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Date:  Wed, 06 Aug 2003 12:46:01 +0900
Subject:  【オブジェクト倶楽部:2003-08号】

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                          No.08 2003/08/06

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┣【ツール】オープンソース捜索譚 sangam編
┗【PM】プロジェクトマネジメント入門 [1]

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┗【ツール】オープンソース捜索譚 sangam編

こんにちは。ko-chanです。

最近は暑いですねー。こういう時は、満員電車には乗りたくありませんね。
人というのは、1人いると、電球一個分ぐらいの発熱量があるそうです。
(って聞いたことがありますが、ホントかどうかはトリビアに聞いてみてくだ
さい。)
ところで、今回は、こんなに暑い中、どうやってペアプロしようか?ってこと
に悩んでいる人に朗報です。いままで、ペアプロってキーボードを共有し、肘
と肘がくっつき合うような感じでやっていましたが、こう暑い日に汗がしたた
りおちるような状況では、ペアプロもやりたくなくなったりしませんか?
そういう人達を救ってくれるフリーソフトがあるんです。
今回は「sangam」をお送りします。

名称:sangam
バージョン:p1.6.4(prototype)
動作環境:Eclipse(プラグイン)
ホームページ:http://sangam.sourceforge.net/

sangamは、Eclipseのエディターをペアで共有するためのソフト。
同じプロジェクトを持っているPCでEclipseを起動し、sangamを利用すれば、
パソコンを共有することなくEclipseエディタを共有しペアプログラミングが
可能になります。
ペアプロは話しをしなくちゃという方の為にチャットウィンドウもちゃんとつ
いていますし、使った感触では十分ペアプログラミングができるのでは?とい
う感じでしょうか。
※HelloWorld程度しか試したことないですが。。。

設定もそれほど難しくないので、暑い中ペア同士の距離を意識してしまう人は
一度使ってみてはいかがでしょうか?

(ko-chan)

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┗【PM】プロジェクトマネジメント入門 [1]

今週号から新たな連載「プロジェクトマネジメント入門」を始めます。担当は、
「オブジェクト倶楽部」の新任「事務局長」です。

この連載の目的は、プロジェクトマネジメントの概要を理解すると同時に、皆
さんがプロジェクトマネジメントに関して直面している問題点などあれば一緒
に考えていきたいと思っています。ご意見やご質問があれば、オブジェクト倶
楽部編集室(editors@ObjectClub.esm.co.jp)までお送りください。

本題は次号からにして、何故に「プロジェクトマネジメント」の連載を決意し
たか、の理由をお話したいと思います。

筆者は、システム開発に長年従事し、プログラマから始め、設計者、開発チー
ムのリーダそして、プロジェクトマネジャまでひと通り経験しました。この一
連の流れは、この業界によくある話ですが、この流れは本当に正しいのかと疑
問を日頃持っているのは私だけでしょうか。
つまり、プロジェクトマネジャは、エンジニアとしてある一定の年齢(開発経
験年数)を有している人に対する最終ポストかのようです。これは、プログラ
マ30(?)歳説に起因しているのでしょうか。

ソフトウェア開発プロジェクトの失敗原因が、マネジメントであることは多く
の人が認めると思います。しかしながら、ソフトウェア開発現場にてプロジェ
クトマネジメントの重要性を認識して、プロジェクトマネジャをスペシャリス
トとして育成、マネジメント体系と、それを支援するツールの導入を行ってい
る割合は、必要性が認識されているほどには高くないと思います。

筆者は、「プロジェクトマネジャ」というポストを、コンサルタントやアナリ
ストと同様に、スペシャリストとして育成しなければならないと思っています。
このように言うと、よく「今のソフトウェア開発は、2〜3名が3ヶ月程度の短
期間で行うプロジェクトが多く、プロジェクトマネジャなど必要ない」と言わ
れることがあります。
この意見に対しては、どのような開発プロセスを採用しようと、どのような小
規模な開発プロジェクトであろうと、顧客からお金を貰って開発する以上、マ
ネジメントは必要であり、マネジャは必要と考えています。
但し、小規模の場合は、専任ではなく兼務となるでしょう。

このメルマガの読者の多くは、このようなことは既に認識されている方が多く
いらっしゃると思いますが、再度、この連載を通して「プロジェクトマネジメ
ント」の重要性を再認識していただき、ソフトウェア開発失敗理由から「プロ
ジェクトマネジメント」がなくなるようになればと思います。
また、新人の方にも多く読んでいただきたいと思います。

次号から本題に入っていきますが、プロジェクトマネジメントの考え方は、こ
のソフトウェア開発に止まらず、宇宙開発、建築、土木、プラント建設などの
広範囲に適用されています。また、最近は、EPM(Enterprise Project Management)
と呼ばれる企業経営・事業運営にまで適用されようとしています。
この連載では、ソフトウェア開発に止まらず、広範囲な「プロジェクトマネジ
メント」についてお話できればと思っています。

今後ともよろしくお願いします。(事務局長)

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┗編集後記

こんにちは、編集人です。

7/30付けの朝日新聞経済面に、UMLに関する記事が掲載されたようですね。
UMLの認知度も、やっとここまできたか、という感じです。
この業界では、ほぼ常識となってきたUMLというキーワードも、一歩外に出ると
意外に認知度が低いことに驚かされたことがあります。
編集人の親戚が、都内の某IT系専門学校で営業をしているのですが、以前「高
校生にプログラマの仕事を見せたいから、仕様書を何か見せてもらえないか」
と頼まれたことがあります。
あいにく、かなり古い(「滝」チックな)サンプル仕様書しかなく、それを見
せつつ、「今後はこういう仕様書じゃなくなってくよ。UMLとか聞いたことな
い?」と話したところ、全く認知していない様子で、驚いた覚えがあります。
彼の不勉強(#(^^ゞ)もあるかもしれませんが、一歩業界から離れると、関連
業界であっても、こんなもんですかね。

今週から、ちょっと異色ですが、プロジェクトマネジメントを題材とした新連
載を開始しました。
執筆は、ライター陣中最高年齢(笑)の事務局長さん、オブジェクト倶楽部の事
務局長という役柄を担っています。

来週はお盆休みですが、メルマガは配信予定です。
お休みされる方も、お休みが明けたら読んでくださいね。
(いりさ)

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■ 編集代表:平鍋  健児
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