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Date:  Fri, 24 Mar 2000 13:06:57 +0900
From:  firo <firo@....jp>
Subject:  [XP-jp:00053] Re: XP Chapter 1 Risk: The Basic Problem 	の解説
To:  extremeprogramming-jp@....jp (extremeprogramming-jp ML)
Message-Id:  <00Mar24.130731jst.115201@....jp>
References:  <4.0.2-J.20000313100512.00e9f100@....jp> <00Mar13.130259jst.115202@....jp>
Posted:  Fri, 24 Mar 2000 13:07:29 +0900
X-Mail-Count: 00053

矢崎です。

前にKamiteさんからの投稿にリプライする形で、以下のような
内容で投稿させていただきました。


firo wrote:

> 矢崎です。
>
> Yutaka Kamiteさん wrote:
>
> >
> > 2 XPは、オブジェクト指向を前提とした開発手法なのでしょうか?
> >
>
> きちんと調べているわけではないので、まちがっているかもしれませんが、XPの精神そのも
>
> のはオブジェクト以外の言語や開発方法論においても十分有効だと思います。
>
> ただし、Refactoringなどの一部Practiceについては、オブジェクト指向を前提としてノウ
> ハウが
> まとめられているため、そのまま非オブジェクト指向の世界では使えないと思います。
>
> ですから、独自の非手続き型Refactoringを生み出すか?あるいはそのあたりの研究をいろ
> い
> ろ探してみるかしないと駄目ではないでしょうか?
>
> #今年はイタリアでXPの第1回めのカンファレンスがあるので、そこでそのへんの話もでて
> く
> るのでは??
>

その後「XP explained」のSection1、Chapter5をしっかり読むと、次のように
書いてありました。

(要約)
これまでは、「バグや仕様の誤解等を発見し、それを修正しなければならない
場合に、それが開発工程後になればなるほど、修正コストが指数的に増加す
る」という前提で、ソフトウエア開発に関するプラクティスが考えられてきた。

しかし、XPはこの前提を捨てる。「開発工程の後になっての修正でも、指数的
なコスト増加は起こらない。あるところ以降は漸近線に近づく。」という前提で
プラクティスを組み立てていく。

しかし、この前提は手品のように実現できるものではない。この前提を実現
するためには、オブジェクト指向技術がキーとなる。

オブジェクト指向以外でできないというつもりはないが、オブジェクト指向が
最も実現しやすい位置にあると言うことはできる。
(ここまで)


と、いうことであれば、やはりオブジェクト指向でやるのが一番。ということな
のかもしれませんね。


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矢崎博英  firo@....jp