矢崎です。
リプライありがとうございます。
----- Original Message -----
From: "西田 孝志" <nishida@....jp>
To: <extremeprogramming-jp@....jp>
Sent: Thursday, September 06, 2001 5:12 PM
Subject: [XP-jp:02511] Re: Metaphor
> 西田です
(略)
> 私が頭に描いているのは、下のような構造です。
> (メタファーの解釈を広く取りすぎなのか、誤解しているかもしれませんが)
>
> (1) (2) (3)
> 顧客<->顧客<->開発者<->開発者
> ・(1)、(2)、(3)のコミュニケーション時に、それぞれ使われるメタファーがあ
る。
> (1)と(3)は専門性が高くて、顧客と開発者の間の共通のメタファーにはなりえな
い。
> けれど、各役割(顧客,開発者)で使われる有用なメタファーがある。
> (これをXPでのメタファーの中に含めてしまっているのが、間違えかも)
>
> (2)でのコミュニケーションが頻繁に行われていない状況下で、
> (1)や(3)で使われるメタファーが時々使われる事があり、混乱するのではないか?
> と思っています。
> 相手の反応が、「は?」なら、「しまった」と気づきますが、
> 相手側に、そのメタファーが別の意味合いで存在していたりすると
> 話が通じているつもりで、別の話をしていたりする。
> (このような状況を「アンカーリング」って言うと聞きました。友人にですが)
>
> こんな事が起こるのではと考えます。
なるほど。。確かに、メタファーとはなんぞや、という意識、というか
メタファーを公式的に採用する、という取り決めを事前にしておかな
いと、そのような状況は起こりそうですね。
似たような状況に用語(集)の問題がありますね。顧客が使う用語は
開発者が知らなかったり、常識的な意味とは違う使い方がされていたり、
顧客の間でも使う人によって微妙にニュアンスがちがったり、というような
ケースです。
このような場合に用語集を作って、皆で統一的な用語を共有する、といい
のですが、現場では必ずしも実施されていないことも多いでしょう。
用語集にしろ、メタファーにしろ、どれだけ意識的にそれを用いるか、
という点にかかっているような気がします。
> 私が想定している状況はXP実践下ではありえないよ。
> って言う事なら、それはそれでも良いのですが。
> どうですか?
XPだからといって必ずしもメタファーが正しく機能するわけでは
ないでしょう。先にも書きましたが、どれだけ意識的に使えるか
だと思います。
>
> 最後に、オンサイト顧客が十分に実践され、誤解のない明快な(2)が共有されてい
れ
> ば、メタファーなるものは非常に有用だと思います。
この点が重要ですね。メタファーがあっても、人によって
その解釈がまちまちだと、メリットよりもデメリットのほうが
大きくなるでしょう。