Date:  Wed, 15 Apr 2009 17:01:10 +0900
Subject:  【オブジェクト倶楽部: 2009-12号】
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                          No.277 2009/04/15

■ I N D E X
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┣【Topics】「田町deナイト 〜SAMURAI meets VIKING〜」開催のお知らせ
┣【Topics】「アジャイルジャパン2009」でLTを担当します!
┣【アジャイル】アジャイル・プラクティスの見つけ方 [5]
┃              〜懇親会に参加してますか?〜
┣【PF】たまには仕事に役立つコミュニケーションのヒント [25]
┃      ストレス
┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ

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 〇 「田町deナイト 〜SAMURAI meets VIKING〜」開催のお知らせ
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「北欧の風がやってくる」−日本のアジャイル事情を知るため、北欧から視察
団が来日されます。しかも、リーン開発の第一人者、メアリー&トム・ポッぺ
ンディーク夫妻もご一緒という豪華さ!せっかくなら、知ってもらうだけでは
なく、こちらもいろいろ教えてもらいたい!!

そんな、スタッフ陣の欲張りな気持ちから企画されたイベント、
「田町deナイト 〜SAMURAI meets VIKING〜」が開催されます!

デンマーク・アメリカ・スウェーデン・日本の各国のパネリストに「自国での
アジャイル開発の割合は?」「オフショアやってる?」「開発風景見せて!」
など、普段、気軽には聞けない質問をぶつけちゃいます。フリーの質問タイム
も設け、参加者の方からの質問にも答えていただく予定です。また、イベント
の後には懇親会も用意していますので、質問タイムで聞きそびれたことがあり
ましたら、懇親会にて各国のパネリストの隣を陣取って、じっくり質問をぶつ
けることもできます。

二度とはないかもしれない、贅沢なアジャイルの夜。ぜひご参加ください!

● タイトル:2009年春 オブヒロ&オブラブ合同イベント
            「田町deナイト 〜SAMURAI meets VIKING〜」
● 開催日時:2009年4月23日(木) 18:00〜
● 場    所:株式会社オージス総研 8F会議室
● 主    催:オブジェクトの広場 (http://www.ogis-ri.co.jp/otc/hiroba/)
             オブジェクト倶楽部
● お申込み:イベントと懇親会のお申込みは別になりますのでご注意ください
             イベント → http://atnd.org/events/535
             懇親会   → http://atnd.org/events/536

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 〇 「アジャイルジャパン2009」でLTを担当します!
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オブジェクト倶楽部が後援する「アジャイルジャパン2009 ―次世代のリーダー
をつくる―」でのライトニングトークスを、オブラブが運営します。
ランチタイム(12:00〜13:00)の開催となりますので、お食事と共に、トーカー
陣の熱い発表をお楽しみください!

『アジャイルジャパン2009 ―次世代のリーダーをつくる―』
【詳細】http://agilejapan.org/

開催日時:2009年4月22日(水) 9:30-17:30
開催場所:千代田放送会館(永田町) 2Fホールスタジオ
【地図】http://www.chiyodaku-town.com/map/cy044749

主催:アジャイルジャパン2009 実行委員会
共催:Agile Alliance

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┣【アジャイル】アジャイル・プラクティスの見つけ方 [5]
┗              〜懇親会に参加してますか?〜

こんにちは。こんぴろです。4月9日10日に行われたQCon Tokyoに参加してきま
した。こういう機会に自分たちのプラクティスを見つけるための、とっておき
の方法をお教えしましょう。それは、スピーカーの人をつかまえて、色々聞い
てみるのです。

