Date:  Wed, 23 May 2007 17:40:33 +0900
Subject:  【オブジェクト倶楽部: 2007-18号】
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                           No.187 2007/05/23
 
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 ┣【Topics】オブジェクト倶楽部2007夏イベント好評受付中です!
 ┣【Topics】第17回XPユーザ会開催 〜XP入門 - 朝会とペアプロではじめるXP〜
 ┣【コラム】電子メールというインターフェースについて考える
 ┣【設計】ソフトウェアのお言葉[19] - 困難は分割せよ
 ┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ
 
 〇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━T o p i c s━
  〇 オブジェクト倶楽部2007夏イベント好評受付中です!
   〇 〇━━━━━━━━━━━━━ ━━・ 
 早速参加登録をしてくださったみなさん、どうもありがとうございます!
 まだの方、ぜひ急いでくださいね。スタッフ一同、皆さまにお目にかかれます
 ことを心より楽しみにしております。
 
 イベントページはこちらから
 http://www.ObjectClub.jp/event/2007summer/
 盛りだくさんの講演・セッション内容はこちらから
 http://www.ObjectClub.jp/event/2007summer/session.html
 
 ★登録をしていただいた後、まだお振込されていない方、参加登録はお振込み
  確認後に確定いたします。お早めにお振込されることをお勧めします!
 
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  〇 第17回XPユーザ会開催 〜XP入門 - 朝会とペアプロではじめるXP〜
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 5月30日(水)に、第17回XPユーザ会が開催されます。今回は、初心者向けに
 「XP入門 - 朝会とペアプロではじめるXP」というテーマでおこないます。
 講演とワールドカフェの二本立てで、オブジェクト倶楽部事務局長あまのも
 講演(?)予定です。ライトニングトークスもあります。どうぞお楽しみに。
 
 【詳細】 http://xpjug.s270.xrea.com/modules/news/article.php?storyid=2
 【日時】 2007年5月30日 (水) 19:00〜21:00 (18:30受付開始)
 【場所】 日本アイ・ビー・エム(株) 箱崎事業所
          http://www-06.ibm.com/jp/ibm/map/hakozaki.html
 【参加費用】 無料
 【申込】 詳細ページをごらんのうえ、メールでお申し込みください。
 【問合せ】xpjug.staff+17@gmail.com まで
 
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 ┗【コラム】電子メールというインターフェースについて考える
 
 Leopardの発売が10月に延期となりました。Macオタクにとって日本で使えない
 iPhoneなんかより!なんて思いましたが、しかたないです。お茶を濁すかのよ
 うにMacBookがマイナーアップしました。MacBook Proの市場在庫も整理に動い
 ているようなので、こちらもマイナーアップすると噂されています。そんなこ
 んなでWWDCに向けての盛り上がりもイマイチ。なんかサプライズが欲しいなぁ。
 今回はメルマガなのに、電子メールというインターフェースについて語ってし
 まいます。なんだか禁断の扉を開くというか、聖杯の水を飲む直前のジョーン
 ズ博士のような気分です。ある意味自分でサプライズを作ってます。。。
 
 さて、私たちは電子メールというインターフェースを多く利用しています。最
 近ではどちらかといえばPCで使うより、携帯電話を使ってやりとりしている本
 数の方が多いかもしれません。コンピュータを使ったメッセージ交換の仕組み
 はインターネットよりも古く、パソコン通信などの時代から使われていたもの
 です。ただ私たちが今日、仕事や友達とのインターフェースとして使用するよ
 うになったのは、インターネットの普及にあわせるようにしてではないかと思
 います。
 
 一見、私たちの生活にかかせないコミュニケーション手段になっているように
 見える電子メール文化ですが、本当にかかせない手段でしょうか?メールはプ
 ッシュ型ですので、その利用方法を正しく考えれば、決して悪者でもなく、便
 利なツールとなります。しかしある面ではコミュニケーションを強要している、
 と考えることもできます。電子メール以外のコミュニケーション手段として、
 電話があります。電話もある意味プッシュ型のコミュニケーション手段ですが、
 「居留守」という良くも悪くもコミュニケーションを拒否する文化があります。
 SNSサイトなどを退会する人の理由に、コミュニケーションを強要され、疲れて
 しまった、などという意見もあるように、私たちは気づかないところで、それ
 を強要をしているのかもしれません。
 
