丹羽です。
いろいろご意見ありがとうございました。
開発期間、品質、価格だけで語るのは難しいのは承知の上で
メールを投げました。
というのも、XPのような新しいものを組織的に導入しようと思ったら、
「早さ、安さ、うまさ」のパラメータだけで表現するくらい
わかりやすくして上位の管理者なり経営者なりに売り込まないと、
反応すらしてもらえないだろうなーと思って、いろいろ考えていた
ところなのです。
ひが様:
> 開発期間は短く、品質は高く、価格は安い。
> たとえ単価が高くても小人数で、かつ効率の良い開発ができるので、
> 価格は安くなるはずです。
このままだと、銀の弾丸だといっていると誤解されかねないですが、
実際は、要員に関してやや厳しい制約がかかった上で、ということ
でしょうか。
わたしはそこまで簡単なものではないと思っています。
ビジネスとして考えたら、納期が早くて品質が高いんだったら、
わたしだったら高く売りたいと思いますし。
XPに参加するプログラマは、業務分析もアーキテクチャ設計も
プログラミングも単体テストもするわけですよね。今までの
プログラマの基準単価で雇うべきでは(使われるべきでは)ない
と思います。やっぱ2倍〜3倍は取らないと。(笑)
#金銭的にもプログラマを復権させないと。
まあ、既存の商習慣もあるので、簡単な話ではないですが、
こういう思いもこめて「価格は高く」と書いたのでした。
品質に関しては、XPで言われていることだけだと、CMMなどと
比べて、品質「保証」という観点からはあまり厳密でないのかな、
とおもって「そこそこ」と書きました。
あと、最初に上げたCutterのアンケートにありますが、米国では
Agile Metodologyに価格の安さや、品質の高さはあまり求めていない
ことがわかります。おそらく彼らがITプロジェクトをドライブ
するときには、納期を優先し、品質が過剰にならないように
管理するのではないでしょうか。
(e-Bizにおいて顧客の最大の価値はスピードですから)
牛尾さま
> 私はXPのビジネス的に気に入ってるポイントは
> やっぱり「変化を抱擁」です。
> 今の時代は要求なんてかわってあたりまえ
> なのに、20年以上も前の方法でみんな開発してるよね〜。
> というところが最大の魅力と思っています。
ここはさっきの「早さ・安さ・うまさ」のパラメータには
含まれないものの、極めて重要なところですね。
もうちょっとXPのよさ(というか、従来型との差別化)を
明確に表現できるパラメータ表現を考えてみるとします。
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Takashi Niwa <niwa@....jp>