こんにちは
梅澤です。
On Tue, 21 Nov 2000 17:26:25 +0900:
Kenji Hiranabe <hiranabe@....jp> wrote:
> OO シンポジウムの RUP vs XP のセッションで,RUP の説明をオー
> ジスの藤井さんがされました.その冒頭で,RUP は様々なプロセス
> をマージした和集合となっており,RUP の枠組の中で様々なプロセ
> スが説明できる,ということをおっしゃっていました.その意味で
> は,RUP はプロセスというより,メタプロセスというか,プロセス
> テンプレートなんでしょうね.おそらくRUP が意図しているのは,
> RUP の言葉によって XP も語ることができる,ということであり,
> 「XP は RUP の最小インスタンス」という意味だと認識しました.
RUP自身は、カスタマイズ可能性を特徴として掲げており、実際、
ワークフローや、ドキュメント、成果物などを、必要に応じて
省略したり、付け加えたりすることが可能です。
が、メタプロセスといってしまうのは抵抗があります。
開発プロセスのメタモデルが示されていないからです。
メタプロセスを目指しているOO開発手法としては、OPEN
(OO Process, Environment and Notation
- http://www.open.org.au/)があります。
OPENでは、RUPでは前提のようになっている"ユースケース駆動に
よる要求定義"、"UMLによるオブジェクトモデル表記"
といった部分も、メタプロセスのインスタンスとして組替える
ことができます。
実際の開発でも、ユースケースだけでなく部分的にCRCカードを
使って要求を把握したり、記法としてUML以外の図(DFD、ペトリネット
など)を使いたくなったりすることがあるかと思いますが、この
ようなユーズに応えることをねらっているのでしょう。
OPEN的にはXPも"ストーリー駆動"、"フリーハンドもしくはコードでの
モデリング"を行っている、メタプロセスのインスタンスとして考えることが
できます。
が、OPENは広く使われていない、というのが現状です。
Massiveな開発プロセスとしては、やはりRUP程度の抽象度のほうが
とっつきやすく、実施しやすいのでしょうね。
OPENの考え方自体は一見の価値ありと思いますが。
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[:masashi |^umezawa]
"The best way to predict the future is to invent it - Alan Kay"