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Date:  Mon, 28 May 2001 13:24:51 +0900
From:  Kenji Hiranabe <hiranabe@....jp>
Subject:  [XP-jp:01946] XPI つまみ食い [4]
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <20010528132451Y.hiranabe@....jp>
X-Mail-Count: 01946

平鍋です.

Small Releases について,XP Installed から引用です.

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XPプロジェクトで実践できる、もっとも重要なことのひとつとし
て、早期からの頻繁なリリースがある。可能なら、ソフトウェアの
ひとつのバージョンを 2カ月以内にリリースして、その後も2〜3カ
月ごとのリリースを続けていくべきだ。私たちはデモ版のことを
言っているのではない。いくらか使える機能を備えた、本番のバー
ジョンのことを言っているのだ。実際には半年や1年の間、リリー
スする必要がまったくなくても、2〜3カ月ごとにリリースすると実
にうまくことが進むのだ。あなたは、「ユーザが本当に欲しがって
いるものが何か」を知るチャンスを放棄したくはないはずだ。あな
たは、「人の役に立つことをやり遂げた」と人々に示すことによっ
て、大きくなっていく信頼関係を放棄したくはないはずだ。そして
あなたは、使えるソフトウェアを全世界に向けてリリースするとい
う、生のスリルと感動を放棄したくはないはずだ。
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とは言っても,自分達のプロジェクトでは,そんなことは出来な
い,すこしずつリリースする,のは無理で,一気にリリースするし
か考えられない,という反論,例えば,「給与支払管理プログラム
は,オールオアナッシングだ.給与が計算できても税金が計算でき
なかったら何の意味があるのか?」に関しては,

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給与係が手書きで書いたフォームから、キーパンチして作成している大量の調
整カードについてはどうだろう。調整手当を直接システムに打ちこませる新し
いGUIをつけよう、と思うだろう。それならGUIを先につくってしまってはどう
だろうか。そして、(まだできていない)システムにデータを投入するかわり
に、ファイルに書き出して従来の給与支払管理システムに読みこませるように
するのだ。
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の様な例を出して,とにかく,顧客にビジネス価値を早期に提供す
ることが,信頼関係を築くことにつながり,そのためにオーバー
ヘッドが多少あってもよいのだ,と主張しています.

以上
--
 (株)永和システムマネジメント   □http://www.esm.co.jp/
 情報テクノロジセクション       □mailto:hiranabe@....jp
                                □tel: 0776-25-8494
 平鍋  健児 (Kenji Hiranabe)    □fax: 0776-25-8499