Date:  Wed, 20 Feb 2008 18:00:12 +0900
Subject:  【オブジェクト倶楽部: 2008-07号】
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                          No.223 2008/02/20

■ I N D E X
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┣【Topics】アジャイルナイト第1回 2/26(火) 開催決定
┣【イベントレポート】デブサミ2008参加レポート
┗【PF】たまには仕事に役立つコミュニケーションのヒント [16]

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 〇 アジャイルナイト第1回 2/26(火) 開催決定
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アジャイルナイトってご存知ですか?アジャイルな人、アジャイルをやってる
人が集まって、アジャイルについて語り合おうじゃないかという普通の飲み会
です。会社関係なく気軽に知り合って普段の悩みを共有しませんか?

■日時  2月26日火曜日 19:00〜終了未定
■場所  でり食堂 五反田店  http://www.delibo.com/s_gotanda/index.html
■予算  3000円〜5000円程度(予定)
■主催  主催者はいません

申し込み方法など、詳細はこちらへどうぞ。
http://groups.google.com/group/agile-night/web/1-2-26?hl=ja 

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┗【イベントレポート】デブサミ2008参加レポート

こんにちは、オブジェクト倶楽部のおデヴ、やっとむです。
デブサミって、思うに、デヴサミじゃない?デヴェロッパーズサミット。
デヴデヴァーデヴェスト!やっとむはデブであってデヴではない!あれ逆?

2月13日と14日、先週の水曜と木曜日に、「Developers Summit 2008 越境しよ
う!コードで世界を変えよう!」が行われました[*1]。オブジェクト倶楽部も
コミュニティとして参加し、コミュニティライブもやりました。今回は、デブ
サミに参加したメンバーから、ミニレポートをお送りさせていただきます。
▲
●オブジェクト倶楽部 コミュニティライブレポート
▼
メルマガ初登場となります、オブジェクト倶楽部の高橋健一です。

オブジェクト倶楽部は、「出張!北欧勉強会 in デブサミ2008」をコミュニ
ティライブ枠で行いました。当日まで参加人数に不安がありましたが、蓋を開
けてびっくり!北欧勉強会史上最大人数となる16人もの方に集まっていただき
ました!

北欧勉強会では、始める前に参加者全員で「ロール!責務!コラボレーショ
ン!」と元気に唱和します。初めての方は北欧ならではの寒さに戸惑っている
ようでしたが、実際に声を出してみると、唱和の利点である「気持ちの引き締
め効果」「勉強会に参加しているという一体感」を実感できたのではないで
しょうか。唱和が終わると、あとは淡々と読み進めていきます。北欧勉強会の
スタイルでは、その場で読みながら気になるところがあればどんどん質問、意
見を出していきます。会場からも意見・質問が活発に飛び交い、とても充実し
た勉強会となりました。

今回は時間が30分ということもあり、5ページしか読みすすめることができま
せんでしたが、「読書会の雰囲気を味わってもらう」という目的は達成できた
のではないかと思います。また、初めて参加した方からは「会社でもやってみ
たい・できそう」との声もいただき、出張した甲斐がありました。

「北欧勉強会に参加したことがきっかけで始まった読書会に、今度はオブジェ
クト倶楽部のメンバーが参加する」といったよい連鎖が生まれると素晴らしい
ですね。(高橋健一)
▲
●XPJUGコミュニティライブ Pecha Kucha 〜256秒のきらめき〜
▼
オブジェクト倶楽部の千葉です。

今回のデブサミにて、XPJUGはコミュティーライブでPecha Kuchaという形式で
発表を行いました。

Pecha Kuchaは、2003年より建築家やデザイナーの間で流行っているショート
プレゼンスタイルで、WikipediaではLightning Talkと互いにSee alsoリンク
が貼られています[*2]。 20秒x20枚のプレゼンをするという、LTよりもかなり
制約の厳しいこのプレゼンをXPJUGのスタッフが初挑戦。オリジナルは合計400
秒ですが、今回はエンジニア的にキリのよい数字の256秒(16枚x16秒)で行われ
ました。[*3]

実際に観たPecha Kucha。これは予想以上に発表者に厳しいレギュレーション
でした。今回は16秒で自動的に送られるように設定。そして最後のスライドが
終わったら自動的に銅鑼。16秒で自動的に送られる。これがまた厳しいので
す。ライトニングトークスは5分というタイムボックスの中で発表しますが、
Pecha Kuchaは16秒×16枚というeXtremeなタイムボックス。話し手は常に、自
分でテンポをつくりながら、リズミカルに話したいと思っているはずですが、
強制的に16秒でスライドが切り替わります。皆さん自分のペースを乱され、動
揺してしまうと思っていたのですが、そこは歴戦の勇者&勢いに満ちた
New Commer達。皆さん堂々と、落ち着いて発表なさっていました。

AgileなPecha Kuchaの話[*4]、Agile2008の話[*5]、Agileにやっているプロ
ジェクトの事例、Agileに制作が行われたアジャイルプラクティスの監訳の話
[*6]、ヒモとAgileな話。印象的だったのは皆さん楽しそうに話していたこと。
Agileな人がAgileに、楽しんで話していました。

今後、機会があれば是非とも私もあの場で話したい。そう素直に思ったPecha
Kuchaでした!

