山田@メタボリックスです。
最近NHKでしつこくやっているので、ご存知の方も多いと思いますが...
今までトヨタ系列でカンバンなどのプロセス改善の取り組みをしていた人が、
今独立コンサルタントとして、大量生産指向のカンバンとは異なる取り組みを
しているという番組です。
目的は多品種少量生産で、そのプラクティスの中に「屋台」と「からくり」と
いうものがあるそうです。
(名前の付け方がうまい)
屋台というのは、今までラインで分業で作ってきたものを、一人で
屋台のようなワークスペースで最初から最後まで組み立てるというものです。
そして最後には製品にその人のサインまでつけるという...
生産性もラインよりも高く(ラインはボトルネックを引き起こす)
作業者のモチベーションも高く
別の製品への切り替えもラインに較べて非常に素早いのだそうです。
からくりというのは、今まで非常に高価な工業ロボットを使ってものを
手動を多用した簡単なツール(からくり)に置き換えるというものです。
からくりは製品に合わせて現場で考え、十数万円で作ります。
生産性も高く、コストが非常に低く、製品への切り替えも非常に早いのだそうです。
一概にハードウェアとソフトウェアを同列に考えることが多くの誤りを
生んできたのは確かですが、これはこれとして非常に興味深く見ました。
ソフトウェアというのはまさに多品種少量生産(ほとんど一点もの)ですが、
XP的な方向との共通点が(なんとなく)あるような気がします。
専門家をたくさん作らないと言うのは、XPの原則の一つですよね。
統合化された高価なツールに依存しないと言うのも、そうですね。
(まぁXPに限らず例えばUNIXコミュニティなどの原則でもあるでしょう)
ケント・ベックも言っていましたが、ハードウェアのプロセスはとっくに先に
進んでいるのに、ソフトウェアのプロセスはまだ大昔のハードウェア・プロセスを
お手本にしているばかりだと...
---
山田正樹, (有)メタボリックス
259-0111 神奈川県中郡大磯町国府本郷576-8
tel: 0463-60-2234 fax: 0463-60-2266
moblie: 090-8347-9605
http://www.metabolics.co.jp/