Date:  Wed, 06 Jan 2010 17:39:45 +0900
Subject:  【オブジェクト倶楽部: 2010-01号】
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                          No.309 2010/01/06

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┣【Topics】「アレグザンダー祭り」講演者&LTトーカー公開!追加募集開始も!
┣【書籍アンケート】勉強法×勉強会に関する書籍のためのアンケート募集
┗【プログラミング】組込みシステムの話 [10]

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 〇 「アレグザンダー祭り」講演者&LTトーカー公開!追加募集開始も!
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「アレグザンダー祭り」の講演者&LTトーカーを公開しました。ぜひご覧くだ
さい!
→ /event/2010alexander/

また、追加募集を開始します。1月12日(月)15時までにお申込み&お振込みくだ
さいませ。みなさまのご参加をお待ちしております!

●オブジェクト倶楽部2010初春アレグザンダー祭り
  日時:2010年1月15日(金) 10:00開始
  場所:国立オリンピック記念青少年総合センター(代々木)
  詳細およびお申込みはコチラから!
  → /event/2010alexander/

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┗【書籍アンケート】勉強法×勉強会に関する書籍のためのアンケート募集

現在、技術評論社にて、勉強法×勉強会の本を執筆中です。IT業界に入ってき
てこれから活躍する予定の方、これから業界に入る学生の方あたりに、「IT業
界楽しいんだぜ」というのを伝える内容にしたいと思います。是非とも、業界
の先輩方からのメッセージを!

・全員に回答頂きたい内容         → http://tinyurl.com/book-enq
・家庭をお持ちの方向けの追加質問 → http://tinyurl.com/book-enq2
・勉強会主催者向けの追加質問     → http://tinyurl.com/book-enq3

みなさんのご意見を参考にさせて頂くのと同時に、回答頂いた方々の名前は本
の中で紹介させて頂こうと思っています。本は4月に発売しますが、連動ウェブ
サイトなどにも、入りきらなかった内容を紹介していきます。
また、このアンケートの内容自体も、後ほど個人情報に注意しながら商用利用
可のクリエイティブコモンズとして公開していきたいと思っています。

最初は、年内にアンケートに回答していただいた方には抽選で書籍をプレゼン
ト、ということで募集をかけていたのですが(12/21現在でのべ260人超)、オブ
ジェクト倶楽部参加者の方々はきっと勉強法、勉強会についても、さまざまな
思いをお持ちだと思いますので、締め切りが近くてぎりぎりなんですが、オブ
ジェクト倶楽部のメールマガジンを購読中の方に限定して、1月12日23:59まで
に回答していただいて、応募者名の後ろに#obloveとハッシュタグを付けていた
だいた方には追加で、抽選でプレゼントさせていただきます。オブラブ読者用
に3冊確保しました!ぜひ、アンケートにご回答ください!(渋川よしき)

著者:
・奥乃美
    Samba de Rumba!
・渋川よしき
    実践eXtreme Programming
    アジャイルソフトウェア開発スクラム 他
編集:
・野口隆史

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┗【プログラミング】組込みシステムの話 [10]

あけましておめでとうございます。藤井です。
初詣では橋本左内先生ゆかりの「大丈夫」お守りを購入しました。

今回はタスク間通信の話です。組込みシステムの連載のはずが、ここのところ
タスクの話ばっかりで恐縮です。

● タスク間通信
前回お話ししたように、一般的にひとつのシステムには複数のタスクが存在し
ます。それらのタスクは状態やメッセージをやりとりしながら動作します。
ITRON系のRTOSにはこれらを行う機能が備わっています。通常は、データキュー、
メッセージバッファ、メールボックスなどの通信オブジェクトを使用します。
OSEK OSの場合だと、これらの機能が準備されていないので、必要に応じて開発
者が準備するか、OSEK COMを使用する必要があります。通信オブジェクトの機
能を知ることは使用OSの種類やOS使用の有無に関わらず有用だと思うので、以
下これらの説明をします。

● 通信オブジェクト 
ITRONが準備している通信オブジェクトは次のようになります。ITRONを使用し
ない場合にも処理間の連携を考える必要があります。その際にはこれらの通信
オブジェクトの機能が参考になるかもしれません。

<データキュー>
文字通り、データをキューイングしてくれます。データキュー生成時には、
キューを識別するためのID、データサイズなどを指定して生成します。ITRONの
場合だと、キューイングできるデータは、1ワードの固定長となります。ポイン
タ長と同じサイズのため、ポインタをキューイングすることもできます。

<メッセージバッファ>
メッセージバッファはカーネルが管理しているメモリ領域を使ってメッセージ
をやりとりする機能です。送信側がメッセージバッファにデータを書き込むと、
データがバッファにコピーされます。受信側がデータを取り出す際にも、受信
側が使用するメモリ領域にデータがコピーされます。データのスコープを気に
せずに使用することができますが、大きなデータを使用する際には処理時間に
注意をする必要があります。メッセージバッファ生成時にはバッファサイズな
どを指定します。

<メールボックス>
メールボックスは任意のサイズのメッセージをやりとりすることができます。
メールボックスではメッセージのポインタが利用されるため高速に処理を行う
ことができます。また、リンクリストで管理されているので、メッセージのサ
イズの制限はないです。ただ、ポインタで管理されているので、メッセージ
データのスコープに注意を払う必要があります。

必要かな?と思える機能が一通り揃っている感じですかね。

● メモリプール
タスク間通信と直接の関係はないのですが、ITRONでデータのスコープを気にし
なければならない場合は、メモリプールという機能を使うと便利です。メモリ
プールからメッセージ用のメモリ領域を取得してメッセージを送信し、
メッセージ受信後はメモリプールにメモリ領域を返却します。メモリプールに
は固定長と可変長があります。

● 終わりに
前回と今回で、タスク連携というか、処理の連携で必要となる機能について説
明しました。ITRONで動作を試したい方は、インストールしたJSPに同梱されて
いるドキュメントやサンプルを見ながらやってみてください。
連載も10回を超え、タスクの話も一段落したので、次回で最終回にしようと思
います。今のところ、戦艦大和とGT-Rの話をしようと思ってます。

では、それまでさようなら。(藤井)

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┗編集後記

あけましておめでとうございます、編集人のナガタユウコです。昨年はオブラ
ブメルマガをご愛顧いただきまして本当にありがとうございました。本年もよ
ろしくお願いします!
今回は「2010年オブラブスタッフが楽しみにしていること」をお送りします。

『2010年オブラブスタッフが楽しみにしていること』

●「プロジェクトファシリテーション実践ガイド 見える化編」が公開される。
(天野勝)
●「第3回腰リールカンファレンス」が開催される。(千葉)
●千葉さんのアレ。(kenchan)
●新たな書き手がわさわさ登場。さらに充実する紙面!(岡島)
●palm preの時代が来る。(畠山)
●ソフトウェア開発がもっと自然なものになること。(かくたに)
●要件定義についての議論の機会が増えること。(平田)
●ふだんの仕事で、Ruby1.9が使えますように。(もろはし)
●仕事で関数型言語とかかわれますように。(ミムλ)
●新たな出会いと学び。(やっとむ)

いかがでしたでしょうか。みなさまは2010年、どんなことを楽しみにしていま
すか?その楽しみなことが叶うよう、充実した一年にしていきたいですね。本
年もどうぞよろしくお願いします☆(ナガタユウコ)

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