井上@横河電機です．
ROMばかりですみません．ちょっと呼ばれたかな，と思って書きます．
栗原さん，昨夜はどうもでした．
栗原さん:
> XP って、ティーンエイジャーの○体験（自粛です^_^;）に似ているよね！
> なんでかって？体験したっていうと、みんなこぞって、「どうだった？！」
> って聞かれるって（笑）
平沢さんも書いてらっしゃいましたね．先週はOOPSLAに参加したのですが，
この話は，平沢さんのおっしゃっていたパネル以外でも，2回くらい聞きました．
はやりことばなのかもしれません．
今回のOOPSLAは，XPXPでだいぶ盛り上がっていました．みんながXPだXPだ
と盛り上がっていたわけではなく，XPの事例紹介，チュートリアル，パネル
などたくさんあって，参加者も多くて，しかも，「こんな盛り上がってい
いの？」というとまどいの雰囲気がありました．
メンタリング会社では「Are you XP?」「I XP, Do you?」「I Want
My XP」などと書かれた赤い大きなシール（ステッカー）を配って
いたし，Addison Wesleyでも，XPの帽子やTシャツを配っていました．
OOPSLAのセッションにいくつか出たなかで，いくつかあったので，
述べます．
1）Educators' Symposium とうのが一日あり，これに参加しました．
オブジェクト指向教育をどうやるべきかというセッションというか
ワークショップでしたが，最初にKent Beck の講演がありました．
参加者は，大学の先生や，メンタリングの企業が多かったです．
講演といっても，1.5h枠の中で，講演していたのは15分くらいで，
あとは「コーヒーメーカ」作りを演習例題として，8人のグループで
要求から見積りの実践をするというものでした．
1.一方が顧客になり，ほしい機能を一件一葉で，カードに記入，
2.もう一方が開発者になり，開発見積り（今回は，要求項目を
カードに絵を描く時間を分単位で）を出し，開発にかけられる
全体の時間を伝える．
3. 顧客は，プライオリティの高い順から，開発依頼を行う．
4. 開発者は開発する．（実際にイメージ図を描き，時間を測定）
5. 見積り時間とのずれを検証する
要は，XPを行うには，見積りを行うスキルが必要だと彼は述べています．
毎回プロジェクトのたびに，見積りを行い，結果とのずれ，原因を調べる
習慣をつけることにより，着実にスキルアップが可能だと述べていました．
2）Practitioner Reports
というところで，XPセッションがありました．3つの発表があり，XPの
実践経験について述べていました．
・週40時間を守れず，週50になってしまった．この分析として，
+保守的すぎる見積り
+開発速度の遅さ
+充分なリファクタリングができなかった
ことを挙げていました．やはりここでも見積りの重要性を挙げているなあ
と感じたものでした．
・Test First でやったんだが，Servletは起動のトリガリングが難しく，
テストできなかった．
+最初はテストを諦めた．
+次に，リファクタリングをやろうとした．
+リファクタリングには，テストが必要であった
+結局多くの機能をServletから別のところへ移し，テストできる形に
もっていってからリファクタリングした
とのことでした．いろいろ問題をはらんでいますね．
栗原さん:
> ＃昨日の飲み会では、いろいろ刺激を受けることがあり有益でした！
> ＃がんばらねば。
昨夜は，このMLにも平鍋さんから紹介いただいた，JPLoPの研究会が
オージス総研さんであり，そのあとわいわいと飲みに行きました．
私は不精でメールはあまり書かないのですが，会社とか大学を問わずに，
最近の話題や技術の話ができるのは，とても刺激になりますね．
ありがとうございました．
以上＠です．
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