今回のQCon Tokyoでは、Martin Fowler氏やRod Johnson氏などが来日されてい
ました。海外の著名人と会える機会はそうそうありません。オブラブのイベン
トやデブサミ、カンファレンスなど、たくさんの著名なスピーカーから話を聞
ける機会があると、僕はセッション終了後にスピーカーテーブルの前に行き、
いろいろ話を聞くようにしています。質問はセッションの中の事であることが
一番いいとは思いますが、実はセッション以外の事を聞いても別にいいのです。
その質問はスピーカーの方に関することであれば大抵答えてくださいます。ま
た、セッションに参加することができなかったとしても、懇親会の場で、「ど
ういうお話をされたんですか?」と尋ねてみると答えてくださることもとても
多いのです。

QCon Tokyoの懇親会では、偶然、株式会社万葉の大場寧子氏と配膳の場でご一
緒できました。僕は大場氏のお話をぜひともお聞きしたかったのですが、4つ目
のセッションという事もあり、疲れてしまって休憩してしまっていたのです。
でもここぞとばかりに「どういうお話だったんですか?」とお伺いしてみまし
た。すると快く教えてくださいました。しかも驚くことにセッション中に触れ
られなかった事も含めて!

どういうお話だったのかというと、「コードの中のクラスやメソッドの名前付
けは重要だ」というお話です。それ自体はよく聞く話ではありますが、15人の
チームでも名前を決めるために1時間以上かけることも珍しくない、というお話
をされる大場氏。自分たちのチームでは名前でもめることも多いので、さすが
にそれは長すぎじゃないですか?と再び尋ねてみると、
「そんなことは決してありません。中途半端にいい加減な名前を付けてしまう
  と、チーム内での意志の疎通が取れなくなり、いいシステムが作れなくなり
  ます。」
とおっしゃいます。さらに
「これはセッションの中で言わなかったんですが、名前付けがシステムの方向
  性を決める事につながるんです。」
もおっしゃるのです。どういうことかと言うと、
「名前が抱かせるイメージが、システムの中のある面を表します。全員で意識
  が共有できている名前を用いるとそれが設計に生かされます。なので、付け
  る名前がシステムの方向性につながるのです。自分たちが付けた名前が、実
  際にお客様の現場で使われている名前と丁度一致したことがあり、それはと
  てもうれしかったですよ。」
ということでした。
なるほど!って思いませんか?

大場氏から教えていただいたことをプラクティスにしてみました。

● プラクティス名「名前付けはシステムの方向性まで定めることを意識する」

● 悪魔の囁き
後で名前を変える事もできるのだから、取り合えずで名前を決めてしまって次
の実装にとりかかろうぜ!

● 天使の言葉
システムの中の言葉がお客様のビジネスの方向性にまで影響することがあるの
です。いい加減に付けてはいけませんよ。

● こんな気分
名前をみんなで同意することで設計の時にメンバーの意識がずれる事が減って
きたね。

最後の「こんな気分」はまだ知ってから日が浅いので想像ですが、何となく雰
囲気は感じました。ぜひ実践してみますね。ところで宣伝です。InfoQに、自分
が翻訳したインタビュー[*1]が公開されました。もしご興味があればご覧いた
だけたら、と思います。

[*1]Erich GammaによるJazz、Eclipse、JUnit、そしてデザインパターンに関す
    る議論
    http://tinyurl.com/gamma-jazz-eclipse-junit-desig
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┣【PF】たまには仕事に役立つコミュニケーションのヒント [25]
┗      ストレス

お花見に浮かれてばかりもいられませんね。以前の職場では、丁度この時期が
一番の緊張を迎えるシステムの本番稼動の時期でした。
皆さんの職場はどんな様子ですか?

● みんな転校生状態?
先日、広告代理店の人事マネージャーの方とお話する機会がありました。
広告代理店とIT業界の共通点は、ほとんどの仕事がプロジェクトで行われるこ
とらしいです。営業・プロモーション・アート製作などといった専門性を持つ
集団で仕事をし、数週間から数ヶ月で仕事が終わると解散というのを繰り返す
のだそうです。
人事マネージャー曰く“みんな転校生状態”とおっしゃっていて、その例えが
とても面白くて大笑いしてしまったのですが、確かにプロジェクトが始まるた
びになんらかの初対面状態が生じますよね。
ITの現場でもこの“転校生状態”が起きているのではないでしょうか?

