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Date:  Fri, 17 Dec 2004 14:30:34 +0900
From:  saito.takashi@....jp
Subject:  [modeling-dojo:00035] Re: 黒帯稽古 私の解答を提示します
To:  modeling-dojo@....jp
Message-Id:  <JE200412171430342.20611377@....jp>
In-Reply-To:  <20041215032513.1029.KITSUNE@....com>
References:  <JB200412060828012.1175600@....jp>	<JY200412141149583.11644313@....jp>	<20041215032513.1029.KITSUNE@....com>
X-Mail-Count: 00035

東北 NS ソリューションズ
齋藤です。

こんにちは。

皆川さん、深い時間帯にもかかわらず
お返事をいただきましてありがとうございます。

以下、私も引用部分を一部削らせていただきます。

>  オリジナル解答例の一番乗り。さすが、豆ナイトのために自費で上京された事
> がある猛者だけありますね。齋藤さんの向上心の高さや意欲は本当に尊敬してい
> ます m(_ _)m
恐縮です。
新たな知識、発見だけではなく、みなさんから刺激を受けたり
元気をもらいたくて参加してます。
この ML も同じです。

課題は、まだ実務にうまく活かせていないこと、ですね。
# これからも精進します。

>  というわけで、モデル図、拝見させていただきました。特にステートチャート
> 図の方が「なんかいい感じ♪」になっていますね (^_^)
ありがとうございます。

>  あと、齋藤さんご自身もステートチャート図のメモで書かれているとおり「欲
> しい」状態が2つ出現していることが少しひっかかりますね。これについてぱっ
> と考えられるのは次の二つの見方でしょうか…。
> 
> [1] 実は2つの「欲しい」は(似ているけど)違う状態だという見方。この場合、
>     「(ブドウが)めっちゃ欲しい〜!」と「(レモンが)ん〜、欲しい…かな?」
>     といったように、2つの「欲しい」の{内容|質}が違うのかもしれません。も
>     し異なる状態であるなら、何か適当な別々の状態名を付けて区別してあげる
>     べきなのでしょう。
> [2] 実は2つの「欲しい」は同じ状態であるという見方。この場合、元のステー
>     トチャート図上の2つの「欲しい」状態アイコンを重ねて(1つにして)みたら
>     どんな遷移になるか…というのを考えてみることになります。偶然なのか、
>     はたまた必然なのか、元のステートチャート図の「欲しい」状態から出る遷
>     移は両方の「欲しい」状態とも「入手に成功」と「入手に失敗」です。しか
>     も「入手に失敗」の時には両方とも「不満」状態に遷移しているので、これ
>     は問題なく一本の遷移としてまとめられそうです。で、もう一本の方の遷移
>     「入手に成功」もまとめられるか…というと、これは少し難しいかもしれま
>     せんね(遷移先の状態が「満足」か「妥協」かふたつあるから)。この場合に
>     ぱっと考えられる案は以下の二つでしょうか…。
>   [2-1] 「満足」か「妥協」かに振り分けるための新しいイベント(またはガー
>         ド条件)を導入する。
>   [2-2] 実は「満足」と「妥協」は何かひとつの同じ状態の事だったのだという
>         見方をして状態を合併させる。
[1][2]に迷い、区別を明確にできないまま表現してしまいましたが
「どちらかといえば」[1]でしょうか。

> # …何か他にもいろいろ可能性が考えられそうです。モデル図から読み取れたり
> # 推測できたりする事って意外と多いですよね (^_-)
そうですね。
実開発では推測が誤解を生まないよう、注意が必要ですね。
そのためにも、明確になった事柄は都度モデルに反映する必要がありそうですね。

>  さて、ステートチャート図が「いい感じ」であるのに比較して、オブジェクト
> 図の方はかなりシンプル(すぎ!?)な感じがしますね (^_^;

>  今回のモデルの場合、キツネ・オブジェクトが取り得るいくつかの主要な状態
> が(仮)認識されているので、静的モデルの上でも各々の状態が「区別できる」こ
> とが必要になります。たとえば、「△△△関係のリンクが成立している時、その
> 状況を○○状態という名前で呼ぶ(区別する)」とか「×××属性の値が0〜100の
> 範囲内の時、その状況を○×△状態という名前で呼ぶ(区別する)」とかいった感
> じです(場合によってはいくつかの関連や属性の組み合わせによって特定される
> 状態もあります)。状態モデルで登場してきた各々の状態を静的モデル上で区別
> できるかどうかチェックし、もし、これ(区別)が上手く表現できないようであれ
> ば、おそらく何かの関連か属性が足りなかったのだということになるのでしょう。
> このような作業によってクラス図の完全性が補完されていきます。
> 
> # (どんなモノでもそうですが)もちろん「例外」はあります (^_-)
静的モデル−動的モデル間の整合をとる作業は
まったく意識していませんでした。

確かに「おなじ」ものを捕らえているのですから
視点が変わっても何らかの表現が残らなければいけませんね。

>  さて、今回出てきている「欲しい」「満足」「不満」「妥協」の各々の状態を
> すべて明確に区別できるクラス図はどんな形になるのでしょう(言い方を変える
> と、各々の状態にある時のオブジェクト図を個別に思い描いてみて、それらすべ
> てのオブジェクト図を畳み込んで合致するクラス図を考えてみるとどんな形にな
> るのでしょう)? この辺りが次のステップへの取っ掛かりになりそうですね。
重要なヒントをありがとうございます。取り掛かってみます。
# 年内にお披露目できるかな ?!

>  なんだか長々と頭に浮かぶ事を散文的に書いてしまった上、結局「これが良い」
> という決定打的な意見はひとつも書いていなくて大変申し訳ありません(「道場」
> なので半分以上意図的にやっている確信犯ですが…) m(_ _)m
年末ということもあり、お忙しいとは思いますが
他のみなさんの解答も拝見し、そこに至る背景をうかがってみたいですね。

以上、長文、失礼いたしました。

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齋藤 崇 (SAITO, Takashi)
東北 NS ソリューションズ 株式会社
ソリューション第 1 事業部 SS4 Gr.
tel   : 022-224-5288
fax   : 022-224-6907
mail  : 宮城県仙台市青葉区一番町 3-7-1 電力ビル 3F
e-mail: saito.takashi@....jp