 そもそも電子メールには「ネチケット」と呼ばれる文化があったと思うのです
 が、最近はあまり聞きませんね。もちろんこれは、暗黙のルールとして初期の
 段階、利用者が少ない時期は守られていたと思うのですが、爆発的な利用者の
 増大とともに有名無実の死語になっているのかもしれません。メールという温
 度を感じないコミュニケーションが、いとも簡単に関係を悪化させる場合もあ
 ります。また、メールの功罪で悪い部分の最たる例がスパムメールです。スパ
 ムは全電子メールの90%を超える割合だといわれています。コンピュータウィル
 スの配信など深刻な問題をひきおこすこともあります。迷惑メールフィルタな
 どソフト面で解消されているのも事実ですが、ネットワーク資源は着実に食い
 つぶされてきているのです。
 
 インターネットの普及とともに、新しいコミュニケーション手段は多く提供さ
 れています。電子メールの功罪の良い部分はもちろんたくさんあります。使わ
 れなくなることが良いとも思っていません。ただし私たちは選択肢を持ってい
 ます。前出のSNSやwikiなど場面に合った双方向コミュニケーション手段を選ぶ
 ことが今日では大切になっていると思うのです。
 例えばメールはセキュリティ面での心配もあります。もちろん暗号化して送る
 ことも不可能ではありませんが、それよりもWeb上でhttpsを使い、ID/Password
 で保護されたサイトを使う方が、簡単で間違いもすくないでしょう。メールの
 送信ボタンを押してから間違いに気づいても、手遅れなのです。そういう苦い
 経験をしたことはありませんか?
 
 最後に私が読んでいる雑誌の中で、WebSite expert[*1]というものがあるので
 すが、その10号でオブラブ夏イベント[*2]で主賓講演をしていただく江渡浩一
 郎氏の特別対談記事が出ていました。そこで、電子メール文化についても少し
 ふれており、とても興味深い内容でした。機会があればお手にとってみてくだ
 さい。(きしだ)
 
 [1]:WebSite expert(技術評論社 10号:2007年2月25日発行)
     http://www.fujisan.co.jp/Product/1219368/b/157122/
 [2]:今年もやります夏イベント。詳しくは、Webサイト
     http://www.objectclub.jp/event/2007summer/
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 ┗【設計】ソフトウェアのお言葉[19] - 困難は分割せよ
 
 こんにちは、天野勝です。
 今回のお言葉は「困難は分割せよ」です。今回も筆者の独断と偏見で、解釈、
 解説してみます。
 
 ●複雑なものも分解すれば理解可能
 アルゴリズム設計においてよく利用される戦略に「分割統治」があります。
 これは、複雑なものを複雑なまま扱うのではなく、複雑なものを分割して取り
 扱いが楽になるように単純化するというものです。単純になれば、それだけ理
 解もしやすくなります。
 分割統治に基づくアルゴリズムの例として、クイックソートがあります。また、
 構造化プログラミングもこの分割統治の考えに基づいています[*1]。
 
 ●ソフトウェア開発における分割統治
 ソフトウェア開発はとても複雑なものです。ソフトウェアの構造そのものが複
 雑であるし、そのソフトウェアを作る、プロジェクトも複雑です。ソフトウェ
 アは、人類史上最も複雑な構造物と評されることもあるほどです。このような
 複雑なものを理解しやすいように、分割統治し、知識体系としてまとめたもの
 も出版されています[*2][*3]。これらは、複雑に絡みあったナレッジを、解き
 ほぐして、理解しやすくしているのが特長です。
 