今回はそんな時期に起こりやすい「ストレス」とコミュニケーションの関係に
ついて考えてみたいと思います。

● 楽しいのに大変の正体
こんな私にも、新入社員時代がありました。
今と違って随分と余裕がある時代だったためか、同期も多く、学生気分で職場
に通っていました。社会人になる不安はもちろんありましたが、それなりに毎
日楽しく(アフターファイブ・・・って死語?のために)通勤していました。
しかし、そんな私にも、入社直後の4月から6月ぐらいまでは大変でした。
夕方になると時々体中に蕁麻疹ができるんです。
ひどいときには顔にまで出てしまい、どこにいようがお構いなしでした。
慌てて病院に行くと、あっという間に蕁麻疹は治ってしまうのですが、医師の
診断はストレスからくるものだということでした。
さて、毎日楽しく職場に通っていたにもかかわらず、いったい何が起きていた
のでしょうか?

● ストレスは嫌なときだけ起きるものではない
アメリカのホームズ博士の発表によると、ストレスは苦しい辛い状況のもとで
発生するばかりではなく、自分にとって楽しいときにも体はストレスを感じて
いるのだそうです。
いまさら振り返って新入社員当時の経験を重ねてみると、学生の頃と違い、通
勤の経路が変わりましたし、職場はほぼ新しく会う人ばかり、そして、新しい
仕事を覚えていくわけです。
期待に胸を膨らませる一方で、知らずに体はストレスを溜め込んでいたのだと
気がつきました。
(参考:生活習慣病の基礎知識 http://kenko.t-s-comp.com/yobou/yobou1.html )

● ストレスとコミュニケーション
さて、ここでストレスとコミュニケーションの関係性についても考えてみたい
と思います。
ストレスは私のように体に出るケースもありますが、コミュニケーションにも
大いに関係があるのです。その証拠に、仕事の締め切りが迫ってイライラしな
がら仕事をしているとき、あなたの後輩が些細なミスをしたとしましょう。
いつもはそんなに怒らないのに怒りすぎてしまったり、気持ち的に寛大になり
たくても難しかったりしたことはないでしょうか?
つまり、ストレスは自分の問題でもありますが、周囲にも大きく影響してしま
うといった厄介なものなのです。
さらに厄介なことに、先ほど書いたように、ストレスは悪いときばかりに溜ま
るものばかりではなく、良いときにも溜まります。
春になり、または新しいプロジェクトになり、心機一転「頑張ろう」と思って
いる時点で溜まってきていることも考えられます。
自分が知らないうちに溜め込んだストレスが、周囲との関係性に影響してしま
うということを知るとちょっとどきどきしてしまいますよね。

結論からいえば、ストレスは良いものでも悪いものでもありません。それは、
私たちに生来備わった生体反応なのだそうです。ストレスはもともと物理学用
語で「歪ゆがみ」や「ひずみ」を意味しており、その歪みやひずみが元に戻ろ
うとエネルギーが働いている状態がストレスです。
どんな状況下でも起きるともなれば、それをうまくマネージメントする方法が
あればい心強いとは思いませんか?

● ストレスコントロール
ストレスのコントロールは

  ・自分にとってのストレスの原因を知ること
  ・自分のストレスのレベルを意識すること
  ・ストレスの原因である歪みやひずみを自分なりに戻す方法を知ること

が近道とされています。

最近環境や立場が代わった人は、ぜひ考えてみてください。
また、自分はチームも座席もまったく変わらないけれど、新しい人と仕事をす
ることになった場合や、お客様が変わった場合なども影響されることがありま
すので、同じく注意が必要です。
もちろん、仕事のことばかりではありません。
「春から子供が幼稚園に通っている」などといった、家族のできごとが影響す
るケースも少なくないそうです。自分のことではないからといっても、意外と
神経を使っていることがありますので、ちょっと頭の隅に入れておいてくださ
いね。

