Date:  Wed, 07 Feb 2007 17:11:24 +0900
Subject:  【オブジェクト倶楽部: 2007-04号】
X-Mail-Count: 00180

       ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
       ┃                         ■┃
      ●┃● ● オ ブ ジ ェ ク ト 倶 楽 部   ■ ┃
       ┃                       ■  ┃
       ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■━━━┛
                          No.174 2007/02/07

■ I N D E X
┃
┣【Topics】デブサミ2007 残席わずかです!
┣【Topics】ソフトウェア開発”見える化”セミナー 3Kから3Tへの挑戦
┣【プログラミング】Rubyで進むオブジェクトの道[15]
┣【PF】アジャツール - Agileなツール紹介[19]
┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ

〇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━T o p i c s━
 〇  デブサミ2007 残席わずかです!
  〇 〇━━━━━━━━━━━━━ ━━・ 
    技術者コミュニティとの連携から生まれた総合ITコンファレンス
      ◇◆ Developers Summit 2007 (デブサミ2007)◆◇
  ◆2月14日(水)・15日(木)開催!◆会場:目黒雅叙園 ◆主催:翔泳社
       ▼無料の70セッションは完全事前登録制!お申込はこちら▼
          http://www.seshop.com/event/dev/2007/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
オブジェクト倶楽部は、デブサミ2007を応援します。
角谷信太郎の講演も、コミュニティライブも、オブジェクト倶楽部の中の人と
の熱いディスカッションの中で、なにやら凄いものへと変貌をしてきているよ
うです。一見の価値あり!ぜひ、お時間を作って、会いにきてください!!

〇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━T o p i c s━
 〇 ソフトウェア開発”見える化”セミナー 3Kから3Tへの挑戦
       〜先進事例紹介と実施報告〜
  〇 〇━━━━━━━━━━━━━ ━━・ 

この度、(株)永和システムマネジメント、(株)アフレル、(株)チェンジビジョ
ンの3社による共同セミナーを開催することとなりました。

現在、ソフトウェアの開発現場は3Kで表現される厳しい世界と言われていま
すが、いったいその原因とは何なのでしょうか?企業の隅々にまでITが浸透
している今では、もはやITベンダーに限られた問題ではありません。
ユーザー企業にまで影響を及ぼすようになることは目に見えています。

今回のセミナーでは、システム開発最前線で3Kから3T(楽しい、高い給料、
定時で帰れる)に挑戦中の弊社グループの最新活動の状況をご紹介します。

現場を変えたいとお考えの皆様は、ぜひご参加ください。
・プロジェクトをもっとうまく進めたいと思っているマネージャ
・チームや組織を一体化したいと感じている管理職の方
・効率良く人材を育成したいとお考えの人材育成部門の方

「ソフトウェア開発”見える化”セミナー 3Kから3Tへの挑戦」

◇日時:2007年2月27日(火) 13:30〜17:00(受付 13:00〜13:30)
◇主催:株式会社永和システムマネジメント
◇共催:株式会社アフレル、株式会社チェンジビジョン
◇会場:東陽テクニカ TIセンター 研修室(中央区日本橋本石町1-1-2)
       (http://www.toyo.co.jp/company/access.html)
◇参加費:無料
◇募集人数: 70名
◇応募締切:2月19日(月) 17:00

●お申込詳細・当日プログラムはこちらから
  http://www.change-vision.com/ja/mieruka_seminar.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━1 s t ■━
■
┗【プログラミング】Rubyで進むオブジェクトの道[20]

■今日のお題
今日は、イントロスペクション(introspection)機能を学習します。
Javaだとリフレクション機能がこれに近いようです。

余談ですが、introspectionを辞書で調べると、内省、内観、反省といった意味
が出てきます。いい響きの言葉です♪

それでは、いつもとは違う一歩引いた視点でオブジェクトを内観する世界ツアー
に出ましょう!

■オブジェクトの走査
ObjectSpace.each_object

----プログラム例---
Foo = Struct.new(:foo, :bar)
foo1 = Foo.new(:foo1, :bar1) # オブジェクトの生成
foo2 = Foo.new(:foo2, :bar2) # オブジェクトの生成
ObjectSpace.each_object(Foo) {  |x| p x } # オブジェクトの走査

--- 出力結果 -----
#<struct Foo foo=:foo2, bar=:bar2>
#<struct Foo foo=:foo1, bar=:bar1>

なんと、foo1、foo2変数経由でなくてもFooのオブジェクトにアクセスできちゃ
いました。
オヨット!これには私ビックリしました。

■メソッドを調べる
----プログラム例---
"string".methods

--- 出力結果 -----
["send", "%", "rindex", "between?", "reject", "[]=", "split",・・・・・
(省略)]

オブジェクトに問い合わせたら、オブジェクト自身がレスポンスできるメソッ
ド一覧が、取得できます。
私は、これには驚かないぞ!!

