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Date:  Thu, 06 Sep 2001 17:12:32 +0900
From:  西田 孝志  <nishida@....jp>
Subject:  [XP-jp:02511] Re: Metaphor
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <200109060816.RAA04340@....jp>
In-Reply-To:  <004d01c13690$7354c390$be02a8c0@FIRO>
References:  <20010905144657F.hiranabe@....jp> <20010905144657F.hiranabe@....jp> <200109051042.TAA15426@....jp> <200109060246.LAA28306@....jp>
X-Mail-Count: 02511

西田です

At 13:57 01/09/06 +0900, you wrote:
省略
> > (イコールになる事自体は基本的に良い面が多いだろうとは思うのですが。
> > 逆に悪い面もあるのではないか?と思ってます。)
> 
> 多分、XPでは、顧客と開発者が同じメタファーを共有することを考えている
> のだと思います。どこかの段階で共有できるメタファーを決めるのだと思います。
> (自然発生的なメタファーであれ、やや恣意的なものであれ)
> なので、(1)と(2)が異なることはない、と私は解釈しています。
> 

XPを実践していく上で、基本的に上記の矢崎さんの解釈に異論はないです。
想定している状況が少し違うと、私が思っているような悪い状況が起こるのではない
かと思っています(あくまで予測ですが)。


> ただ、西田さんが、違って当然だし、逆に違ってないといけないこともある、とおっ
> しゃ
> ているのは非常に興味があります。どのような理由でそう感じていらっしゃるのか、
> ご教示いただければ幸いです。

まだ、完全に自分の考えを整理できているわけではないのですが、
どうも自分の考えの根底には、オンサイト顧客が、
100%満たせる形のプロジェクトは日本では難しい
(はず)ってのがありますね。
ってのは、置いておいて。(後で引っ張り出します。)

私が頭に描いているのは、下のような構造です。
(メタファーの解釈を広く取りすぎなのか、誤解しているかもしれませんが)

       (1)        (2)           (3)
顧客<->顧客<->開発者<->開発者
・(1)、(2)、(3)のコミュニケーション時に、それぞれ使われるメタファーがある。
(1)と(3)は専門性が高くて、顧客と開発者の間の共通のメタファーにはなりえない。
けれど、各役割(顧客,開発者)で使われる有用なメタファーがある。
(これをXPでのメタファーの中に含めてしまっているのが、間違えかも)

(2)でのコミュニケーションが頻繁に行われていない状況下で、
(1)や(3)で使われるメタファーが時々使われる事があり、混乱するのではないか?
と思っています。
相手の反応が、「は?」なら、「しまった」と気づきますが、
相手側に、そのメタファーが別の意味合いで存在していたりすると
話が通じているつもりで、別の話をしていたりする。
(このような状況を「アンカーリング」って言うと聞きました。友人にですが)

こんな事が起こるのではと考えます。

うまく書けた自信が無いですが、分かります?上の説明で。
私が想定している状況はXP実践下ではありえないよ。
って言う事なら、それはそれでも良いのですが。
どうですか?

最後に、オンサイト顧客が十分に実践され、誤解のない明快な(2)が共有されていれ
ば、メタファーなるものは非常に有用だと思います。
まだ、メタファーというものを明確につかめてませんが.....^^;;

以上


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NK-EXA CORPORATION
Nishida Takashi
e-mail:nishida@....jp
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