矢崎です。
-----Original Message-----
差出人 : DandyPaPa <DandyPaPa@....com>
宛先 : extremeprogramming-jp@....jp
<extremeprogramming-jp@....jp>
日時 : 2001年5月1日 16:17
件名 : [XP-jp:01867] 仮想空間への適用(Re: よろしくお願いします)
>しかし、時代の流れによって(?)、コーディング工程はインドあたりの
>技術者に発注するケースとか、あるいは、会社員であっても在宅勤務が
>可能になったりと、異空間での「作業工程管理」というケースは私ども
>SOHOに限らず、今後は出てくるのではないかと思うのですが・・・
XPは対話を基本原理に置く方法論なので、対話のないところには
XPは成立しないでしょう。逆にいえば、対話のないところでは、XP
とは別の方法論を採用すればいいのだ、と思います。
#ただし、SOHOとか在宅勤務とかオフショア開発はXPができない、
ということを言いたいわけではありません。リアルの対話と同じくら
い有効な別の手段による対話が行える環境が整えば、そうした
状況でのXPも可能になるのではないでしょうか?私は今のところ
その環境を提案することはできませんが。
オフショア、例えばインドへの発注の動機は、特に日本の場合は、
安価な労動力の利用、ということだと思います。しかし、ユーザのニーズ
を正しく把握したり、ユーザの求める速度でシステムをリリースする、という
点については、必ずしも最適な方法ではありません。
逆にXPは安価な労働力を利用する、という点には重きを置いていません。
XPが重視するのは、ユーザのニーズを正しく捉え、ユーザのビジネス・サイ
クルに合う速度でシステムを開発することです。
ですから顧客が何を望むかによって、オフショアでやってもいいし、XP
でやってもいいのだと思います。しかし、これからはオフショアを必要とする
状況よりもXPを必要とする状況のほうが増えてくるのではないでしょうか。
>ど素人の私がいうのも何なのですが、上記要件を満たす、意思速通の
>手段として「UML」が期待できるのではないかと思っておりました。
>
私はUMLだけでは十分な意思疎通はできないと思っています。UMLはむしろ、
意思疎通を補完するくらいのもので、UMLがコミュニケーションの主役にはなら
ない、と思います。