(長谷川@テクノポートです)
----- Original Message -----
送信者 : Shigeru Gougi <gougi2@....jp>
送信日時 : 2000年 10月 5日 木曜日 午後 08:59
件名 : [XP-jp:01041] Re: Config等について
> 合木です。
>
> On Thu, 5 Oct 2000 12:45:51 +0900
> firo <firo@....jp> wrote:
> :
> > メタファーについての理解にそれほど自信はないのですが、いちおう
> > 私の考えは
> >
> > メタファー::全体、概要、概念に近い
> > CRC::個別、部分、詳細、設計
>
> 長谷川さんのマップとは何かという定義がないと、わたしの考えを述べても
> 意味がないのかもしれませんが...。
うむ、定義ですか...。
まあ、意味合いとしては、前のメールで述べたようなものです。
> わたしは、マップを「全体を把握し自分の位置を捉え、(議論や思考が)迷子
> にならないためのもの」という風に捉えました。
指すものは単純ですが、目的や機能となると多様になります。
私も位置づけにはかなり敏感な方と思います。
それは自分が担当するものが全体にとって、どういう位置にあるものなのか、
現在自分がやっている作業が、周辺的なものなのか核となるものなのか、
そういったことが判らないと、落ち着くことができません。
#周辺的と思っていたことが、後に核になることには
#それほど違和感がありませんが。
> そして、迷子にならないためには次の2つが必要かなと思いました。
>
> 1つ目、、メタファーで、、 これはシステムの概念的な全体像。
> 2つ目メインストーリカードは、システム全体の構造や動作を(CRCカードセッション
> などで)具体的にかつ詳細に定義していくための基点(源泉?)
>
> と考えました。
私の場合、どうも視覚的な形を必要としてしまいます。
メタファに関しては、現時点で判りません。
#XPの翻訳本が出版されると、一度トライしてみます。
ただ、イメージスキーマという意味では、少し考えるものがあります。
・メールを受入れ、データストアにメールを入れる。
・要求を受け入れ、データストアからメールを取り出す。
これは、一般的なメール受信のイメージスキーマです。
#「イメージスキーマ」とは認知言語学等に出てくるもので、
#ここでは単純にイメージの骨格のようなものでいいと思います。
基本的に、メーリングリストは、これに
・メールを受け入れ、メンバーに配信する。
が加わっただけのような気もします。
メタファがこれらとどう関係するのか、少し楽しみです。
メインストーリカードというのは、出来事の典型例だと考えています。
私がマップで意味を持たせるのは、その出来事が起こる空間です。
これは出来事に意味がないというのではなく、それらの出来事を
受け入れる空間が変質していく過程に注目しているだけです。
多分、私の場合、メインストーリカードがあっても迷ってしまう
ような気がします。
私としては、マップというものを、XPだけでなく、現在のソフトウェアの
方法論の中で、余りうまく位置づけられていないものだと考えています。
しかし、経験上、私はマップとかなり長く付き合いますし、
時間が経って、同じような状況にであったときに役に立つのも
このマップだと感じています。
まあ、時には上下をひっくり返す場合も出てくるかも知れませんが。
#またAlexanderの分化過程が唯一認めることができたものでもあります。
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## テクノポート:長谷川(hasegawa@....jp) ##
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