矢崎です。
----- Original Message -----
送信者 : "Tuyoshi Ushio" <t-ushio@....com>
宛先 : <extremeprogramming-jp@....jp>
送信日時 : 2001年7月25日 10:19
件名 : [XP-jp:02250] Re: 工数見積
> 牛尾です。
>
> > 想像してますが、基幹系なんかだと仕様を大部分決めちゃって、それで
> > 見積って予算取ってっていう方向でしか動けないような気がします。
> > で、やっぱり、柔軟に顧客要求に応えられないというツボにはまっちゃうんです
> ね。
> > 全体予算が欲しいお客様とXPの計画ゲームというプラクティスは
> > どうやったら相容れることができるのでしょうか?
> > お客様にXPを理解してもらう、というのはナシで(現実的ではないと
> > 思うので)、いい知恵ないでしょうか?
>
> 見積りは難しいですね。
> 私の見解では
> 開発を2つに区切ります
> 最初の開発を予備イテレーションと呼んで
> それ以降を本番イテレーションと呼んでいます。
>
> 以前に似たシステムを開発したことがあれば明日の天気の考えで、
> 以前計測したPJのスピードである程度の見積りをします。
> そうでなければ、予備イテレーションで、業務を開発していく過程で
> 測定します。
> で、予備イテレーションが終わったときに見積りを出します。
> もちろん、仕様は決まっていないので、ストーリ(ユースケース)から
> 明日の天気を用いて見積もるのですが、全部でているわけではないので
私は、現実問題としては、早い段階で全てのユーザストーリ(ユースケース)
を出すようにしたほうがいいと思います。見積もり(予算取り)のためだけで
なく、システムの全体像を把握し、整合性の点で検証するためにも必要な
のではないかと思います。
もちろん各ストーリが詳細に詰められている必要はないのですが、しかし、
ストーリが各イテレーションごとに次々新しく出てくるようだと、全体からみた
統一感をコントロールするのは難しくなるのではないでしょうか。特に最低で
も登録系、更新系のストーリは先に出しておかないと、本当に正しく効率よく
データ、情報が組織を回るかどうかがコントロールできないように思います。
さらに予算面を考えると、肝以外のものも含めて、ストーリは全て出しておく、
というのが現実的なのではないでしょうか?