佐々木と申します。
On Thu, 07 Jun 2001 16:22:37 +0900
Gunji Tsukuda <tsukuda@....jp> wrote:
> システムクリエイツの清水さん(Object2001 XPのパネルにおける
> XP懐疑派のパネラーの一人)のCMM vs. XPに関するコメントが下記
> のページに掲載されています。
>
> http://village.infoweb.ne.jp/~fwgf2942/process/Proc.CMM-XP.html
>
> 「XPの流行に安易に乗るな、XPの本質を見極めろ」という警告だと
> 思います。
読んでみました。
前半のくだりで、やけに「週40時間」を攻撃?してることが気になりました。
#別に週40時間を達成するためだけにXPを採用するわけじゃないのに…
それと、終わりのほうで『ワインバーグ氏は…プロセスは組織の文化に根差し
ていて簡単には変わらないことを指摘しています.』と書いていますが、清水さ
んにはCMMが根ざしいるのでは?という感覚を覚えました。
個人的には、日経コンピュータにXPの特集が組まれたからと言って、思ったほ
どXPの導入事例が増えるとは思っていません。
残念ながら、XPという言葉と概念の普及には役立ちましたが、あの文面からい
くと、実際に導入するところが出てくるかどうか微妙だなぁと勝手に想像してい
ます。
また、「実は、このとき取り組んだ人たちに共通していることは、全員が「能
動」であるということです.」と書かれていますが、XPってそういうものじゃな
いの?と(私は)思っています。
と言うか、XPにしろCMMにしろ、関わる人を「能動」的なほうへ持ってこなけ
ればうまくいかないと思うのですが…。
> オブジェクト指向の流行に乗った若者は「設計する」ということの
> 本質を学ぶ機会を失った可能性がある、というくだりは私は共感で
> きないけど、みなさんはどう思います?
>
> オブジェクト指向であれば設計しなくてもいい、と思った人がいた
> んでしょうか。
恐らく、ここで指摘したいのは「設計の本質」を知らないということですよね。
その「設計の本質」というのは、果たして設計・分析手法に依存するのでしょう
か。
むしろ私は、以前よりも規模が大きく開発期間が短くなっているために、「設
計の本質」を学習する機会が失われているためではないか、と思います。
以上です。
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佐々木 聡 a-sasaki@....jp