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Date:  Wed, 13 Aug 2003 16:50:48 +0900
From:  Hidehiko AKASAKA <akasaka.h@....com>
Subject:  [XP-jp:04581] Re: [ 新刊情報 ]:    適応型ソフトウェア開発
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <20030813161742.7915.AKASAKA.H@....com>
In-Reply-To:  <20030812223250.A472.AKASAKA.H@....com>
References:  <JA20030812220219.7340234@....jp> <20030812223250.A472.AKASAKA.H@....com>
X-Mail-Count: 04581

赤坂@昨晩、「オデッセイ」で実家に戻りました。(訂正)

Hidehiko AKASAKA <akasaka.h@....com> san wrote:

> ところで、本には「 customer intimacy (顧客との親密さ)」の説明中に、
> 「彼らが重視するのは、顧客との深く長い関係を築き上げること」
> とありました。
> 私の勤める会社(情報サービス業の企業)としては、これはとても重い言葉です。

これは(私の勤める)会社が企業として目指すべき価値基準で、

> もちろん、(2) の変形(?)として technique leadership(あるいは、techinical
> skill leadership、または art leadership)が必要な気がします。

こちらは、開発者としての私個人の目指す価値基準です。

あんまり、訂正した意味もなさそうですが...。

あと、以下についても訂正します。

> 平鍋さん:
> > > このうち,1)には「コマンド・コントロール」型のプロセス最適化,ISOやCMMが合い
> > > ますが,2はこの方向ではダメで,「リーダシップ・コラボレーション」型の
> > > プロセス適応が必要とのことです.(AgilityとFacilitationですな)
> 
> 赤坂:
> > あまり知識のない私としては、
> > ここで大好きなワインバーグ(スーバーエンジニアへの道)を連想してしまいます。
> 
> ... いつもの事ながら、「何を言ってんだか」ですね(^^;;

p198のリーダーシップ・コラボレーションの説明を見ると
・リーダーは方向を知っている
・コラボレーションさせる側は進行を促進する
・コラボレーションでは勇気づけ、勧められる 
 # 多分、ここ誤植ですね  > 山岸さん
・マネージャは、自分の主な役割が方向を定め、指針を与え、人やチームの関係
  を促進することであると理解している

とありました。

これは、私の考えている「つまらない」管理者のイメージではなく、
まさにワインバーグのMOIのリーダーシップそのものでした。

# これからの時代、管理者というのも魅力的な仕事なんですね(^^;;

MOIを(主に自分のために)整理すると、以下の通りです。
・M(Motivation) ─ 動機づけ ⇒ 方向性、勇気づけ
・O(Organization) ─ 組織化 ⇒ 指針を与える、進行を促進
・I(Idea, Innovation) ─ アイディア、技術革新 ⇒ 変化への適応(必須多様性)

# 訂正の訂正になってしまいました(^^;;。

また、この本では、
「極限の状況における登山に何より必要なのは、スキルでもなければ、スタミナ
でもない(もちろん、どれも必要なものではあるが)。究極的に、極限の登山に
必要なものは判断力である」とあります。

# 判断力は大事ですね...、一番欠けてる部分かも。

"[XP-jp:04574] Re: [ 新刊情報 ]:  適応型ソフトウェア開発"
Kenji HIRANABE <hiranabe@....jp> san wrote:

> 私自身,経営にXPをどう売りこむか,ということに思いをめぐらしていますが,
> 「守りの企業,効率化のみ求める企業」に対しては,やはりXPは無理なのかな,
> と思っています.そうではなく,戦略的な攻めの経営にこそ,XPが必要だと.

戦略的な攻めの経営には、
オンサイトカスタマーをやめて、オンサイトデベロッパー(ズ)で、
顧客の社長室をプロジェクトルームにして戦略を開発するのが良いのかも(笑)
# もちろん、顧客は社長です(爆)。

> Kenji HIRANABE <hiranabe@....jp> san wrote:
> 
> > そういう意味で,
> > 
> > ・リアルオプション理論を使った経営意思決定を伴う開発にXPを使う
> > ・戦略投資に対する KPI (Key Performance Index)測定で,XPの有効性を説く
> > 
> > というのは,どうか,と最近考えているところです.

全然分からなかったのですが(^^;; 私なりに整理してみると、

前者は、
不確実な状況の中で不可逆な選択(企業戦略を決定)を行う際に、XPを使って俊敏
により多くの有効な情報を得て、より適切な意思決定を可能にしよう。
ということですよね?(本当?)
# 経営層がカスタマーなら、それも可能かも知れませんね。

後者は、
品質と満足度を具体的な数値目標とすることで、発注者にXPの有効性を伝える
# つまり、数値化することで、経営層にもっとXPをアピールできる
ということですね。

なるほど、なるほど。
(勘違いの可能性は高いですが)凄いアイディアですね。

# 山岸さんのコメントではなく、私がコメントしてしまってご免なさいm(_._)m

ご承知のとおり、リアルタイム理論とKPIについて全くの無知でしたので、
以下のサイトを参照しました(一部引用します)。

リアルタイム理論
http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/1643/ro.htm
<引用>
リアル・オプションのエッセンスは、「不確実性下で不可逆な意思決定を行う経
済主体がその決定を先延ばしにできる自由度の価値」です。将来が不確実なのに、
何か後戻りできない意思決定をしなければならないとき、これを先延ばしにでき
れば、ずいぶん助かります。それは、決定を遅らせることで、より多くの情報を
得て、より適切な意思決定ができると期待されるからです。

この2つの要素、つまり不確実性と不可逆性があるとき、人は意思決定を待つ自
由度に価値を見出します。この選択権の価値こそが、リアル・オプションの価値
です。ちなみに、実はこれは、一般的な金融のオプションとまったく同じです。
</引用>

KPI
http://www.google.com/search?num=100&hl=ja&lr=lang_ja&q=KPI+%91%AA%92%E8+%28Key+Performance+Index%29
<引用>
■Keyword

SLA(Service Level Agreement)
日本語では「サービス基準合意書」。受注者の分担する業務について、そのサー
ビスの品質および満足度のレベルを保証するために、受注者が守らなければなら
ない具体的な約束事項

KPI(Key Performance Indicator)
日本語では「重要業績評価指標」。受注者の分担する業務の重要項目について、
実施の結果としての品質および満足度を評価するための指標となる具体的数値に
基づく達成目標値
</引用>

ではでは。
# 意味なく長文になってしまいました。お目汚しすみません。
# お盆休みで誰も見てないか(笑)

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赤坂 英彦 (Hidehiko AKASAKA)
akasaka.h@....com