平鍋です.
例として,
C3 の給与計算システムプロジェクト → 「アセンブリライン」
工場の部品組み立てのラインに例えます.最終の製品は,給与明細
です.給与,保険,組合,資格,...など,さまざまな要素から
給与明細を組み立てるイメージです.
SETI の地球外生命体探索プロジェクト → 「蜂の巣」
インターネット上の空いている CPU を少しずつ出し合って,大量
のデータ処理計算をし,それを総合します.蜂が蜜を求めて巣を
出,蜜を探して巣に帰ってくるイメージです.
ところで,メタファーによるモデリングというのは,これからの1
つのモデリングの形態になる可能性を秘めています. OO2001 シン
ポジュウムで,Colin Potts 氏の "What Do Object Models Thinks
About Life?" という論文を読みました.
OOA を「現実世界をモデリングしたもの」と捉えるナイーブな物理
的存在論に基づくモデリングパラダイム,「モデリングは認知であ
る」という contextual な認知存在論に基づくモデリングパラダイ
ム(Lakoff のカテゴリ論に通じる),それから,進んで,メタ
ファーを人間のナレッジマネジメントの基礎と捉え,metaphorical
な存在論に基づくモデリングパラダイムに到達します.
# この辺り,不案内です,どなたかフォローを.
XP の Embrace Change 本では,参照文献として,Richard Coyne の
"Designing Information Technology in the Postmodern Age -
From Method to Metaphor" が挙げられています.平鍋は未読です
が,メタファーには強い力があるのではないか,という予感がして
います.
以上