Date:  Wed, 22 Mar 2006 19:54:38 +0900
Subject:  【オブジェクト倶楽部: 2006-11号】
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                          No.132 2006/03/22

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┣【お知らせ】オブジェクト倶楽部事務局アルバイト募集
┣【ツール】世界初のアプリケーションサーバと、
┃          それに影響を受けたプロダクト(3)
┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ

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■■ 「ITアーキテクト・サミット 2006 Spring」 まもなく締め切り! ■■
■□ テーマ:「ソフトウェア・ライフサイクル管理とITアーキテクト」 □■
■ “再利用開発の伝道師” 米国IBM グラント・ラーセン氏 基調講演! ■
□  日時:4月3日(月) 場所:東京コンファレンスセンター・品川  □
■*詳細&登録は---> http://www.itarchitect.jp/summit/2006spring/ ■
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┗【お知らせ】オブジェクト倶楽部事務局アルバイト募集

いつもメールマガジンを愛読頂き有難うございます。さて、本日はオブジェク
ト倶楽部事務局からお知らせとお願いがございます。

オブジェクト倶楽部は、ソフトウェア技術者のコミュニティとして、このメル
マガをはじめ、年2回のイベント、勉強会を主催して、既に3年になります。皆
様のご愛顧を頂きここまでの活動となりました。

当初は、事務局も本業と兼務にて行ってまいりましたが、2年ほど前から専任を
1名置き、様々なご支援をしてまいりました。今では、お蔭様で活動が盛んにな
り、これからはもう数名の専任のスタッフが必要かと考えております。

そこで、皆様、もしくはお知り合いでオブジェクト倶楽部事務局として様々な
活動に参加したいと思われる方(アルバイト)を募集しております。ご興味のあ
る方はぜひ下記までご連絡ください。

なおこの募集は、オブジェクト倶楽部を後援している(株)永和システムマネジ
メントの採用となります。

  募集事項:オブジェクト倶楽部事務局(アルバイト)
  募集人数:若干名
  募集資格:オブジェクト倶楽部の活動を積極的に盛り上げたい方ならどなたでも。
            学歴不問。学生の方も大歓迎です。
  作業内容:(1)オブジェクト倶楽部主催の各種イベントの企画・運営
            (2)オブジェクト倶楽部サイト管理
            (3)メールマガジンなどの刊行物の企画・編集・発行
            (4)その他、事務
  採用条件:委細面談にて
  募集方法:下記の応募連絡先まで、メール(名前、メールアドレス、志望動機
            を明記してください。経歴書などは不要です。)にてご連絡ください。
            後日、当方よりご連絡いたします。
  応募連絡先:recruit-2006@ObjectClub.jp
  応募期限:3月末日

どうぞよろしくお願いします。(事務局長)

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┗【ツール】世界初のアプリケーションサーバと、
            それに影響を受けたプロダクト(3)

前回はWebObjectsの大きな特徴を紹介しましたが、今回からは具体的な内容に
踏み込んでいきます。

まず今回は「データアクセスの自動化」についてです。

前回も紹介した通り「データアクセスの自動化」は既存データベースへの接続
に関してSQLやJDBCを記述することなく、全てGUIベースでオブジェクトと関連
付けでき、ECサイトや企業システムに必要なトランザクション管理も全て自動
的に処理される仕組みです。いわゆるO/Rマッピングフレームワークが、この考
え方に影響を受けています。

WebObjectsでは、この仕組みを「Enterprise Objectsフレームワーク」[*1]と
呼びます。データベースとオブジェクト(Enterprise Object)[*2]をマッピング
してSQL文を自動生成するため、EOだけを使ってデータの読み込みや保存を実行
できます。さらにEOFは、マッピングだけでなくトランザクションや排他制御な
どの機能も備えています。つまり、保存先がデータベースであることをあまり
意識せずにシステムを構築することができるのです。

EOFを使ってデータベースにアクセスする際に必要となるツールがEOModelerで
す。EOModelerは、GUIでデータベースとオブジェクトの関連付けをするツール
です。GUIを使う最大のメリットは、ツールを使うためだけに難しい設定ファイ
ルの記述を勉強しなくて良いという事に尽きます。例えば、複雑なXMLファイル
を記述しなければならないO/Rマッパーを使う事は、それ自体の習得や記述に問
題があった場合の解析に時間が取られ、本来フレームワークを使うことで得ら
れるメリットであったコスト削減などの効果が得られないことがあります。

