yterada@....jp (Y.Terada) writes:
> 従来のオブジェクト指向方法論では,パターンの本質的理解を促進しない.あるい
> は,機械的な適用を促している.つまり,将来の変更や拡張を完全に予測した柔軟
> 性の高い設計を行い,それ以降はフレームワークに機械的に従うだけで良いシステ
> ムが構築できることを目指している.そのため,設計者は常に,自分の設計が十分
> な柔軟性を持っているものなのか不安にさらされることになる.
質問なんですが、従来のオブジェクト指向方法論は、パターンの機械的な
適用を促しているのでしょうか?
単にスコープ外だったんじゃないかと思うんですけど。
> XP はこのような状況を打開するものである.XP は YAGNI の原則などにより,将来
> の変更を予測した柔軟性を持たせることに対して否定的である.パターンは参考に
> するが,部品やパターンの画一的,機械的な再利用を否定する.これは,逆にいえ
> ば,システムごとに固有の本質を見抜き,そのシステムに最も自然な設計を行うこ
> とを促進している.
XP が部品やパターンの画一的、機械的な再利用を否定しているとは思えません。
これもスコープ外だと思います。
> すなわち,XP はシステムから機械的な再利用を排除し,ごく自然に「本質」へと辿
> り着く道しるべとなっている.
結果的にそうなることはあるかもしれませんが、ここまで言いきってしまう
事には抵抗があります。技術の本質を理解せずに機械的に利用するのは、
パターンとかソフトウェアに限った話ではなく、わりと一般的な人間の行動
のような気がします。
-- やまの