濱井です。
2001/09/12 11:01:55 +0900にono@....jpさんが送られた
メールに関する返信です。
> > ・ワザト虫デバッグ:
> > わざとバグを入れて(もしくは残して)デバッグさせる。
> > 個別のバグに対して行うデバッグではない。
> > 少なくとも1個以上のバグがあることがわかっているので、
> > レビューなどでの無意識的な手抜きが防げる。
> > (出典:「プログラミングの心理学」)
>
>QA がきちんと機能しているかどうかをみるのに、いくつかのバグをわざと入れて
>補足率をみたり、またその補足率から他のバグの残存率を見積もることを fault
>injection という名前で聞いたことがあります。ワザト虫デバッグはこれに近い
>ものでしょうか。また、洋書ですがそれに一冊費した本があります。
多分、ワザト虫デバッグを参考にしたのだと思います。
「プログラミングの心理学」の原書は、多くのソフトウェア工学の
文献で参考文献としてあげられている古典(1971年刊)ですから。
もっとも、類似の調査法は、生物学などで以前から使われていました
から、そちらの影響かもしれません。
> Software Fault Injection : Inoculating Programs Against Errors
> by Jeffrey M. Voas, Gary McGraw, ISBN: 0471183814
> (余談ですが、この本の foreword はなかなかよいです)
>
>しかし周囲で、これを試したことがあるという話は聞いたことがありません。
>どれくらいメジャーな技法なのでしょうか。私自身の経験が不足しているので、
>なんともいいがたいのですが。
バグを入れても不自然にならないようにするということが難しいので、
ほとんど使われていないようです。