そして、自分だけではなく周囲の人もストレスを溜めているんだと知ることも
思いやりのある協業の第一歩だと思います。

  ・新しくチームに入ってきた新人や協力会社や中途採用といった新メンバー
  ・昇格したりマネージメントの範囲が変わった上司
  ・家族のライフイベントがあった人

そういった人が身近にいる場合には、気持ちの上で配慮することも、大きなサ
ポートになりますよね。
もしも皆さんに余裕がある場合には、たまには雑談をしてみたり、ランチを一
緒にするなどして「気晴らし」になることをしてみてはいかがでしょうか?

● 最後に
ストレスは病気に直結しやすく、特に読者の皆さんのような神経を細やかに使
う職務では上手に付き合うことが一人一人に求められます。
大きな病気になってからでは大変なので、普段のちょっとしたストレスとの付
き合い方が肝心です。
この時期、何かと新しいことが多くやる気に満ち溢れている方も多いと思いま
すが、そんなときこそご用心!たまにはパーッと呑みに行って、発散すること
も大切ですよ!ってことで、今夜もいかがでしょうか?(上田雅美)

● アネゴ企画
   http://www.anego.biz/
● アネゴの日記
   http://blog.goo.ne.jp/cs_jenniffer/
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┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ

今週は「花粉症ですか?」のホントのところ。
寒い冬がやっと終わり、春が来ました!近所を散歩したり、ハイキングに出か
けたり、バーベキューをしたり。おうちの中に篭っていてはもったいないです
よね。とはいえ、本当は外に出たいけど花粉症がつらくて・・・という方も多
いのではないでしょうか。あなたは、花粉症ですか?

  長年花粉症に悩まされています・・・。
     /special/kininaru/vote?vol=243&choice=0
  なんと今年から発症していました・・・。
     /special/kininaru/vote?vol=243&choice=1
  花粉症でしたが今年はまだ発症していません。
     /special/kininaru/vote?vol=243&choice=2
  もしかしたら花粉症かも?
     /special/kininaru/vote?vol=243&choice=3
  花粉なんて怖くない!花粉症じゃないです。
     /special/kininaru/vote?vol=243&choice=4
  それは秘密です。
     /special/kininaru/vote?vol=243&choice=5
  ちょっと語らせて!
     詳細をこのメールに返信ください!!

アンケート結果はオブジェクト倶楽部サイト上にて公開します。お楽しみに。
なお、前号「定額給付金の遣い道は?」の結果は公開中。ぜひご覧下さい。
⇒/special/kininaru/vol242/PlonePopoll_results2

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┗編集後記

こんにちは、編集人のナガタユウコです。Topicsにてご紹介しましたが、来週
は「アジャイルジャパン」そして「田町deナイト」と、オブジェクト倶楽部が
運営に携わるイベントが二日連続で開催されるため、準備に追われています。
しかもアジャイルジャパンはメルマガ発行と同じ水曜日!来週も編集後記でみ
なさまとお会いできるよう、事前にしっかり準備しておかなくては!
メルマガが届かなかったら・・・いろいろ察してくださいませ>< (ウソです
よ〜!絶対に発行しますよ〜!)

今週の強引な一言
*** 兵は精を務めて多きを務めず(ことわざ) ***
軍隊は精鋭であることが大切で、数を多くするのが務めではない意味。
プロジェクトに火がついたのであわててプロジェクトメンバを追加投入・・・
よくありがちな話ですが、本当に大切なのは、そもそも火がつかないように、
事前にメンバ一人一人のスキルを高く広くしておくことですよね。勉強会に参
加したいというメンバがいたら、先行投資のつもりで、時間を作ってあげるこ
とも必要かもしれません。
出典参考:故事ことわざ辞典 東京堂出版
(ナガタユウコ)

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