河合です。こんにちわ。
私はまだXPの勉強を始めて日も浅い者ですが、
XPについて次のような感想をいだいています。
最初に興味をいだいたのは"Embrace Change"という
かなりインパクトのある旗印です。
「変化ヲ抱擁セヨ」という訳もまたいいですね。
#平鍋さんの訳でしょうか?
#訳本から削除されたのは残念な気がします。
■『プログラマの復権』
XPの目指すところはどうやら『プログラマの復権』の
ようですね。ソフトウェア工学の進歩、構造化分析設計、
DOA、OOA/D等上流工程に開発の比重が移り、
上流工程がきちんとできればプログラミングも
きちんとできる−と考えられてきました。
下世話な話ですが、上流の方が人月単価は高く
下流のプログラマの単価は低い。これは何故
でしょう。大規模ならいざしらず、小規模開発に
中途半端な上流工程は不要である、その替わり
として12のプラクティスがある。
XPシステムを用いれば、必ずしも天才的プログラマ
を取り揃えなくても、ある程度のプログラマで
システマティックに開発が行える。
■『人間中心』
システム開発においては開発要員を単なる人月の1単位
として取り扱い、人間疎外につながっている場合が多い
ように感じます。XPはそこから人間性を取り戻す運動
であるように感じます。
効率のみを重んじた社会主義は結局人間性を無視
したため非効率な結果に終わり崩壊したわけです。
■eXtreme Modeling
XPは『プログラマの復権』なのでモデリングと矛盾
しますが、12のプラクティスのいくつかはモデリング
にも使えそうな気がしています。
・ペアモデリングなんかどうでしょう。
・メタファはパターン
・オンサイト顧客は必須
・テスティングは難しい。
以上、まだXPを良く理解できていないので私の
勘違いがあるかと思います。また考えも変わる
かもわかりませんが、
"Embrace Change"
『万物は流転する』、『諸行無常』...です。
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河合昭男
有限会社オブジェクトデザイン研究所
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HP:「オブジェクト指向と哲学」
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