平鍋です.
> 佐々木@ジャステックといいます。昨日入会させていただきました。
よろしくお願いします.
>> その時の参加者の方(SRA近藤さん)のレポートです.
>>
>> http://www26.freeweb.ne.jp/diary/kondo_hi/2001/06/ipsj.html
> を拝見しました。私も平鍋さんの話された、
> 「C++での開発では、依存関係に気を配らないと、継続的インテグレーションな
> どに耐えられない」
> については、しっかりメモさせていただきました。
経験から,特に大規模C++開発には,依存性管理が大きな鍵を握る
と思います.うっかりしていると,layer1 <-- layer2 <-- layer3
という具合に依存関係がなっていた場合,layer1 のインターフェ
イスを触ると layer3 までコンパイルが走ってしまう,ということ
が起こります.無神経にヘッダをインクルードするとこうなります
が,これを防ぐためのテクニックは,Lakos の本を読んでくださ
い.継続的インテグレーションは,少なくとも1時間で全コンパイ
ルが終らないときついでしょう.Smalltalk ではもともと依存関係
はランタイムにしか効きませんから,やりやすいと思います.Java
も1段階で留められます.ただし,C++ での XP については,
Robert C. Martin がいくつか記事を書いています.できないとい
うことではありません.
> XPについては、特にテストに引かれて、オブジェクト倶楽部からのリンクなど
> を読ませていただいています。私のまわりでの開発ではオブジェクト指向言語を
> 利用したものは少ないのですが、ともすれば非創造的な作業に流されてしまう、
> ・テスト
> ・改造
> の局面を、XPの言うテスティングやリファクタリングの姿勢を取り入れること
> で、楽しい(^_-)作業に戻せないかとの思いから、社内有識者とも意見交換して
> います。もちろんこのMLももちろん私たちの貴重な情報源です。今後ともよろし
> くお願いいたします。
まったくです.ゲーム性をうまく利用してモチベーションをキープ
していますね.Beck/Gamma の"Test Infected" を読むと,実は
プログラマは自分のコードに自信を持ちたいと思っており,Unit
テストツールがあればテストが好きになる,と書かれています.
そして,自分でやってみると,実際そうなり,まんまとテスト中毒
になってしまう訳です.
また,
On Mon, 2 Jul 2001 10:34:27 +0900,
"Kenichiro Oota" <oota_ken@....com> said:
> ソフトウェア工学の挑戦
> 内容
> XPとオープンソース開発を踏まえた新たなソフトウェア開発方法が議論の大半を占
> めた。
XPとオープンソースには,共に,そこへの参加者をモチベートする
回路がビルトインされたプロセスである,ということができると思
います.それは,これまでのトップダウンに定式化されたプロセス
には見つからないものだと思います.
以上
--
(株)永和システムマネジメント □http://www.esm.co.jp/
情報テクノロジセクション □mailto:hiranabe@....jp
□tel: 0776-25-8494
平鍋 健児 (Kenji Hiranabe) □fax: 0776-25-8499