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Date:  Mon, 4 Sep 2000 17:37:25 +0900
From:  firo@....jp
Subject:  [XP-jp:00803] EDOCのご案内
To:  extremeprogramming-jp@....jp (extremeprogramming-jp ML)
Message-Id:  <39B36361.F6EA05FC@....jp>
Posted:  Mon, 04 Sep 2000 17:54:59 +0900
X-Mail-Count: 00803

矢崎です。昨日帰国しました(^^)。

今日は、EDOCのご案内をさせていただきます。
私は以下のカンファレンスには無関係ですが、ある方か
らご紹介いただきました。

カタリシスのDesmond D'Souzaさんの講演もありますね。

会社のお金が使える方、あるいは5万5千円くらいなら、
自腹を切ってもかまわない、という方は、いかがでしょう
か?

#VXPも進んでいるようですので、きちんとフォローせね
ば(^^;;

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 EDOC(The 4th International Enterprise Distributed
Object Computing Conference)のご案内をさせていただきます。
今回のテーマは,Enterprise Computing for the New Millennium
ということで,以下のような講演やチュートリアルが行われます。

 日時は9月25−28日,場所は幕張の富士通さん。参加費は情
報処理学会orACM,IEEEの会員なら5万円,非会員なら5万5千円で
す。

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    参加募集:EDOC 2000

企業情報処理システム開発に関する最新技術と事例の発表・討議を行う国際会議
EDOC 2000を,わが国で初めて開催します.  E-ビジネスの展望,ソフトウェア
アーキテクチャ,モバイルインターネットの3件の基調講演と,E-ビジネスのモ
デリングとシステム開発,サービス提供,ソフトウェアアーキテクチャ,コンポ
ーネント,フレームワークとこれらを用いた開発事例の発表・討論を行います.
さらに,本分野で国際的に著名な研究者・開発者による最新技術のチュートリア
ルも行います.多数の参加をお待ちしています.

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==                  EDOC 2000            ==
== 企業分散オブジェクト指向コンピューティング国際会議 ==
==        チュートリアルのご案内        ==
==                                ==
=======================================================

以下はチュートリアルの案内です.テクニカルプログラムや招待講演は,ホーム
ページをご覧下さい:http://edoc.ae.keio.ac.jp/edoc/

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◆チュートリアル1A「UMLを用いたコンポーネントとフレームワークのモデリン
グ」
Modeling Components and Frameworks with UML

【講師】 Cris Kobryn (InLine Software, USA)

【解説】 本チュートリアルは,コンポーネントで構成される分散システムをモ
デリングするためのキーとなる概念と原理を説明し,コンポーネントとフレーム
ワークを定義するために必要なUMLの概念と方法を,最新のUML1.3に基づいて説
明する.また,UML-EJBマッピング仕様といったコンポーネント・モデリングの
ための拡張記法についても言及する.
例題として,Enterprise JavaBeans(EJB),CORBAコンポーネントモデル(CCM),
そしてCOM+アプリケーションを取り上げる.

【講師略歴】 Cris KobrynはInLine Softwareの上級研究員であり,ソフトウェ
ア・アーキテクチャとeビジネスアプリケーションのための方法論を専門として
いる.彼は,ソフトウェア開発チームの指導において国際的な経験をもち,カス
タムアプリケーションやソフトウェアパッケージのアーキテクチャを開発してい
る.また彼は,OMGのUMLRevision Task ForceおよびAnalysis & Design
Platform Task Forceの議長としてUnified Modeling Language (UML)の仕様
策定に大きく貢献している.

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◆チュートリアル1B「電子取引パートナーの契約を用いた企業間統合」
Business to Business Integration with Electronic Trading Partner
Agreements

【講師】 Martin Sachs (IBM T. J. Watson Research Center, USA)

【解説】 電子取引,サプライチェーンマネージメント,その他のアプリケーシ
ョンにおける企業間のシステム連携を対象としたとき,使用するインフラ技術や
連携条件を,電子契約あるいは取引パートナー契約(trading-partner
agreement,TPA)として表現することが可能である.このTPAから,それを満た
す構成情報やプログラムコードをそれぞれの取引企業のサイトにて自動生成し,
それによって2社が整合性をもちながら電子取引を行うことを保証することが可
能となる.TPAは,それぞれの企業内における取引処理プロセ
スに依存することなく,企業間のシステム連携のルールを表現するものである.
これはビジネスを成立させるための長時間にわたるトランザクションを表現する
ものととらえることができる.チュートリアルのアウトラインは以下のとおり.
・企業間の電子的なシステム連携の必要性
・TPAの基本原理
・TPAの記述言語
・TPAに基づいて企業間のシステム連携とアプリケーション統合を支援するツー
ルとランタイムシステムであるBusiness Protocol Framework (BPF)
・TPAとBPFを使ったソリューション例

【講師略歴】 Martin W. SachsはIBM T. J. Watson Research Centerの研究員で
ある.現在,企業間取引,特に電子パートナー契約を中心に取り組んでいる.彼は,
ハーバード大学の物理で学士を,エール大学の原子核物理にて修士と博士の各学位
を取得している.
彼はIEEEフェローであり,Sigma Xi,,ACM,the American Physical Societyの
各会員である.

