高橋(徹)です。
""hasegawa" <hasegawa@....jp>"さんは書きました:
> XPのメタファと一般的なメタファがあり、後者はさまざまな解釈ができ、
> 実際、この議論は、アリストテレスの時代にさかのぼります。
> メタファとは、日本語で「隠喩」です。これは比喩の一種です。
比喩の話しが出てきたので。
「オブジェクト指向システム分析設計入門」(青木淳著、SRC刊)
既に廃刊になってしまったようですが、著者のホームページに全文が掲載
されています。
http://www.sra.co.jp/people/aoki/IntroductionToOOAOOD/
けっこう難しいことが書かれていて、理解するには至っていませんが、
比喩とオブジェクト指向設計の関係について書かれています。
設計を人に伝えようとする場合に、比喩を用いてコミュニケーションする
という内容だと思います。
> これは、作用を持っています。
>
> XPでメタファを使うということは、「メタファ(隠喩)の作用を利用する」
> ということです。この場合、その利点と欠点が出てきます。
> XのメタファとしてYを使う、という状況を考えると、
> やはりXよりもYの方が何らかの点でよいのでしょう。
> #多くは、その詳細を隠します。
自分が考えている何か(設計であったり意図であったり)を他人に伝えて
理解してもらうために、「メタファの作用を利用する」ということでしょうか?
例えば、メタファに設計情報が含まれてはないけれども、メタファの作用で
設計を理解することができるようになる、というような。
オブジェクト指向の設計過程で、他の開発者が作成した資料(UML)をレビュー
する時、説明を聞いていてもなかなか理解することができませんでした。
クラスが10前後、シーケンスや状態図を合せても10ページ弱の量でしたが、
頭の中に入ってこない、という感じでした。
(全体が把握できて、動きがイメージできる、というものです)
この時は、後になって動作するプログラムができて、それを使っている中で
やっと動作がイメージできるようになりました。
きっとよいメタファがあれば、理解が早かったのではないか、と思います。
> こう考えていくと、私にはメタファは分析のためのモデリングの道具でもなく、
> より正確なものを使って豊富にしていくことでもないように思えてきます。
> さらに解釈がどうのこうのというでもないと。確かに、うまいメタファ、
> まずいメタファというのがありますが、その評価基準は正確さや精緻さ
> といったことではないと思います。
自分の意図したことを相手にイメージしてもらえるか、
そのイメージがどれだけ早く、誤解が少なく、伝わったか、
といったことになるのかと思います。
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TAKAHASHI, Toru