■クラス階層を調べる
----プログラム例---
String.superclass

--- 出力結果 -----
Object

----プログラム例---
p String.ancestors

--- 出力結果 -----
[String, Enumerable, Comparable, Object, Kernel]

EnumerableやComparableといったモジュールも調べる場合はancestorsを。
余談ですが、ancestorを辞書で調べると祖先、先祖といった言葉がヒットしま
す。
なるほど。フムフム♪

■メソッドを動的に呼び出す1 send
----プログラム例---
p "string".send("length")
"string".send(:respond_to?, :foooo)

--- 出力結果 -----
6
false

1番目は普段なら"string".length と記述するところですが
メソッド名を引数にして動的に呼び出しています。
2番目は、"string".respond_to?(:foooo)と記述するところを動的に記述してい
ます。二番目の引数は一番目のメソッドの引数に該当します。

■メソッドを動的に呼び出す2 call
----プログラム例---
respond_to = "string".method(:respond_to?)
p respond_to
p respond_to.call(:foooo)

--- 出力結果 -----
#<Method: String(Kernel)#respond_to?>
false


"string".respond_to?(:foooo)と記述するところですが、method()メソッドと
call()メソッドを使って動的にメソッド呼び出しを行っています。

▲Object#method()メソッド
"string".method(:respond_to?)で
メソッドのオブジェクトを生成しています。
この時点ではメソッドのオブジェクトが生成されたのみで
メソッドの実行は行われません。

▲Method#call()メソッド
実際の"string".respond_to?メソッド呼び出しは、callメソッドが呼ばれたタ
イミングになります。
Javaより、カンタンにメソッドを動的に呼び出せます。

ふぎゅ♪


■まとめ
イントロスペクションの基本機能を学習しました。
今日扱ったメソッド一覧です。
 * ObjectSpace.each_object
 * superclass
 * ancestors
 * send
 * call

いつもと違う世界でちょっとわくわくしますね。
次回も継続して、イントロスペクションを学習します。(IENAGA)

■参考文献
プログラミングRuby 第2版 言語編
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4274066428/xpjp-22
_______________________________________________________________________
この記事への評価にご協力をお願いします。
URLをクリックして、「ご協力ありがとうございました」のメッセージがご使用
のブラウザに表示されれば投票完了です。
良かった:
http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/estimate?vol=E006-19&choice=0
普通:
http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/estimate?vol=E006-19&choice=1
イマイチ:
http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/estimate?vol=E006-19&choice=2

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2 n d ■━

■
 ┗【PF】アジャツール - Agileなツール紹介[19]

● はじめに

はじめまして、川上と申します。今回のアジャツールは懸田に変わり担当させ
ていただくことになりました。よろしくお願いします。

● 振動腕時計

振動腕時計とは、筆者が勝手に名前をつけて呼んでいるのですが、携帯電話の
ようにバイブレーション機能のある腕時計のことを振動腕時計と呼んでいます。
アラーム機能だけなら普通の腕時計にも付いていることが多いと思いますが、
小さな音ですと本人も気づきませんし、大きな音だと回りに結構迷惑なので、
使用していない人がほとんどのような気がします。しかし、振動腕時計はバイ
ブレーションでアラーム通知をするので、他の誰にも気づかれず迷惑もかけず
にアラームを利用することができます。では、いくつか筆者の利用例をご紹介
したいと思います。

● 利用例

◆朝会のアラームに

筆者が参加しているプロジェクトでは、朝会が始まるまでに、前日の作業内容
をWikiに書き込むルールになっています。ただ、朝はメールチェックで忙しかっ
たり、日次ビルドの結果が思わしくないときなど、ついつい書き込みを忘れて
しまう場合があります。
そんな時、あらかじめ、毎日朝会の5分前に腕時計が振動するので、その段階で
「Wiki書かねば!」と思い出すことができます。

◆電車の乗り過ごし防止に

電車の中では小さなアラーム音ですと、気づかない場合が多いのですが、腕時
計ならよほど熟睡しない限り気づくことができます。以前は乗り過ごし防止に
携帯電話を使用していたのですが、携帯電話を鞄に入れてしまうと、気づかな
いこともしばしばありました。

