Index: [Article Count Order] [Thread]

Date:  Sat, 15 Apr 2000 01:23:06 +0900
From:  firo@....jp
Subject:  [XP-jp:00214] Re: XP Chapter7 Four Values 	の解説
To:  extremeprogramming-jp@....jp (extremeprogramming-jp ML)
Message-Id:  <38F747C7.25C922D@....jp>
References:  <B519647C.D80%khosokawa@....com> <38F499AC.44F194D0@....jp> <uem8aoeou.fsf@....jp> <00Apr13.124805jst.115201@....jp> <000e01bfa538$40e34110$79792fc0@....jp> <00Apr13.131543jst.115202@....jp> <uog7d84x5.fsf@....jp>
Posted:  Sat, 15 Apr 2000 01:31:04 +0900
X-Mail-Count: 00214

矢崎です。

Yoshihiro Tsukamoto wrote:

> 塚本です。
>
> >>>>> "firo" == 矢崎 博英 <firo@....jp> writes:
>
>     firo> 矢崎です。リプライありがとうございます。
> (中略)
>     firo> ですから、
>
>     firo> XPは柔軟性、再利用性に対立するものではない。しかし、それを
>     firo> やみくもに行うことには反対する。必要な時に必要な程度で行う。
>
> ありがとうございます。やはり原則はそうですね。
>
> それでも、個人的にいって「Refactoring すればどうにかなる」という過度の
> 幻想は抱けません。要件の決め打ちが支配的なシステムを作ると、追加要件の
> 内容次第では Refactoring の必要なユニットだらけになると思うのです。
>
> # 開発コストが「運任せ(要件の着順次第)」になりそうなイメージがあります。

ここがまたXPのおもしろいところで、Refactoringは悪ではなく、
むしろ開発の中でごく普通に行われる活動の1つだと考えられ
ています(と私は解釈しています)。ですから、Refactoringの必要
なユニットだらけになるのは、それは特に問題ではないと、考え
られているようです。

そしてさらにいえば、Refactoringに要する時間(コスト)と、将来
に機能が追加されても簡単に対応できるために、今、そのための
柔軟性を確保するための時間(コスト)とを秤にかけた場合、
Refactoringにかかるコストのほうが低くてすむと主張していると
思います。Refactoringは実際に短時間でできるし、またそうでな
ければならないということです。

#本当にそうなのかどうかは、実践してみないとわかりませんが。

--
矢崎 博英 <firo@....jp>