濱井です。障害ではじかれたメールの見直し・再送です。
現在、ダイヤモンド社から『ザ・ゴール』という本がでています。
週刊ダイヤモンド誌で特集が組まれましたし、名前だけはご存じの人も
少なくないと思います。
製造業を題材としているこの本を紹介するのは、この本の舞台となる工場
が現在の日本のソフトウェア業界とよく似ており、この本で提唱されている
考え方はソフトウェア開発においても通じる部分があると思うからです。
誤った生産性の定義にもとづいて部分最適化に走って苦しんでいる姿が
現在の日本のソフトウェア業界に重なります。
この本で最も重要な指標としてあげられているのは、「スループット」
であり、その定義は以下のようになっています。
スループットとは、販売を通じてお金を作り出す割合のこと
(pp.97)
このように工場でも、どれだけ売れたかが最も重要であり、どれだけ
製造したか、どれだけ作ったかではありません。どれだけ製造しても、
売れなければ在庫が増えるだけでありコストが無駄になるだけです。
ソフトウェアも同じで、開発しただけではコストがかかるだけです。
それなのに現状では、開発で費やした規模ばかり計っています。