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Date:  Wed, 22 Nov 2000 13:48:53 +0900
From:  Masashi Umezawa <umezawa@....jp>
Subject:  [XP-jp:01177] Re: RUP VS. XP
To:  extremeprogramming-jp@....jp (extremeprogramming-jp ML)
Cc:  umezawa@....jp
Message-Id:  <3A1B513476.0D16UMEZAWA@giulia>
In-Reply-To:  <20001121172105B.hiranabe@....jp>
References:  <3A1A26CB6E.CC62Y-KAMITE@....jp> <20001121172105B.hiranabe@....jp>
Posted:  Wed, 22 Nov 2000 13:53:08 +0900
X-Mail-Count: 01177

こんにちは
梅澤です。

On Tue, 21 Nov 2000 17:26:25 +0900:
Kenji Hiranabe <hiranabe@....jp> wrote:

> OO シンポジウムの RUP vs XP のセッションで,RUP の説明をオー
> ジスの藤井さんがされました.その冒頭で,RUP は様々なプロセス
> をマージした和集合となっており,RUP の枠組の中で様々なプロセ
> スが説明できる,ということをおっしゃっていました.その意味で
> は,RUP はプロセスというより,メタプロセスというか,プロセス
> テンプレートなんでしょうね.おそらくRUP が意図しているのは,
> RUP の言葉によって XP も語ることができる,ということであり,
> 「XP は RUP の最小インスタンス」という意味だと認識しました.

RUP自身は、カスタマイズ可能性を特徴として掲げており、実際、
ワークフローや、ドキュメント、成果物などを、必要に応じて
省略したり、付け加えたりすることが可能です。

が、メタプロセスといってしまうのは抵抗があります。
開発プロセスのメタモデルが示されていないからです。

メタプロセスを目指しているOO開発手法としては、OPEN
(OO Process, Environment and Notation 
- http://www.open.org.au/)があります。

OPENでは、RUPでは前提のようになっている"ユースケース駆動に
よる要求定義"、"UMLによるオブジェクトモデル表記"
といった部分も、メタプロセスのインスタンスとして組替える
ことができます。

実際の開発でも、ユースケースだけでなく部分的にCRCカードを
使って要求を把握したり、記法としてUML以外の図(DFD、ペトリネット
など)を使いたくなったりすることがあるかと思いますが、この
ようなユーズに応えることをねらっているのでしょう。

OPEN的にはXPも"ストーリー駆動"、"フリーハンドもしくはコードでの
モデリング"を行っている、メタプロセスのインスタンスとして考えることが
できます。

が、OPENは広く使われていない、というのが現状です。
Massiveな開発プロセスとしては、やはりRUP程度の抽象度のほうが
とっつきやすく、実施しやすいのでしょうね。
OPENの考え方自体は一見の価値ありと思いますが。

"-- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- --"!
[:masashi |^umezawa]
"The best way to predict the future is to invent it - Alan Kay"