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◆チュートリアル2B「コンポーネントに基づくプロダクトライン工学」
Component-based Product Line Engineering

【講師】 Colin Atkinson (University of Kaiserslautern & Fraunhofer
Institute for Experimental Software Engineering, Germany)

【解説】 コンポーネントを用いるフレームワークは,ソフトウェア開発の再利
用と保守,そして品質の改善に役立つと期待されているが,実際には体系化/規
約化された方法が必要となる.本チュートリアルでは,このために開発された方
法KorbAを説明する.本方法の特徴は,コンポーネントに基づくシステム開発の
ためのUMLモデリング,アーキテクチャ中心の開発法,プロダクトラインと品質
工学モデルによる支援からなる.受講者は,UMLを使ったコンポーネントのモデ
ル化,コンポーネントを用いて可変部分を考慮した階層的なフレームワークを作
る方法,フレームワークから特定の製品を作る方法,そしてUMLを体系的に詳細
化しプログラムに変換する方法について学ぶことができる.

【講師略歴】Colin Atkinson はKaiserslautern大学の教授であり,また
Fraunhofer Institute for Experimental Software Engineering (IESE)に
おいてKobrAプロジェクトのリーダを努めている.それ以前は,Houston大学
(Clear Lake)のソフトウェア工学のAssistant Professorであった.彼は,
オブジェクト指向やコンポーネント技術をソフトウェア開発に適用する方法に
興味を持ち,講演や本の執筆を行っている.

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◆チュートリアル2C「MOF/XMI詳説」
MOF/XMI Exposed

【講師】 Kerry Raymond (DSTC, Australia)

【解説】 Meta-Object Facility (MOF) とその両輪となるXML Metadata
Interchange
(XMI)は標準化団体Object Management Group (OMG)の2つの標準である.これら
は,急速に発展する企業コンピューティングのニーズに応えるために開発されたも
のである.MOFは,与えられた情報モデルに対して,ほぼ自動的にCORBAに基づいた
リポジトリMOFletを作成する機能を提供する.XMIは,リポジトリ中の情報をXMLの
形式でストリーム化して出し入れするためのものである.これはXMLを用いたツール
間あるいは企業システム間での情報共有を行うことを可能とする.本チュートリア
ルは以下を含む詳細な解説を行う.
・MOFメタモデリングの概念
・CORBAインタフェースとセマンティックスへのマッピング
・MOFletの内容をXMLファイルへマッピング
受講者は本チュートリアルにより,MOF/XMI技術を使った開発を行うことが可能と
なる.なお,受講者はCORBA IDLと情報モデリング(例えばER, UMLなど)の知識
を持っていることが望ましい.

【講師略歴】 Kerry RaymondはオーストラリアのCooperative Research Centre
for Enterprise Distributed Systems Technology (DSTC)の上級研究員である.
彼女はMOFとXMIの仕様の開発者として活躍中である.

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◆チュートリアル3A 「Eビジネス:コンポーネントに基づく開発とUMLの活用」
E-Business - Leveraging Component-Based Development and UML

【講師】 Desmond D'Souza (USA)

【解説】 Eビジネスは,ビジネス主導でかつ技術により可能となる"変革"であ
る.Eビジネスの課題には,ビジネスプロセス統合,フロントおよびバックオ
フィスのアプリケーション,顧客,製品,競合,間断ない迅速さなどがある.
Eビジネスのサイクルには,ビジネスの目標設定,分析,アーキテクチャ設計,
実装,運用,そして投資回収までに至るあらゆるものが含まれる.本チュート
リアルは,Eビジネスの変革を行うためのコンポーネントに基づく開発とモデ
リングについて,UML/Catalysisアプローチを用いて説明する.本チュートリ
アルのアウトラインは以下のとおり.
・Eビジネスのシナリオ
・コンポーネントに基づく開発とは何か
・重要なUMLとコンポーネントに基づく開発の機能
・ビジネスプロセス統合
・コンポーネント統合
・EビジネスアーキテクチャとUML
本チュートリアルにより受講者は,コンポーネントに基づいたモデリングと開発
のフレームワークを習得することができる.これはEビジネスのプロジェクトで
起こる問題を一貫した方法で考える上で役に立つであろう.なお受講者は,Eビ
ジネスとUMLモデリングの知識をもっていることが望ましい.

【講師略歴】 Desmond D'Souza はビジネス主導のコンポーネントによるシステ
ム開発方法論「Catalysis method」の開発者および共著者である.1985年より
オブジェクト技術とコンポーネント技術の開発に従事し,世界中で講演を行って
いる.以前は,Platinum technologyおよびComputer Associatesのコンポーネ
ントに基づく開発の上級取締役を務めていた.

