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Date:  Mon, 3 Sep 2001 11:35:59 +0900
From:  hamai@....jp
Subject:  [XP-jp:02460] 変更コストの変化 (was 	オブジェクト指向シンポジウウムの資料 )
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <200109030236.LAA16565@....jp>
In-Reply-To:  <20010828144339T.hiranabe@....jp>
References:  <20010828144339T.hiranabe@....jp>
X-Mail-Count: 02460

濱井と申します。

2001/08/28 14:43:39 +0900にhiranabe@....jpさんが送られた
メールに関する返信です。

>8/22-24 オブジェクト指向シンポジウム2001で,ウルシステムズの
>平澤さんと平鍋が発表した資料を公開します.
>
>  http://ObjectClub.esm.co.jp/eXtremeProgramming/
>
>の What's New から辿って下さい.

この資料の4ページ目、「時間-コストカーブ」の図の左側の方を
見ていて思ったのですが、変更コストが時間の経過とともに
上昇していく原因の一つに、時間の経過とともに時間当たりの
変更件数が減少していくということもあるのではないでしょうか。

最近ではあまり聞きませんが、ずっと以前には、「後になれば
なるほどバグ1件当たりの修正コストが高くなるので、なるべく
早くバグを摘出するべき」と言われていました。それに対して、
「後になればなるほど摘出されるバグが少なくなるので、バグ1件
当たりの修正コストが高くなる」という反論がなされました。
早めにバグを摘出すればするほど後になって摘出されるバグは
少なくなるのでそのソフトに対して不慣れとなり、いざバグが
見つかった時の修正コストは増大するため、無理をして早めに
バグを摘出しても効果が薄いことになります。

この一種の数字のトリックが変更コストについても成り立っている
のだと思います。
もちろん、ソフトがつぎはぎだらけで複雑化していることも
変更コストが増大する原因の一つであることは否定しません。