◆待ち合わせに

待ち合わせなどで時間があまったとしても、約束の時間が気になりなかなか落
ち着くことができませんでした。しかし、振動腕時計を利用すれば、時間がく
ればアラーム通知があると安心していられるので、通知までは落ち着いて読書
などをすることができます。

その他にも、宴会に参加した際に終電の時間をセットしたり、会議やイベント
の進行管理に利用したり、目覚ましの補助に利用したりと振動腕時計は大活躍
です。PCやPDA、携帯電話を利用する人も多いでしょうが、アラームという点に
限っては、常に身に着けている腕時計の便利さにはかなわないと思います。

● 機種

振動腕時計は筆者が利用し始めた1年前はまだあまり機種が無かったように思う
のですが、最近では数多くのメーカーが製造販売しているようです。以下一部
ですが、ご紹介させていただきます。

 GW-400J (CASIO http://www.g-shock.jp/)
 Vibration 82822 Watches (DAKOTA http://www.buydakotawatches.com/)
 T41701 (TIMEX http://www.timexwatch.jp/)
 VL300 (自立コム http://www.jiritsu.com/index.php)

● まとめ

以上、振動腕時計をご紹介しました。日常生活からビジネスの現場まで、様々
な場面で便利に利用することができます。

振動腕時計は、

・いつでも、どこでもアラームセットが可能
・誰にも気づかれずに通知が可能

という点から、とても優れたアジャツールだと感じています。皆さんも腕時計
を買い換える際には選択肢の一つにしてみてはいかがでしょうか。

● 補足

振動腕時計を調べていたら、すでに腕時計が様々な機能を取り込み始めている
ことを知りました。携帯電話が電話機能以外を取り込みながら進化を遂げてき
たように、腕時計もまた、様々な進化をはじめているようです。(川上)

_______________________________________________________________________
この記事への評価にご協力をお願いします。
URLをクリックして、「ご協力ありがとうございました」のメッセージがご使用
のブラウザに表示されれば投票完了です。
良かった:
http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/estimate?vol=M002-19&choice=0
普通:
http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/estimate?vol=M002-19&choice=1
イマイチ:
http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/estimate?vol=M002-19&choice=2

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━3 r d ■━
■
┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ

今週は「どんな人に刺激を受けますか?」のホントのところ。サッカーの稲本
選手がトルコで頑張っていることを聞きました。スポーツに限らず世界のどこ
かで頑張っている日本人には刺激を受けますね。さて、読者のみなさんは、ど
んな人から刺激を受けますか?

  国の垣根を越えて、頑張っている人。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=140&choice=0
  歴史上の偉人や有名人。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=140&choice=1
  上司や先輩などの仕事関係の身近な人。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=140&choice=2
  友人やパートナーなど、プライベートで身近な人。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=140&choice=3
  ズバリ・両親や兄弟や自分の子供などの身内。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=140&choice=4
  新しい道を切り開くパイオニアたち。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=140&choice=5
  それは秘密です。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=140&choice=6
  ちょっと語らせて!
     詳細をこのメールに返信ください!!

アンケート結果はオブジェクト倶楽部サイト上にて公開します。お楽しみに。
なお、前号「理想の上司、リーダー像は?」の結果は公開中。ぜひご覧下さい。
⇒http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vol139/PlonePopoll_results2
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━--■--●--■
■
┗編集後記

こんにちは、編集人です。Youtubeなどの映像に、簡単に字幕を入れることが出
来る「字幕in」[*1]というサイトを見つけました。ただ映像を流すよりも、字幕
を入れることでメリハリも作れますし、他国語対応可能ですね。
オブラブのイベント動画もやってみようかしら!面白そうです。
[1]:(ITメディア)http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0701/23/news063.html

今週の強引な一言
***細工は流流仕上げを御覧じろ(ことわざ)***
十分に工夫を凝らしてあるから、途中の工作にあれこれ口をはさまずに、仕上
がりを見てから批判してくれという意味。ソフトウェアの開発では、あなたが
作りたいものを作るのではありませんよ。お客さんが本当に必要なものを作る
のです。解っちゃいるけど、念のため。(上田雅美)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━--■--●--■
● ご意見、ご感想は         ⇒このメールに返信ください
〇 配信中止、アドレス変更は ⇒http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/help/
〇 免責事項、過去の記事は   ⇒http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/
■ 発行:オブジェクト倶楽部 ⇒http://www.ObjectClub.jp/
■ 編集代表:平鍋  健児
Copyright (c)2003-2007 オブジェクト倶楽部. All Rights Reserved.
powered by Eiwa System Management, Inc.