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◆チュートリアル3B「ポリシーに基づく企業システムの仕様記述」
Policy Based Enterprise Specification

【講師】 Morris Sloman, Emil Lupu (Imperial College, UK)

【解説】 ISO標準であるRM-ODP (Reference Model for Open Distributed
Processing)のEnterprise Viewpointはポリシーや役割といった概念を定義し
ているが,それを記述する言語は存在していない.最近,ポリシーをあらかじ
めプログラミングしておくのでなく,動的に解釈して柔軟にシステム管理を行
うことに関心が集まっている.ポリシーは管理システムの管理戦略を変更した
いときに動的に変更したいことがある.IETF/DMTFコミュニティーでは,QoS管
理に関連してネットワーク管理のポリシーを仕様化する作業が行われている.
インペリアル大学では,分散システムを対象とした,ポリシー記述言語Ponder
を開発した.われわれのアプローチは,システムでポリシーを自動的に実行す
るというものである.
本チュートリアルでは,ポリシーの仕様記述の観点から複数のポリシーに基づく
システムの概要を述べる.例えば,IETF/DMTFのポリシーフレームワーク,ODP
EnterpriseViewpoint,セキュリティのコミュニティのポリシーなどである.
次に,Ponderポリシィフレームワークを詳細に述べる.Ponderは,認証,義務,
抑制,委譲などの基本ポリシーを記述するための構成要素を含んでいる.また
ポリシーの適用を制限するために制約が使われる.Ponderはポリシーを役割,
関連そして管理といった枠組みでグループ化する機能を備えているので,複雑
な企業のポリシーを記述することを可能としている.Ponderは型をもつ宣言的
言語で,多重インスタンス化,柔軟なパラメタ化,ユーザ定義型の特殊化など
の機能を持つ.
大規模システムでは,多くの管理者により矛盾するポリシーを定義することが有
り得る.これらの矛盾を発見し解決するためのメタポリシーや制約を記述するた
めの方法についても述べる.これらの概念を,サービス管理のケーススタディを
用いて説明する.

【講師略歴】 Morris Sloman教授は英国のEssex大学から博士号を取得し,1976
年よりImperial大学の計算機学科に所属している.分散システム,コンピュータ
ネットワーク,オペレーティングシステム,コンピュータアーキテクチャのコー
スを教えている.また,国際会議や海外でのセミナーにて多くの講演を行ってい
る.彼は英国およびEU関連のプロジェクトを管理してきた.また,Management
of Network and Distributed Systems(Addison Wesley)の著者,IEE/IOP/BCS
Distributed Systems Engineering Journalの共著者,またJournal of Network
and Systems Managementの編集委員である.彼は,英国政府の研究アセスメント
のメンバーでもある.Emil Lupuはインペリアル大学にて1994年に博士号を取得
し,現在同大学の講師である.彼は,ネットワークおよび分散システムの管理,
設計,セキュリティ,マルチメディア,モーバイルの問題に興味をもつ.彼は,
IFIP/IEEE Symposium on Integrated Network Management (IM'2001&99),
the IFIP/IEEE Network Operations and Management Symposium (NOMS'2000),
ACM Workshop on Role-Based Access Control (RBAC'2000,1999,1998)などの
多くの国際会議の委員としても活躍している.

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◆チュートリアル3C「OMGのMOF/XMI/CWMを用いた企業情報リソースの統合」
Integrating Enterprise Information Resources using OMG MOF, XMI and CWM

【講師】Sridhar Iyengar (Unisys, USA)

【解説】ファイルシステムやデータベースあるいはインターネット上に分散する
企業データを統合管理することは困難なことである.CORBAやEJBといった技術は,
オブジェクトの分散やインターオペラビリティやある程度の永続性を可能とする
が,企業データの変換や統合管理を行うためのものではない.データウェアハウ
スの分野では企業のメタデータ管理が必要であるが,長い間,ベンダー独自の高
価なソリューションが必要とされてきた.
OMGのOA&DTFは,1998年にOMG CWMI (Common Warehouse Metadata Interchange)
のRFP(Request for Proposal)を発行するとともに,この問題に取り組んだ.以
来18ヶ月間,MOFとXMLで定義されるメタ−データアーキテクチャ準拠で,UML拡張
であるCommon Warehouse Metamodel (CWM)を策定してきた.2000年7月にOMGは,
企業データウェアハウスのアーキテクチャと呼ぶべきCWMの仕様を採択した.
本チュートリアルはデータウェアハウスの問題の概要を述べ,企業内のデータベ
ースとデータウェアハウスを統合するためにCWMがどのように使えるかを示す.XMI
やMOFの概要を述べた後で,CWMのメタモデルを詳細に述べる.そして例を用いて,
様々な種類のデータベースやウェアハウスに分散したデータを,XMIとMOFを使っ
て統合管理できることを説明する.受講者は,UMLやデータベースシステムの基礎
知識をもっていることが望ましい.

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矢崎 博英 <firo@....jp>