私事ですが、この度XPJUGのスタッフになりました。XPJUGでPecha Kucha、ライ
トニングトークスをやりたい!と思う方がいらっしゃいましたら、気軽に声を
かけて頂きたいと思います。皆様の挑戦、お待ちしています!(千葉)
▲
●時間割に載らないデブサミの た・の・し・み♪
▼
さて、不肖やっとむが面白かったセッションはいくつもあるのですが、ここで
は到底紹介しきれない(でも石川さんの「鳥の目 虫の目 〜 地表へのアプロー
チ」はめちゃくちゃ面白かった)ので、割愛します。以上です。

というレポートもなんなので、セッションでもコミュニティライブでもない、
デブサミに実際に参加しなくては決して書けない、隠れた見所を軽くご紹介し
たいと思います。

それはコミュニティブースのある廊下です。

コミュニティブース、これはこれで各コミュニティががんばって展示している
のですが、その周辺の空間がこれまた濃くてすごいんです。さっきセッション
に出てたあの人が、この界隈の有名人が、某コミュニティの代表が、ぶらぶら
していたり気軽に談笑していたり。立ち聞きしてるだけでも面白い話が聞ける
し、話しかければ気さくに答えてくれる人たちばかりです(でも本当は(?)忙し
い方たちなので、そのへんは気を使いましょうね)。

ブースの配列にも妙味があります。オブジェクト倶楽部のブースは、日本Ruby
の会と横並び(というかシェア)で、正面にはXPユーザグループのブースがあり
ました。そのへんにはXPとかRuby界隈の有名人が寄り集って談義に花を咲かせ
ていたり、いつのまにか人だかりになってると思ったら、t-wadaさんのTDD講
演で感極まった人たちによるペアプロライブセッション(主催:日本ペアプログ
ラミングの会)が突発的に始まっていたり。ね、知らないところでデブサミっ
て意外とすごいでしょ?

このレポートを見ると、デブサミの主役ってコミュニティ?と思ってしまうか
もしれません。しかし、それはある意味で真実なんです。主催者の方が「コ
ミュニティあってのデブサミなんですよ」としみじみおっしゃっていました。
コミュニティが盛り上がり、それに釣られて熱い人々が集まり、その熱気が
セッションやブースにまで飛び火する。デブサミってそんな場なのかもしれま
せん。触れると火傷するぜ。アッチッチ!(やっとむ)

[*1] http://codezine.jp/devsumi/2008/
[*2] http://en.wikipedia.org/wiki/Pecha_Kucha
[*3] 「生きてま2」より引用
     http://giantech.jp/index.fcgi/wiki/2008-02-14_06-57
[*4] Pecha Kucha in デブサミ2008
     http://www.slideshare.net/kkd/pecha-kucha-in-2008
[*5] Agile2008の紹介
     http://www.slideshare.net/yattom/lets-go-agile2008-271203
[*6] アジャイル事例紹介 ―夜のおしごと編―
     http://fkino.net/20080214.html#p02
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┗【PF】たまには仕事に役立つコミュニケーションのヒント [16]
    大人の自己主張(前編)

冬は「底もの」の季節。アンコウやカレイといった海の底のほうにいる魚が美
味しいそうですよ。考えただけでも幸せな気分になりますね。いつもまったく
関係ない書き出しの上田雅美です。

私たちはチームや組織で仕事をすることが日常であり、その中でも相手を尊重
しながら、自分の意見もきちんと建設的に伝えるということが求められていま
す。解っちゃいるけど、そんな大人の自己主張はなかなか難しい!
今回は、じゃぁどうすればいいか?について勝手に考えてみたいと思います。

●こんなとき、どうしますか?
あなたは大きなプロジェクトのリーダーです。リリースを間近に控え、毎日夜
遅くまで仕事をしています。猫の手も借りたいような忙しさ。そんなとき、上
司からこんな仕事の依頼があります。「実はお前と同期のAが体調を壊してね。
悪いんだけど、Aがやる予定だった社内のレポート。引き受けてくれないかな。」

