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Date:  Wed, 28 Feb 2001 00:29:05 +0900
From:  "sugimoto akatsuki" <akatsuki@....jp>
Subject:  [XP-jp:01672] XP - On real life of the project development
To:  <extremeprogramming-jp@....jp>
Message-Id:  <000f01c0a0d2$0f7e84e0$0f9096d2@compaq>
X-Mail-Count: 01672

はじめまして。某外資系証券会社の情報技術部に籍を置くプロジェクト・マネー
ジャーです。現在、複数のプロジェクトをマネジメントしていますが、その一つは某
世界最大級ワークステーション・メーカー(といえばあそこですね)とのジョイント
・プロジェクトで、彼らがアナリシス・パターンを基礎として最近作り上げた独自の
方法論に従って進められています。その方法論については私の理解がもっと深まり、
現実的なアウトプットが明らかになってくる段階でご報告できると思いますが、基本
的にはXPと対極にあるものではないか、という感を持っています。例えば、綿密な設
計がまず基本になり、実際のプログラム作成にそれほどの重きを置いていない、とい
う点では旧来のウォーターフォール型プロセスに通じるものがあるのですが、決して
それに縛られるものではなく、ビジネス・ロジックの変遷に柔軟に対応していく、と
いう姿勢を常に意識する、という面で一線を画している、とも言えます。ただ、これ
までの開発からのアウトプットや進捗を見る限り、設計が固まっていれば実際のアウ
トプットであるプログラムはほぼ機械的に産出される、はずなのですが、その面では
残念ながらCASEツールのデザインとアウトプット間の乖離に似たものがやはり生じて
いるのではないか、という危惧を、運用テストが始まっている今の時点において持っ
ていることも否定できません。
個人的には各プロジェクト・グループの人数などを考慮してもXPを適用する余地は非
常にある、と思うのですが、やはり難関は週40時間とペア・プログラミングといっ
たところでしょうか。
現実のプロジェクト・マネジメントにおいてどのようにXPを導入していけばよいの
か、諸賢のご意見を伺いたく、また、こちらからも出来るだけの現状報告、インプッ
トを上げていきたいと思っています。

では、よろしくお願いいたします。

杉本 暁

	

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