濱井です。
2001/09/03 20:32:50 +0900にono@....jpさんが送られた
メールに関する返信です。
>>> Regarding [XP-jp:02467] Re: 変更コストの変化 (was オブジェクト指向シンポジウウムの資料 ); hamai@....jp adds:
> > 濱井です。
>>> これは 「同じ」 バグがプロジェクトの初期に見つかった場合と後期に
>>> 見つかった場合では変更コストが違う、という、もともと Cosf of
>>> Change が扱っていた議論への反論にはなっていないのでは、と考えま
>>> す。
>
> > 私の記憶では、「バグ1件当たりの修正コストの増大」は、米軍の
> > ソフトに関するもので、修正行当たりの修正コストを各フェーズ毎に
> > 算出したものだったはずです。
> > 「同じ」バグではないはずです。
>
>濱井さんがおっしゃる、米軍のソフトを例に取った統計のお話であれ
>ば、拙文で書いた「なにかの実証的なデータ」ですから、濱井さんの
>解釈が可能だろうと思います(修正に「かかった」コストの統計なの
>ですよね?それが、数字のトリックで説明可能な部分を含むだろうと
>いうことだと思います)
>
>XP におけるCost of Change の議論はもう少し、理論的な想定の話と
>して扱われていたと思います(修正に「かかるだろう」コストを推定
>する)。たとえば
> http://www.XProgramming.com/xpmag/cost_of_change.htm
>を御覧ください。
>
>「同じバグ」についてですが、例えばエプ入門では想定上の問題として、
>
> 「要求分析で見つかっていれば1ドルで直せた問題が、
> ソフトウェアが稼働(運用)に入ってからでは直すのに
> 数千ドルかかる」
> (XP エクストリーム・プログラミング入門 p.21)
>
>などという説明がコストカーブについています。私が「同じ」と書い
>たのもこの意味での「同じ」です。存在する一つのバグに対して、初
>期で見つかって修正される(そしてもう二度と現われない)場合と、後
>期で見つかる場合と、二つの排他的なシナリオを考え、両者のコスト
>を比較しよう、というものです。
でも、その算出の基となったデータは、異なるバグの修正コスト
なのではないでしょうか。