森末です。こんにちは。
ここで、ISOの話が出てくるとは思いませんでした(^^;
今、まさにISOの作業をしていたところだったもので。
さて、ISO9001は決めた手順がきっちり守られていることとその客観的記録を
残すことを要求していると思うのですが、解釈を工夫してXP向きの手順や工程
を定めてしまえばよいような気がします。
また、もうこの時期だとISO 9001:1994ではなく、ISO 9001:2000へどう対応付
けていくかをにらみつつ考えていかないといけないと思います。
私もあまりISOの知識が豊富なわけではないですが、私のわかる範囲で、負荷
を減らしつつ適用する解釈を私なりに考えると・・・
(もちろんXP的解釈が可能かどうかは本当のISO専門家に聞いたり、実際の規
格を読んで確認しないといけません)
Shinobu Kawaiさんの<20010621090312.EA7E.SKAWAI@....jp>から
>どの辺が関係している(と思う)かというと、
>☆デザイン・レビュー
> Small Releases、Refactoring、Pair Programming、On-Site Customer
>☆設計検証の手段
>☆検査・試験
> Testing、Refactoring、Pair Programming、Continuous Integration
確か、要求事項では適切な人物に声がかかっていたことと参加して実施したこ
との記録があればよかったのではないかと思います。
デザイン・レビューの目的を顧客の要求事項と合致するものかどうかを検証す
るものであると捉えるならば、XPでは顧客から提出されるテスト仕様に100%
合致するように開発していくのですから、テスト仕様が妥当なものかを定期的
に確認したことをレビューとしてしまえばいいのではないでしょうか?
→ 1回のイテレーションに対して一度テスト仕様についてレビュー
この程度であれば、負荷を減らせると思います。
検査・試験の記録は日々のテストでビルドとユニットテストに成功するかどう
かにして、開発者が日に1度テストにとおったよと判をつけば終わりのような
記録用紙を作り、週か月単位で上長がチェックしているというようなスタイル
ならば何とかならないでしょうか?
>☆製品の識別
> Small Releases
なぜ製品の識別がSmall Releasesにあたるとお考えなのかがよくわかりませ
ん。
顧客Aから受注したものと、顧客Bから受注したものをどう区別しているか、
どういう状態(工程?)にあるかをどうやって管理しているかではないかなの
ではないかと思うので、XPとは関係のない世界で話をまとめられないでしょう
か?
>☆不適合品の内容及び処置
>☆不適合の原因の調査結果
> Testing、Continuous Integration
不適合を何にするかによりますが、ビルド失敗を不適合にすると大変だと思い
ます。リリースの単位ぐらいにしたほうがいいのではないでしょうか?
>☆教育・訓練
> Pair Programming
XPについての知識を教育や訓練をしましたみたいなものを残して、日々のOJT
(この場合ペアプロ)は残さなくていいのではないでしょうか?
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株式会社オージス総研 サポート・サービス事業部
計画部 企画営業チーム 運用技術グループ
森末 吉彦 (Morisue_Yoshihiko@....jp)