長谷川@テクノポートです。
----- Original Message -----
From: "Yasuo Higa" <higa@....jp>
Sent: Monday, July 02, 2001 5:02 PM
> > 従って、ひがさんの場合では、たとえば8人(A)、8人(B)、9人(C)の
> > 3つのチームに分割されたとします。もし、この状態でいつでも別のチームの
> > 人が、異なるチームのメンバーと交代して、何の支障もなければ、
> > 私の言うスケールの影響は、受けないといえるかと思います。
> > つまり、この場合は、ひがさんが正しいと思います。
> > 私の考え方は、スケールの制約を受けるという考え方ですので。
> >
> 実際に試したわけではありませんが、イテレーションの途中でなければ、
> 異なるチームのメンバーと交代しても、大丈夫でしょう。
> それは、チーム間のコミュニケーションがうまくいっているからという
> わけではなく、プロジェクトが同じアーキテクチャを共有しているためです。
> 長谷川さんのおっしゃっている10名のプロジェクトにある構造と質が、
> 25名のプロジェクトに保存されているかというと、たぶん、Noでしょう。
> 私にとって、プロジェクトが成功することが大事であり、
> 完全なXPを実行することにはこだわってません。
「私にとって、プロジェクトが成功することが大事であり、
完全なXPを実行することにはこだわってません」と考えられている方も、
ずいぶんいらっしゃると思います。
ただ、そうすると「XPのやり方」を選択することによって、
「プロジェクトが成功する」かをどのように判断されているんでしょうか?
また、別にXPでなくともよかったのでしょうか?
何が、XPの選択材料となっているんでしょうか?
知名度が高いことは、ある面で怖いことでもあります。
それを単に選択しただけでは、成果は出ませんし、
(まあ、こんなことを言わなくとも皆さんわかってられると思いますが)
継続的な反復があってこそ、初めて何かが生まれてくると思います。
そして、成果が出なくともある程度は、継続する必要があると思います。
#実際、有効性や価値といったものは、すぐにはわからないものですし。
> > 形式的にXPの形をしているからといって、それが果たしてXPなのだろうか
> > とも思うわけです。あくまで個人的な意向なのですが、できれば事例を
> > 出す場合には、表面的なことではなく、それぞれの行為、意思決定などに
> > おいて、どういう影響を与えるかを聞いてみたいと思っています。
> >
> 形式的なXPというわけではなく、規模がある程度大きいなりのXPも
> あっても良いのではないでしょうか。
ええ、大規模プロジェクトにおいてもXPがあっていいです。
というより、ある程度、それを望んでいます。しかし、結局はそれが
有効であるかどうかを判断しなければなりません。XPを選択するのは、
確信にいたらずとも、どこかに有効だと思う根拠があるはずです。
#ソフトウェアを取り巻く環境に、XPがどのように適合するか、
#その環境と開発のやり方は両立するかが私の知りたいところです。
私はXPをやらずに、有効性を判断するという、どうもいただけない
位置にいるもので、人の足を引っ張ってしまいがちです。
どうか、ご容赦を。
-- 長谷川(hasegawa@....jp)