Index: [Article Count Order] [Thread]

Date:  Wed, 17 Mar 2004 12:46:27 +0900
Subject:  【オブジェクト倶楽部: 2004-10 号】

       ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
       ┃                         ■┃
      ●┃● ● オ ブ ジ ェ ク ト 倶 楽 部   ■ ┃
       ┃                       ■  ┃
       ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■━━━┛
                          No.38 2004/03/17

■ I N D E X
┃
┣【お知らせ】第3回「UML ロボットコンテスト」ご案内
┣【PM】プロジェクトマネジメント入門 [11]
┣【キーワード】知ってるようで分からないビジネスワード勉強会[7]
┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━1 s t ■━
■
┗【お知らせ】第3回「UMLロボットコンテスト」ご案内

■よいツール、よい考え方とは
UML(Unified Modeling Language)はオブジェクト指向開発に相性がよく、いろ
いろな開発現場で適用されていることと思います。「さあ今回はオブジェクト
指向開発、UMLを使いましょう!」となった時に、チーム・リーダや管理者が抱
える問題として、開発に参加するエンジニアにいかにオブジェクト脳になって
もらい、UMLを使いこなしてもらうか、ということがありませんか?私は大規模
システム開発の経験が多いのですが、その経験から見ると「よいツール、よい
考え方」というのは「参加するエンジニアがその優位性を共有でき、多くのエ
ンジニアが使いこなせる」ことだと思います。

■教育
「一人でがんばっていろいろなことを習得できる人ばかり」だとよいのですが、
参加メンバが多くなればなるほどそういうわけにはいきません。そこで必要と
なるのが「教育」です。「いかにわかってもらうか、いかに使いこなしてもら
うか」に苦労されていませんか?

■知恵を得るためには体験する以外によい方法はない Albert Einstein
「教育」の手法のひとつとして、"体験型実習"というものがあります。例えば
小学校では、理科の実験とか図工で版画をつくるというものがあります。大切
なのは"やってみる"、"見えるものを動かしてみる、つくってみる"ということ
なのでしょう。つまり"実践教育"ですね。

■動くUML
UMLロボットコンテストは、ロボット制御をUMLでモデリングし、C、C++、Java
言語によってプログラミングした結果をロボットの動きとして競います。もち
ろん、モデル図への評価も重要な審査事項です。このコンテストはUMLの普及と
ともに、コンテストに参加開発することが、企業、大学でのUML、組込みソフト
ウエアのエンジニアの実践教育として活用されることを目的としています。

■モデル図 オン・パレード
ロボコン当日には、40以上のチームから同じテーマに対するUMLモデル図が会場
に掲示されます。圧巻です。こんなことは世界でもここだけでしょう。是非、
モデリングの研究に、また来年の参加に向けて、ご来場ください。

第3回UMLロボットコンテスト 2004/4/13(火)
青山テピアにてUML Forum Tokyo2004 併催
実行委員会 URL http://with.esm.co.jp/2004/uml-robocon2004/toppage.htm
(UMLロボットコンテスト運営委員長 小林 靖英)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2 n d ■━
■
┗【PM】プロジェクトマネジメント入門 [11]

長寿連載「プロジェクトマネジメント」です。前回は、WBSについて話をし
ました。プロジェクトにてどのような作業があるかを階層的に表したものが
WBSです。このWBSが計画段階で決まった後、それぞれの作業にリソース
(経営資源)を割り当てて行きます。リソースとは、人、物、金と言われてい
ましたが、今はこれに情報が加わっているようです。
リソースの中で一番重要なのが、人です。我々のようなソフトウェア開発プロ
ジェクトでは、コストの8割は人件費で占められ、また、プロジェクトの成否を
与える要因も開発メンバーを適切に体制付けられるかになってしまっています。
プロジェクトにメンバーを割り当てる方法として、役割分担表(TRM)を使
用するのが便利です。この表は、縦軸に作業、横軸にメンバー(個人ではなく、
組織もしくは役割)のマトリクスで、該当する項目に作業時間を記入していき
ます。
物に関しては、パソコンなどの機械設備が代表として挙げられます。その他、
開発スペース(場所)も重要です。ソフトウェア開発に関しては、最近、お客
様のところで開発する場合もありますが、作業を持帰ってのする場合もありま
す。この時、メンバー全員の机や椅子、パソコンを揃える必要があり、また、
短期間のうちにメンバー数が増減するのでやりくりに四苦八苦する場合があり
ます。
WBSで挙げられた作業に対して、人、物が割り当てられると、コストが算出
されます。これがプロジェクトの原価となり、利益分を乗せて、お客様への見
積り額となります。
これら一連の作業で、プロジェクトでの作業、スケジュール、リソースなどが
決まり、プロジェクトベースラインが決まります。これにより、プロジェクト
の計画となります。
計画が決まれば、後はプロジェクトの実施に移ります。
次回は、実施段階での話をしていきます。(事務局長)
_______________________________________________________________________
この記事への評価にご協力をお願いします。
URLをクリックして、「ご協力ありがとうございました」のメッセージがご使用
のブラウザに表示されれば投票完了です。
良かった:
http://objectclub.esm.co.jp/cgi-bin/question.cgi?F001+10+0
普通:
http://objectclub.esm.co.jp/cgi-bin/question.cgi?F001+10+1
イマイチ:
http://objectclub.esm.co.jp/cgi-bin/question.cgi?F001+10+2