EOModelerを実行すると、一般的な3ペインのウィンドウが開きます。左ペイン
にはテーブル名が並び、テーブル名をクリックすると右上ペインにテーブル定
義が表示されます。テーブル定義の各列にはデータ型やキーであるかどうかな
どが表示され、ERツールのような操作で使う事ができます。この手順で、デー
タベースに対してどのようなアクセス手段をクラスとして提供するかを、モデ
リングすることができます。

このようにEOModelorでデータベースを設定すれば、定義情報をもとにテーブル
を作成することも可能です。また、JDBCドライバを使っているので、最初にMySQL
などのフリーデータベースを使ってモデリングしたファイルを、商用データベー
スに置き換える事も容易です。各要素をモデリングすると、テーブルはクラス
として、列はクラスの属性やメソッドになります。WebObjectsによってクラス
がEOとしてインスタンス化されると、意味のあるオブジェクトとしてアプリケー
ションから様々なデータの操作ができるようになります。さらに、クラスは継
承することで自由に機能をカスタマイズすることができます。例えば特別なロ
ジックがあるような場合には、そのものを修正するのではなく、継承したクラ
スで実装するのが一般的です。

ちなみに、EOFのクラス名にはContextと付いている事が多いことからも、単な
るO/Rマッパーとしての意味だけでなく、トランザクションにも注目したフレー
ムワークであることがわかるでしょう。 WebObjectsは統合フレームワークなの
で、画面のセッション情報とコンテキスト情報を意識せず簡単に関連付ける事
ができるようになっています。O/RマッパーとMVCのフレームワークを別々に採
用する場合、その関連付けの相性や実装がネックとなることが多いのですが、
こういった煩わしさがない所もWebObjectsの特徴と言えるでしょう。

このシリーズでは、WebObjects開発環境を持っていない人でも同様の機能を持
つツールを紹介することで、WebObjects10周年を記念?したいと考えています。
次回は、このような特徴を持つEOFに影響を受けた製品・ツールを紹介したいと
思います。(きしだ)

[1]:長いので略してEOFと呼ぶのがWebObject通です。でもWebObjectsを知らな
    い人が見るとファイル終了と間違えるかもしれないので利用には注意が必
    要かも。。。

[2]:こちらも長いので?略してEOと呼ぶのがWebObject通です。
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┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ

今週は「メルマガの発行頻度はどれくらいが適当ですか?」のホントのところ。
この『週刊オブジェクト倶楽部』メールマガジンも、おかげさまであと3ヶ月ほ
どで3周年を迎えます。月日の経つのは早いものですね。これからこのメルマガ
も新たな企画を検討しているところです。そこで今回はこの場を借りて、みな
さんにメルマガの発行頻度はどれくらいが適当か、ぜひご意見をいただけたら
と思います。

  週2回以上。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=98&choice=0
  週1回。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=98&choice=1
  月2〜3回。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=98&choice=2
  隔週1回。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=98&choice=3
  月1回。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=98&choice=4
  不定期発行。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=98&choice=5
  それは秘密です。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=98&choice=6
  ちょっと語らせて!
     editors@ObjectClub.jp まで詳細を!!

アンケート結果はオブジェクト倶楽部サイト上にて公開します。お楽しみに。
なお、前号「何種類くらいのプログラム言語を使えますか?」の結果は公開中。
ぜひご覧下さい。
⇒http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vol97/PlonePopoll_results2
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┗編集後記

こんにちは、編集人です。春、ですね。。出会いと別れの季節です。社会人に
なってからというもの、春=別れというイメージは遠のきましたが、それでも
やはりそれがしばしば訪れるのが春、です。今までにも幾度か仲間の旅立ちを
見送ること、自らが別れを告げたことがありました。そして、この春もまた。。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、約2年半の長きにわたって、この
『週刊オブジェクト倶楽部』の編集人を務め、そして第2回オブジェクト倶楽部
イベントから全て1人で取り仕切り、盛り上げていました、さとみさんがこの春
新たな成長に向けて旅立つことになりました。

私たちとしては彼女の新たな旅立ちを応援し、見送ることしかできないわけで
すが、本当に寂しく、また心細いものです。

来週号のメルマガでは、さとみさんが編集人として最後の登場となります。い
つも応援くださった読者のみなさん、よかったらぜひ彼女に激励のメッセージ
をこちらeditors@ObjectClub.jpまでお寄せください!

今週の強引な一言
*** やぶへびになる(言い回し)***
やぶをつつくと蛇が出る。余計なことをしなさんな、という意。でも考えてみ
ると、つつこうがつつくまいが蛇はそこにいるわけです。それだったら、速や
かにやぶをつついて蛇を追い出してしまったほうが安心じゃないでしょうか。
へびがまた這いこまないように、やぶを伐採するのもお忘れなく。 
(まにわ)

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■ 編集代表:平鍋  健児
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