平鍋です.
On Wed, 11 Jul 2001 04:15:20 +0900,
あまの <amapyon@....jp> said:
>> ・メトリクス
>> ==========================================
>> カテゴリ クラス数 テストクラス数
>> ---------------------------------------------
>> model 4 3
>> servlet 3 0
>> jsp 2 0
>> html 2 0
>> ---------------------------------------------
> このメトリクスで、何がわかるのでしょうか?
> 次の見積りの参考にするため?
おお,痛いとこ突かれました.
実は上記メトリクスは,XPには関係ないものです.
なぜ測ったか,というと,非常に現実的な理由なのですが,
「XPと通常の開発を比較するため」
「XPを知らない人に規模を実感させるため」
です.
ちなみに,"XP Installed" で推奨されているメトリクスと,壁に
貼るグラフを以下に紹介します.
■ 進捗
<<<<<<<<<<<<<<< Figure 18.1 Completed stories >>>>>>>>>>>>>>>>>
完成したストーリー
150| □ □ □
ス 125| □ □ □ □
ト 100| □ □ ■ □ □
l 75| □ □ ■ ■ □ □
リ 50| □ ■ ■ ■ □ □
l 25| ■ ■ ■ ■ □ □
数 0└───────────────────
1 2 3 4 5 6
イテレーション
■ 完成 □ 未完成
<<<<<<<<<<<<< グラフ 18.1 完成したストーリー >>>>>>>>>>>>>>>
ストーリー数を進捗に使っています.ストーリー数ではなくて,ポ
イント数がよいのでは? ということも言えますが,大した違いでは
ない,ということです.
---(引用)---
Kent Beck は、スコープの理想的なレポート方法についてこう言っている。ス
トーリーカードをまとめて手に取り、「しなくてはならないのはこれで全部だ」
と言いなさい、それからカードを2つに分け、「これが今までに終わった分で、
これがやり残している分だ」と、2つのカードの束を見せながら説明しなさい、
と。
---------
■グラフ
<<<<<<<<< Figure 18.2 Unit tests - always 100 percent >>>>>>>>>>>>
ユニットテスト得点記録
100%| ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲
ス : |
コ : |
ア 50%|
: |
: |
0%└────────────────────
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
イテレーション
<<<<< グラフ 18.2 ユニットテスト - いつでも 100パーセント >>>>>>
----(引用)----
さて、どんなグラフよりも重要な質を持つグラフは、期間内のユニットテスト
の得点グラフだ(図18.2参照)。このグラフはこのままコピーしてて壁に貼っておこう。
そのとおり。失敗するかもしれないすべてのことに対し、ユニットテストがな
くてはならない。そしてそのテストはいつでも、すべてのプログラマの書いた
すべてのコードのリリースに関して、100パーセント通らなくてはならない。
これでひとつグラフができあがりだ。
--------------
<<<<<<<<<<<<<<< Figure 18.3 Acceptance tests >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
受け入れテスト得点記録
250| □ □ ■ ■ ■
ス 200| □ ■ ■ ■ ■ ■
ト 150| □ □ ■ ■ ■ ■ ■
l 100| □ □ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
リ 50| □ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
l 0└────────────────────
数 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
月
■ 正常終了 □ 予定テスト数
<<<<<<<<<<<<<<<< グラフ 18.3 受け入れテスト得点 >>>>>>>>>>>>>>>>>
----(引用)----
受け入れテスト数のグラフはどのようになったらいいだろうか?リリースが近
づくにしたがって、このグラフは横ばいになるはずだ。まだテストする必要が
ある、と思うものがだんだん少なくなっていくためである。古典的なS字曲線
を描いて、最初はゆっくりと、それから急激に増えていくだろう。
-------------
<<<<< Figure 18.5 Acceptance test scores by product area >>>>>
製品のエリアごとの得点記録
100%| □□ □□ □□ □□
75%| ■■ □□ □□ □□
50%| ■■ ■■ □□ ■■
25%| ■■ ■■ ■■ ■■
0%└────────────────
入力 率 支払 保険
■ 正常 □ 異常
<<<<<< グラフ 18.5 製品のエリアごとの受け入れテスト得点記録>>>>>>>>>>>>>>
------(引用)-----
たいていの場合、受け入れテストは自然といくつかのグループに分かれる。
そのグループそれぞれに数本の、場合によっては多数の独立したテストが入っ
ているだろう。製品のどの部分にエラーが集中しているかを知りたい場合には、
部分ごとの成功/失敗を表すグラフを作成するとよい。
----------------
<<<<<<<<<<<<<< Figure 18.8 Daily test detail >>>>>>>>>>>>>>>>>
毎日のテスト詳細
11 | □■
10 | □■■■■■■
テ 9 | □□■■■■■■■□■
ス : | □□■■■■■■■□■
ト : | □■■■□□□■■■■
3 |□□■■■■■■■■■■■■■■
2 |□□□□■■■■■■■□□■■■
1 |□■■■■■■■■■■■■■■■
0 └────────────────
1 2 3 4 5 6 ........ 17 18 19 20
日付
<<<<<< グラフ 18.8 毎日のテスト詳細 >>>>>>>>>>>>>>
------(引用)-------
マシンでは難しいけれど、手では簡単に描ける受け入れテストグラフを紹介し
ておこう。このグラフでは、空っぽの四角が失敗しているテストを表し、塗り
つぶされた四角が正しく走るテストを表している。(グラフ 18.8参照)
このグラフを見ると、テストのブロックが線状に進行しているのが分かる。正
しく走るようになるまでに1日程度はかかっているが、その後はたいてい正し
く動きつづける。しかし、10日のテスト4、15日のテスト2、17日のテスト5と6
に関しては何かがあったようだ。
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最後に,グラフについて XP スピリットをよく表しているパラグラ
フを引用します(前にも紹介しましたね).
-----(引用)--------
進捗報告を提出するときが来たら、テストグラフを壁からはがして見せてあげ
ること。相手が社長であったとしても、だ。スライドを作るだけでよいのなら、
グラフをスプレッドシートからプリントすれば十分だと私は思う。しかし、毎
日あなたが見ているのと同じデータを報告書として提出していることを確認し
よう。良かれ悪かれ、それがエクストリームのやり方だ。つまり、事実を率直
に伝えよう。
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>> ■ その他
>> ・太った.KH
> 具体的な数値で・・・^^;
> #失礼しました。
3キロ.(59 ->62)
煙草を辞めたことも関係しているようです.
以上