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━3 r d ■━
■
┗【キーワード】知ってるようで分からないビジネスワード勉強会[7]
               「P2P」「M2M」

 hiroshiです。今回は音楽流通市場に対して多大な影響を与えた「P2P」か
ら現在注目されているユビキタス社会(M2Mと仮名)の現状をご紹介します。
  IDとは「アイデンティフィケーション」の略で、英語で身分照明書を表しま
す。今、RFID(無線自動認識)技術を使ったICタグや生態認証技術などの
デジタルID技術によって、情報をその都度入力するのではなく自動判別を可能
にしています。
 インターネットの普及により個人と個人をつなぐ「P2P」市場ができました。
現在、上記のデジタルID技術によって人間同士だけでなく、家電製品や自動車、
さらに食品や衣料、家庭用品などあらゆるものが情報交換を始めるユビキタス社
会の構築が注目されています。マシンとマシン、人とモノが情報交換を始めれば
「M2M」市場が誕生するのではないでしょうか。
 現在、「M2M」市場を誕生させるために各業界では実証実験を行っています。
大手百貨店では今秋を目処に紳士服、雑貨でICタグを使用した商品管理を取り
組む予定です。これはシャツの襟や袖口などに装着したタグによって、非接触で
一括読み取りできる機能を活かしています。アパレル会社での棚卸、百貨店への
入荷・売り上げ管理、返品といった流れをネットワーク上で逐一管理できるよう
になり、今後それに掛かっていたコストや時間が改善されることが期待できます。
今回の実証実験では縫製工場、アパレル会社、百貨店の3者が共通してICタグを
使っていくのが特徴となっています。
 また、スーパーなどの流通業界でもICタグを活用して商品の生産・流通情報
の追跡を推し進めています。それはタグを通じて農薬の使用履歴や産地情報など
を消費者が店頭で閲覧できるようにするというものです。店頭の情報端末に野菜
などをかざすと、画面には生産者の名前や生産地、農薬の特徴や散布回数、出荷
時期などの情報が表示されます。これによって食品に対する情報を開示し、消費
者が責任を持って選別できることができるのではないでしょうか。
 このような実験を重ね、かかったコストや作業量の変化、消費者の反応などに
ついて検証し、対象方品を広げた今後の実験に生かす方針です。コストの面では
現在ICタグは1個あたり10円以上と高額になっているため、商品1つに添付する
と採算が合いません。さらに、消費者からは個人の行動などが追跡されるとして
プライバシー侵害を訴えたりしています。新たな市場の誕生による利便性の向上
が見込めそうですが、それに伴う弊害をどのようにクリアしていくかが今後の課
題となっていきそうです。(hiroshi)
_______________________________________________________________________
この記事への評価にご協力をお願いします。
URLをクリックして、「ご協力ありがとうございました」のメッセージがご使用
のブラウザに表示されれば投票完了です。
良かった:
http://objectclub.esm.co.jp/cgi-bin/question.cgi?D001+6+0
普通:
http://objectclub.esm.co.jp/cgi-bin/question.cgi?D001+6+1
イマイチ:
http://objectclub.esm.co.jp/cgi-bin/question.cgi?D001+6+2
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━4 t h ■━
■
┗気になるシステム業界 ホントのところ

今週は「プログラマはお酒が好き」のホントのところ。
編集部には、と言いますか、会社には、と言いますか。とにかく私の周りには
お酒好きの人が氾濫しています。でもこれはプログラマがそういう性質なので
はないかと。みなさん、今週もご協力よろしくお願いします。

  大好き。
     http://objectclub.esm.co.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+4+0
  どちらかといえば好き。
     http://objectclub.esm.co.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+4+1
  あんまり飲めないけど場の雰囲気が好き。
     http://objectclub.esm.co.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+4+2
  普通。好きでも嫌いでも。
     http://objectclub.esm.co.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+4+3
  どちらかといえば嫌い。
     http://objectclub.esm.co.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+4+4
  大嫌い。飲み会には極力参加しないっ。
     http://objectclub.esm.co.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+4+5
  プログラマじゃないです。。
     http://objectclub.esm.co.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+4+6
  ちょっと語らせて!
     editors@ObjectClub.esm.co.jp まで詳細を!!

アンケート結果はオブジェクト倶楽部HP上にて公開します。お楽しみに。
なお、前号「システム業界に多い血液」の結果は公開中。是非ご覧下さい。
⇒http://www.objectclub.jp/ml-arch/magazine/question/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━--■--●--■
■
┗編集後記

こんにちは、編集人です。
マシンとマシン、人とマシン。様々なモノがハイスピードでつながっていく時
代です。なのに人と自然とは中々つながらないものです。ウィルスだの、花粉
だの、うまくつながって、快適に生活できればよいのに、と心から思います。 

今週の強引な一言
*** 笑う門には福来たる(ことわざ)***
プロジェクトを成功させるにはメンバー間の円滑なコミュニケーションが重要
です。コミュニケーションの第一歩は笑顔です。仏頂面では誰もあなたに話し
かけようとしませんよ。 (さとみ)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━--■--●--■
● ご意見、ご感想は         ⇒このメールに返信ください
〇 配信中止、アドレス変更は ⇒http://www.ObjectClub.jp/mlmagazine_help.html
〇 免責事項、過去の記事は   ⇒http://www.ObjectClub.jp/mlmagazine.html
■ 発行:オブジェクト倶楽部 ⇒http://www.ObjectClub.jp/
■ 編集代表:平鍋  健児
Copyright (c)2003-2004 オブジェクト倶楽部. All Rights Reserved.
powered by Eiwa System Management, Inc.