高橋です。
> この ML にも参加されている石井さんが XP チュートリアル
> (本当は、RubyUnit の)をアップされています。
>
> http://member.nifty.ne.jp/masarl/article/xp-tutorial.html
このメンバへの説明項で
「XP の実践には,開発者のスキルをそれほど要求しない,ということを
説明して安心してもらいましょう.僕にはよく理解できませんが,XP は
少数精鋭で優れた技術者が集まらないとできない,という誤解をしている
人がいます.そんなことはありませんよ.」
とありました。
その通りだと思いますが、こうした誤解はかなり広いようです。XPの概要を
見て、なんらかの思考回路を通って誤解に至るようです。
ちょっと昔の記事になりますが、情報処理学会誌のインタラクティブエッセイ
において、おもしろい記述がありました。
http://www.teu.ac.jp/kougi/tukamoto/ipsj/9808/ie9808.html#001
引用します。
”少し昔,若手プログラマーの観察ですが,同じ課題が 3チームに出ました.
どうしてこう分かれたかはわかりませんが,Aチームは比較的プログラミング
が「できる」者達,2〜3名が中心になり,どんどん作り始めました.Bチー
ムは平均的なプログラマ達で,ちょっとミーティングをして,手分けをして作
り始めました.Cチームは「大丈夫かな?」という感じのプログラマ達で,何
をやったら良いかわからずに時間を潰していました.そこで,一言「皆で良く
話し合って決めなさい」とだけ指示したところ,がやがやと相談しながら課題
を始めました.ところで結果は,Cチームがああでもない,こうでもないと話
し合った挙げ句,2番目に課題を動かしました.しかも,一番早かったAチー
ムとほとんど差がありませんでした.(Cチームはバグの解析も摘出も早かっ
たのです)”
上記のCチームは、コミュニケーション中心に開発を進める点でXPと共通だと
思います。上記事例は規模・課題まで触れていませんが。
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Toru Takahashi, TOSHIBA Corps. KOMUKAI Works
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