こんにちは、懸田です。
DandyPaPa <DandyPaPa@....com> writes:
> はじめまして。
> つい先日より入会させていただきました、DandyPaPaと申します。
はじめまして。
> 現在、IING DIGITAL STUDIO(IING:アイイング)という屋号で個人事業を
> 営んでおります。その中でソフトウェア開発というサービスメニューも用意し
> ているのですが、案件ごとの外部スタッフの確保やネット上でのプロジェクト
> 管理などについて、興味を持っております。
私も現在個人事業者として仕事をしています。
> 最近、RUPやXPという言葉をよく耳にするようになったのですが、基本的に
> 同一空間内での少人数によるプロジェクト体制が前提の方法論という認識が
> あって、我々SOHOが目指す「バーチャル・カンパニー」的な手法に応用でき
> ないかと考えております。
私も上記の点には非常に興味があります。
が、現在では「同一空間でないとXPは厳しい」と言わざるを得ません。
XPは特にプロジェクト内コミュニケーションを重視しますので、顧客ですら
OnSiteCustomerとしてプロジェクトに参加することが推奨されます。
開発者同士が遠隔地で「メール」や「たまに電話」レベルのコミュニケーショ
ンだけではXPとして実践することは難しいと思います。
Kent Beckは「別の場所で作業している人達同士で、互いの作業場にいって
ペアプログラミングをしている例もある」と言っていました。距離が
近ければそれも可能でしょうが、バーチャルカンパニー的な手法にはマッチ
しませんね。
上記のような環境でXPを実践するには、まず遠隔地者同士がリアルタイムに
コミュニケートできる環境というものを整備する必要があると思います。
(1) IRCやICQのようなリアルタイムチャットシステム
(理想はVideo会議形式やnetwork経由の音声通話)
(2) リアルタイムにソースコードを編集できるエディタシステム
(擬似ペアプログラミング)
(1)はコミュニケーションをより会話に近づける方向性で考える必要が
あるでしょう。チャットのような形式でも可能かもしれませんが、理想は
音声(しかも動画付き)ですよね。
(2)は妥協するならば、Wikiのような形でもできないことはないかと思います。
ただ実際には「一方がローカルで使用しているエディタがサーバーに編集内容を
通知して、サーバー上で必要あればマージを行い、もう一方に送信してエディ
タのバッファに反映させる」ようなイメージになるかと思います。
最低でも上記2点の機能は不可欠だと思います。
また日本では問題になりませんが、時差の問題も絡んできたりします
ので、なかなか厄介ではないかと思います。
だた遠隔地の開発者同士でのコミュニケーションの問題を解決できると、
SOHOだけでなく分散環境での開発という点でも嬉しいことが多いのでは
ないでしょうか。
> XP自体ど素人でまぬけな質問かもしれませんが、有識者の皆様のご意見を
> いただけないでしょうか。
参考になれば幸いです。
以上。
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Takeshi Kakeda
mailto:kakeda@....jp