寺田さん、今日は、上手です。
> 私は,オブジェクト指向の利点は「再利用」にあると書かれているものを数多く目にした
> ことがありますし,またそのように実感しています.しかし,XP からは「再利用」の「
> におい」が感じられない気がします.
ちょっと背景説明だけしておきます。
デザインパターンの序文の vページの下から8ページ目を見てください。
「特に Bruce Andersen, Kent Beck, Andre Weinand に感謝する」と書いてあり
ます。
Go4 の一人 Ralph Johnson は Kent Beck の Guide to Better Smalltalkの序文
で以下のように書いています。
Kentは私にパターンを書くことを教えてくれた。・・
同じくGo4 の一人の一人、Erich Gamma は Kent と一緒に JUnit を開発していま
す。
また、Guide to Better Smalltalk の EOOP'94 Patterns Generate
Architectures という記事を今みたところ・・
IBMのBruce Anderson がこのワークショップを組織し・・
このHotDraw は去年は Desmond D'Souza (The Catalysis Approach の共著者。
再利用のためのコンポーネント部品をつくる手法の本)に書いた・・。今年は
Ralph(Johnson)と書く・・・
Richard Helm(Go4の一人)と私は、去年シドニーでこのテクニークを使い・・
などという記述もあります。ですから、パターン、コンポーネントと XPが全然違
うグループの人がやっていて交流が無い訳ではないです。共通部分もかなりあり
ます。
#ただ、XPは実務的で、形式化、形骸化を極端に嫌うで、反感を持っている人も
多いかな、という気はします。
XP だけをみているとわかりませんが、XP の根っこにある技術、
リファクタリング、自動化テストなどは、まさに「再利用のための基盤技術」だ
と思います。
周りで行われている昔からの継続開発を見ていると、ひたすらソースをコピーし
パラメータを修正し、若干手を加え・・というのが多いです。
再利用性・品質をどんどん悪化させているだけで、破綻は時間の問題です。
コンポーネントとかフレームワークといっても、その根っこのコードがどうなっ
ているかを考えないといけないのではないでしょうか。
#ここから先は、山田@メタボリックスさんの意見に賛成です。
(では)