「忙しいのに!」とカチンと来て、攻撃的になるタイプ。断れずに引き受けて、
途方にくれるタイプ、顔で思いっきり自己表現してみるタイプ(結局は文句を
言いながら引き受ける)。忙しいということを伝え、一緒にほかの手段につい
て上司と相談するタイプ。いろいろなタイプがいると思います。

冒頭で私たちは日々チームで仕事をする機会が多いと書きましたが、複数の人
間が集まると、そこにはいろいろな価値観も同時に集まります。大切なのはよ
い関係で結果が出せること。誰かの大きな声に従ってガマンしすぎてしまうこ
と、人間関係を壊すような振る舞いをしてしまうことは、チームで出す結果に
大きく影響を与えてしまいます。

ここで注意すべきところは、私たちは役職や役割を立場と混合してしまいがち
です。一人の人間同志だという基本的な考えを土台にして、相手の状況に寄り
添いつつ自分の意見を建設的に伝えることは、相手が上司でも決して失礼には
あたらないはずです。役割や役職の定義は、上司や課長などの職制と考え、立
場を人間同士とか同じ会社の社員という仲間と考えてみています。

このケースの場合は、断るにしても上司に状況を伝え、ほかにできそうな人を
探すとか、別の機会に力になれるようにと考えるとか、自分がこのプロジェク
トを無事にやり遂げることを優先させてもらえるよう伝えるとか、何通りかの
伝え方を見つけることができます。

●ポイントは冷静にそれぞれのメリットを考えること
こういうシーンに取るべき振る舞いには正解はありません。誰だってその瞬間
いろんな感情が起こると思います。そんなとき、ちょっと冷静になって自分や
相手がのおかれている状況を考え、どちらにもメリットを出せるように考える
ことができたら、ちょっと大人度高いですね。

また、その瞬間を逃してしまったとしても後から素直に伝えに行くということ
もできます。「あの時はとっさのことで」「あれからよく考えてみたんですけ
ど」と切り出して素直に気持ちと考えを伝えることで、相手にも「じっくり考
えてくれた」ことが伝わるでしょう。

●おわりに
大人の自己主張というテーマで書き出しましたが、仕事ができる人たちを観察
してみると、大人の自己主張という共通点が見えてきます。こういうタイミン
グにこそ、ぐっと人気がアップするということもあるかも!
今回は考え方に集中して書きましたが、次回はその伝え方を何通りかお伝えし
たいと思います。(上田雅美)
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┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ

今週は「煮詰まったとき何をしますか?」のホントのところ。仕事で煮詰まっ
て、うっかりSNSを見てしまったら思いがけずに時間を使ってしまいました。
アレレ…。さて、読者の皆さんは仕事で煮詰まったときにどんなことをしてい
ますか?

  コーヒーでも飲んで、リフレッシュ。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=189&choice=0
  ストレッチなど体を動かして気分を変えます。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=189&choice=1
  歩き回っていろいろな人と話す。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=189&choice=2
  効率が悪いのでいっそのことやめる。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=189&choice=3
  近くの席の後輩をいじる。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=189&choice=4
  気晴らしにWebを見て、やっぱりはまっちゃうタイプ。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=189&choice=5
  気合が入っているので、煮詰まるなんてありえません。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=189&choice=6
  それは秘密です。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=189&choice=7
  ちょっと語らせて!
     詳細をこのメールに返信ください!!

アンケート結果はオブジェクト倶楽部サイト上にて公開します。お楽しみに。
なお、前号「サンプルコード動かしますか?」の結果は公開中。ぜひご覧下さい。
⇒http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vol188/PlonePopoll_results2
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┗編集後記

こんにちは、編集人です。昔の職場は4月から稼動するシステムが多く、本番稼
動前のこの時期はてんやわんやの大騒ぎでした。皆さんはいかがですか?
今では開発も3ヶ月ほどと短期のプロジェクトも増えてきたようですが、長さは
違ってもしっかり完了を作るのはお勧めです。あっという間にまた新しいプロ
ジェクトが始まってしまって完了感が損なわれると、モチベーションの低下を
招くそうですよ。プロジェクトの完了を作るとき「ふりかえり」って使えます
ね。

今週の強引な一言
*** 一犬影に吠ゆれば万犬声に吠ゆ(ことわざ)***
一匹の犬が何かの拍子に吠え出すと、あたり一面の犬までがそれにつれて吠え
出す。一人がいい加減なことをいいだすと、世間ではそれを本当の事としてひ
ろめてしまうこと。ということで!みなさん、知ってました?今年は、
Agile2008で日本旋風が吹き荒れますよ。ぜひ、皆さん緒にトロントに行きま
しょう!
http://blogs.itmedia.co.jp/hiranabe/2008/02/agile2008-ab9b.html
(天野勝)

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■ 編集代表:平鍋  健児
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