりの精度は、ソフトウェアを開発する
価値と両立しない」というのは、一般的な傾向を示すもので、例外が
無いというわけではありません。
断定的に書いたのは、強調のためと例外の場合も偶然によるもので
開発者の努力によりどうにかなるとは思えないためです。
>以下、少しずれますが、「既存のソフトウェアとの類似性が高い、差異が少
>ない」といった場合にそれらの度合いの捉え方が曖昧かもしれませんが、受
>託開発の現実としては、「既存のソフトウェアとの類似性が高い、差異が少
>ない」新規性がある製品とはいえない製品が作られる場合が多くはないでし
>ょうか?つまり、最初に作る場合は見積り精度が低くても、似たような場合
>を作る場合は精度があがります。そして、その似たような製品を作る場合が
>現実として多いのであれば、計測し見積りにいかす事が必要ではないかと考
>えています。
このような場合の多くは、パッケージソフトがカバーできるのではない
でしょうか。というか、パッケージソフトはある程度の顧客のニーズの
差異を受容できるようになっているべきでしょう。それでもパッケージ
ソフトの対象外という場合もあるでしょうが、そう多いとは考えにくい
です。
>> ソフトウェア開発の見積もりの精度は、ソフトウェアを開発する価値と
>> 両立しないということです。
>
>価値については、「既存のソフトウェアとの類似性が高い、差異が少ない」
>製品であってもその製品の価格や稼動可能になるまでの早さ・品質などによ
>り、違いがでてくると思います。この考えが正しいければ一概に両立しない
>とは言えないと考えますが、どうでしょうか?
たしかに全ての場合に両立しないとは言えないでしょう。既存の
ソフトウェアに重要な機能が抜けていたような場合には、ソフトウェア
開発の見積もりの精度とソフトウェアを開発する価値とが両立する
でしょう。