 ●分割したら結合、統合が必要
 分割するのがすべてにおいて良いということはありません。分割された状態で
 は、役に立たないことが多々あります。結合してはじめて役に立ちます。結合
 するには「のりしろ」が必要になります。こののりしろの部分がオーバーヘッ
 ドとなってコストがかかったり、品質が低下する要因になることもあるでしょ
 う。
 さらにナレッジを分割するということについても、一つ注意しなくてはならな
 いことがあります。それは、分割したものを実際に利用するには、統合する必
 要があるということです。
 単体テストレベルで、C1カバレッジ100%を一つの基準としたときに、単体テス
 トだけで考えて、すでにあるプログラムを元にテスト項目を洗い出す場合と、
 プログラム設計とあわせて単体テストを考えると、テスト項目数を減らすこと
 ができたり、手動テストや自動テストの特長を考慮してテストのしやすさとい
 う点を工夫したりすることが可能になります。最近では「テストしやすい設計」
 などと呼ぶこともありますね。次のことまでを考えるのか、その先のことまで
 考えるのかでは全体的な効率が大きく変わります。プログラムのしやすさだけ
 を考えた設計と、プログラムのしやすさに加えて単体テストのしやすさまで考
 えた設計では、全体的な効率が変わるというのは想像していただけるのではな
 いでしょうか。
 先述のような知識体系においては、アプリケーションの設計と、テストの設計
 はそれぞれ別物として個別に扱われています。しかし、実際の適用場面では、
 個別に扱っていたのでは、全体の効率を考えると、いまいち感が拭いきれませ
 ん。全体で考えて、力の配分を考えたり、摺りあわせをすることで、効率の側
 面で効果がでてくるのです。
 
 ●おわりに
 ソフトウェア開発における分割統治と、実行時の統合について説明をいたしま
 した。
 理解をする上では、分割して個別に取り扱うのが良いですが、実行の段階では
 これらを統合する必要があります。Extreme Programmingでいうところの、プ
 ラクティスベースの考え方と似ていると思っています。それぞれのプラクティ
 スだけでは不十分なように感じられても、その他のプラクティスを組み合わせ
 ることで飛躍的に効果が出てきます。
 皆さんの周りに無用に分割されたものはありませんか?もしあったら、統合を
 考えてみてはいかがでしょうか。
 
 [1]:分割統治法
     http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%86%E5%89%B2%E7%B5%B1%E6%B2%BB%E6%B3%95
 [2]:SWEBOK
     http://www.amazon.co.jp/ASIN/dp/4274946762/xpjp-22
 [3]:PMBOK
     http://www.amazon.co.jp/ASIN/dp/1930699751/xpjp-22
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 ┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ
 
 今週は「初めて仕事で使った記憶媒体は?」のホントのところ。ちょっと前
 の話ですが、とあるワールドカフェでこの話題をしていたディスカッショング
 ループを発見しました。この話題でかなり盛り上がっていましたよ。「時代は
 変わったなぁ〜」という感想の方から、「何ですか?それ!」という方まで幅
 広くいらっしゃると思います。さて、あなたがはじめに手にしたものはどれ?
 
   8インチフロッピー。
      http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=153&choice=0
   5インチフロッピー。
      http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=153&choice=1
   DATテープ。
      http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=153&choice=2
   クイックディスク。
      http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=153&choice=3
   バブルメモリー。
      http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=153&choice=4
   紙。
      http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=153&choice=5
   3.5インチフロッピーディスク。
      http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=153&choice=6
   磁気テープ。
      http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=153&choice=7
   光磁気ディスク (MO)。
      http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=153&choice=8
   書き込み可能CD。
      http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=153&choice=9
   それは秘密です。
      http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=153&choice=10
   ちょっと語らせて!
      詳細をこのメールに返信ください!!
 
 アンケート結果はオブジェクト倶楽部サイト上にて公開します。お楽しみに。
 なお、前号「夏イベントで楽しみにしていることは?」の結果は公開中。
 ぜひご覧下さい。
 ⇒http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vol152/PlonePopoll_results2
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 ┗編集後記
 
 こんにちは、編集人です。いやぁ〜!オブラブイベントの準備でてんてこ舞い。
 参加登録をしてくださった方、講師の方、色々とご迷惑をおかけしております
 が、頑張ってますのでお許しを・・・汗。今回のテーマは「帰郷」。みなさんは
 「帰郷」と聞いて何を思い浮かべますか?私は一番初めに勤めた勤務先を思い
 出しました。仕事の基本はその職場で覚えたと思っているからかも。みなさん
 それぞれに想いを持って、6月20日に船堀でお目にかかりましょう。楽しみにし
 ています。
 
 今週の強引な一言
 *** 大疑は大悟の基(ことわざ)***
 疑問は、やがて悟るもとになるということ。疑問を持たなければ悟りは得られ
 ないという意味。いつかは質問ばかりの後輩たちも悟ってくれるといいですね。
 心広く、付き合ってあげましょうよ。ね!先輩!
 (上田雅美)
 
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 ■ 編集代表:平鍋  健児
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