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Date:  Tue, 19 Dec 2000 01:03:01 +0900
From:  "Akio Kawai" <object@....jp>
Subject:  [XP-jp:01353] XP 所感
To:  extremeprogramming-jp@....jp (extremeprogramming-jp ML)
Message-Id:  <001a01c0690c$6f081aa0$0300a8c0@vaio>
Posted:  Tue, 19 Dec 2000 01:05:21 +0900
X-Mail-Count: 01353

河合です。こんにちわ。
私はまだXPの勉強を始めて日も浅い者ですが、
XPについて次のような感想をいだいています。

最初に興味をいだいたのは"Embrace Change"という
かなりインパクトのある旗印です。
「変化ヲ抱擁セヨ」という訳もまたいいですね。
#平鍋さんの訳でしょうか?
#訳本から削除されたのは残念な気がします。

■『プログラマの復権』

XPの目指すところはどうやら『プログラマの復権』の
ようですね。ソフトウェア工学の進歩、構造化分析設計、
DOA、OOA/D等上流工程に開発の比重が移り、
上流工程がきちんとできればプログラミングも
きちんとできる−と考えられてきました。

下世話な話ですが、上流の方が人月単価は高く
下流のプログラマの単価は低い。これは何故
でしょう。大規模ならいざしらず、小規模開発に
中途半端な上流工程は不要である、その替わり
として12のプラクティスがある。
XPシステムを用いれば、必ずしも天才的プログラマ
を取り揃えなくても、ある程度のプログラマで
システマティックに開発が行える。

■『人間中心』

システム開発においては開発要員を単なる人月の1単位
として取り扱い、人間疎外につながっている場合が多い
ように感じます。XPはそこから人間性を取り戻す運動
であるように感じます。

効率のみを重んじた社会主義は結局人間性を無視
したため非効率な結果に終わり崩壊したわけです。

■eXtreme Modeling

XPは『プログラマの復権』なのでモデリングと矛盾
しますが、12のプラクティスのいくつかはモデリング
にも使えそうな気がしています。
・ペアモデリングなんかどうでしょう。
・メタファはパターン
・オンサイト顧客は必須
・テスティングは難しい。

以上、まだXPを良く理解できていないので私の
勘違いがあるかと思います。また考えも変わる
かもわかりませんが、
"Embrace Change"
『万物は流転する』、『諸行無常』...です。
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河合昭男
有限会社オブジェクトデザイン研究所
Object Design Laboratory, Inc. (ODL)
TEL:03-5367-6360
E-mail: object@....jp
HP:「オブジェクト指向と哲学」
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~Kawai