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Date:  Wed, 02 May 2001 01:33:12 +0900
From:  DandyPaPa <DandyPaPa@....com>
Subject:  [XP-jp:01872] Re: 仮想空間への適用( Re: よろしくお願いします)
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <200105011632.BAA12485@....net>
In-Reply-To:  <006501c0d243$47e4e980$a45b86d2@firo>
References:  <006501c0d243$47e4e980$a45b86d2@firo>
X-Mail-Count: 01872

DandyPaPaです。

矢先 様、有益なご意見をありがとうございました。

Hirohide Yazakiさんの<006501c0d243$47e4e980$a45b86d2@firo>から
>XPは対話を基本原理に置く方法論なので、対話のないところには
>XPは成立しないでしょう。逆にいえば、対話のないところでは、XP
>とは別の方法論を採用すればいいのだ、と思います。

よくわかりました。

>オフショア、例えばインドへの発注の動機は、特に日本の場合は、
>安価な労動力の利用、ということだと思います。しかし、ユーザのニーズ
>を正しく把握したり、ユーザの求める速度でシステムをリリースする、という
>点については、必ずしも最適な方法ではありません。

インドへの発注というのは、あくまでも例として、理解していただく
のにふさわしいかなと思い、記述したのですが、本意は別のところに
あります。「安価な労働力の利用」ではなく、「異空間に存在する
リソース(人間)の利用」というのが目的で記述させていただいた
わけです。

というのは、現在、とあるプロジェクトにて「バーチャルカンパニー」
設立に向けて準備をしており、その時の開発方法論を研究していると
いった経緯から、質問させていただきました。

私が取り組んでいる「バーチャルカンパニー」「バーチャルプロジェクト」
に限らず、今後は一般企業でも技術者の在宅勤務化が進むのではないかと
思っています。あるいは、社員の在宅勤務ではなくても、詳細設計および
コーディングは地方のソフトウェア会社に発注するということは、現実に
経験しております。

>逆にXPは安価な労働力を利用する、という点には重きを置いていません。
>XPが重視するのは、ユーザのニーズを正しく捉え、ユーザのビジネス・サイ
>クルに合う速度でシステムを開発することです。
>
>ですから顧客が何を望むかによって、オフショアでやってもいいし、XP
>でやってもいいのだと思います。しかし、これからはオフショアを必要とする
>状況よりもXPを必要とする状況のほうが増えてくるのではないでしょうか。

ユーザとプロジェクトマネージャーの間にはXPは適用できないことは
当然ですし、矢先様のおっしゃる通り、ユーザのビジネスサイクルに
合わせる必要があると思います。また、プロジェクトマネージャーが
会社に戻って、担当SEと社内でMTGする場合、これはXPが適用できる
でしょう。その後、担当SEが協力会社(異空間)のプログラマに指示
を出す場合、あるいは協力会社の進捗管理、モチベーション管理など
はどうなるのだろうと疑問をもっていたわけです(私自身、以前、
プロジェクトマネージャーとしてこのような案件を何件か経験いたし
ました)。納品されたコードやドキュメントに名前が書かれていても
実際には、会ったこともない人だったり(※ E-MAILでのコミュニケー
ションはありますが)。

>>ど素人の私がいうのも何なのですが、上記要件を満たす、意思速通の
>>手段として「UML」が期待できるのではないかと思っておりました。
>>
>
>私はUMLだけでは十分な意思疎通はできないと思っています。UMLはむしろ、
>意思疎通を補完するくらいのもので、UMLがコミュニケーションの主役にはなら
>ない、と思います。

現状では難しいということですね。

#バーチャルカンパニー設立したら、遠い南の島にでもバカンスに
#いって、そこでノートパソコン広げて指示だけ出して、自分は
#サーフィンでもしながら、儲けようという私の夢(?)は、
#結局、夢のまた夢なのですね・・・
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DandyPaPa
IING DIGITAL STUDIO
代表者兼システムデザイナー
E-Mail    :DandyPaPa@....com
Web       :http://www.iing-ds.com/