矢崎です。
-----Original Message-----
差出人 : hkikuchi@....jp <hkikuchi@....jp>
宛先 : extremeprogramming-jp@....jp
<extremeprogramming-jp@....jp>
日時 : 2001年4月28日 12:51
件名 : [XP-jp:01857] XP の分析、設計について
>随時リファクタリングを行なえば問題ないことだと思いますが、リファクタリング
>を少なくするためにも最初の分析、設計フェーズは必要であり、ケンベックさんに
>その点を質問したかった。残念! XPには分析、設計は不必要なのだろうか...
私は、XPでも分析、設計は行われると考えます。ただ、分析、設計について
の考え方、およびその具体的な実践方法が従来と違うのだと思います。
#K.Beckの言い方でいえば、パラダイム・シフトが起きた、ということでしょうか?
セミナーでK.Beckも言っていたと思うのですが、XPの分析、設計、コーディング
は対話を通じて行われます(と私は解釈しています)。また、分析、設計、コーデ
ィングが、この順番にシーケンシャルに行われるのではなくて、これらが並行的
に(正しくは行ったり来たり的に)行われるのがXPだと思います。
従来は、分析、設計、コーディングは並行的ではなく、固定的な順番で行われて、
また、分析や設計は、対話ではなくプロセスとドキュメントで行われていました。
それが今までのパラダイム。XPは別のパラダイムを提示しているのです(と思い
ます)。
>
>RUPは設計、分析を重視するプロセスだと思いますが、XPはどう考えるのか興味が
私は先にも書いたような理由で、XPとRUPを比べる時、設計、分析を大切にしている
かどうか、という切り口で語るのはどうかな、と思っています。私はRUPはプロセス
を
重視する方法論で、XPは人間を重視する方法論だと思います。