小野です。雑談失礼、Goldratt 話です。
# なぜか家には、Goldratt の本が4冊転がっていたりします :->
>> Regarding [XP-jp:02093] Re: Process in H/W; ichiyama ryoichi <ichiyama@....jp> adds:
> こんにちは、市山です。発言するのはひさびさです。
...
> 最近翻訳された「The Goal」は、はじめラインの効率化(なんとロボットがネックだった)
> をして、そのあと需要供給で見るとラインの効率化があわないことがわかり、
> 最終的に継続的改善、「なにを変える、何に変える、どうやって変える」に
> 行き着きます。この本はビジネススクールで習うTheory of Constraints(TOC)を
> わかりやすく説明した小説です。
Goldratt 博士の処女作「ザ・ゴール」もお奨めですが、ソフトウェア屋には、
未邦訳の "Critical Chain" もなかなか良いのでお奨めです。「ザ・ゴール」
で開示された TOC を、ソフトウェアなどのプロジェクトに応用する方法を述
べています。読者を引き込むストーリーテリングの良さも前作と同じかそれ以
上です。
(というか goldratt の小説は全て、これでもかと言うくらいに絶望的な状況
におかれたビジネスマンが真面目に TOC を学んで実践することで見事に復活
を成し遂げるというパターンなのです。最後に、会社を滅ぼす最強最悪の
真の敵「原価会計(cost accounting)」が姿を表すというのもほぼ既定路線で、
ある意味安心して読めちゃいます)
Goldratt 博士の最新作 "Necessary but not sufficient" は、なんかオラク
ルか SAP/3 っぽい?ソフトウェア会社で繰り広げられるビジネス小説です。
遅れに遅れる新規バージョン開発、鳴りやまないサポセンの電話、無駄な ERP
投資ではないかと取締役会で吊し挙げられる社長たち、間に立って四苦八苦す
る営業さんたち、という何処にでもある(ぉぃぉぃ)光景がイキイキと描かれて
いるので、その筋の方は楽しめるのではないでしょうか ;->
小野 剛