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Date:  Tue, 12 Aug 2003 10:37:04 +0900
From:  真鍋和久 <manabe@....jp>
Subject:  [XP-jp:04569] Re: XP アンギャ東京編参加レポート
To:  extremeprogramming-jp@....jp
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In-Reply-To:  <3F372295.2050605@....jp>
References:  <3F372295.2050605@....jp>
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まなべ@NEC情報システムズです.

私もXPアンギャ東京編に参加させていただきましたので,少しだけレポートします.

# 安井さんのリプライという形で失礼します.

安井 wrote:
> ○計画ゲーム
> 
>   チームごとで、紙とセロハンテープで作る造園をテーマにして、
> 計画ゲームとイテレーティブなリリースを実践します。チームの一

XPアンギャ終了後,ワークショップ計画ゲームの内容を調べました.

実践できたプラクティスは,反復(Iteration),オープンな作業空間,回顧
(Retrospectives),ペアプログラミング,責任の受け入れ,援護(チームによって
さまざま),ストーリ伝達,受け入れテスト,頻繁なリリースの9個のプラクティス
でした.

>   第1イテレーションでは、ペアのタスクが終わったときに他のペ
> アがまだ作業中で、うまくペアの組み換えができませんでした。そ
> こで第2イテレーションではペアを固定にしてみました。結果は、
> う〜ん、どうだったかな?やっていることが工作なので、ついつい
> 「ぼくは切る係、あなたは貼る係」みたいになってしまい、あまり
> ペア作業の意味はなかったのかな、という気がします。でも最初に
> やり方を相談したりプロトタイプを作ってみたり(スパイク!)す
> るときは、やはりペアのほうが良いアイデアが出やすかったです。

こちらのグループでも第一イテレーションは,ペアプロとは言っても「僕は切る係
り」という役割分担してしまいました.

しかし,今回のワークショップは早く作ることが目的ではなく,XPのプラクティス
を実践することが目的ではということで,ペア工作に徹するようにしました.

ペア工作しているときは,比較的落ち着いて作業を進めることができ,顧客からの
だめだしが減ったように思います.

>   最後に各チームが作った庭を発表しました。同じエンドユーザか
> ら同じ要求を受けているのに、出来あがったものは様々。ポイント
> はそれぞれ抑えているものの、爽やかな雰囲気あり、一点豪華主義
> あり、緑中心のものも緑がないものもあったりして、同じ庭を造ろ
> うとしたようには見えないくらいでした。きっとシステム開発でも
> 同じようなことが起きているのだろうな、と思うと笑ってもいられ
> ないのですが...

同じ課題でも千差万別の結果でしたよね.ひとつは顧客の要望の違いが大きいと思
います.

たとえばですが,庭のウッドデッキに置くいすをひとつ作成し,顧客に確認を取り
ました.そしてOKが出たので6個作成しました.しかし6個できた時点でイメージが
違うといわれ作り直しました.
このようなことも開発ではありがちですよね.

また,今回のワークショップでは顧客が一人でしたが,実際の開発では複数の顧客
要望をうまく引き出す技術も必要でしょうね.

> ○TDDワークショップ
> 
>   こちらはペアでマシンを1台使って、TDDの基本を実践します。
> パートナーがJUnitにまだ不慣れだったので、わたしは主にナビ
> ゲーターにまわりました。最初が非常に単純な四則演算の問題で、
> 次にちょっと複雑なスタックの演習が用意されていましたが、時間
> が短めで、面白い問題までたどり着けなかったのが残念でした。

個人的な感想ですが,TDDワークショップの演習時間が足りなくて,TDDのよさを十
分理解できるまでにいたらなかった気がします.TDDの演習時間はもう少し長くて
も良いのではと思いました.

言語もJavaが指定されていましたが,個人の知識によりC++やJava言語ごとに別の
グループを作って実践するのも良いのではと感じました.

また,会社ではペアプロになれているつもりでしたが,初対面の方とペアプログラ
ミングするのは,結構緊張しますね.
最初にXPを導入するのは勇気がいることかもしれませんね.

最後になりましたが,XPアンギャを企画されたオブジェクト倶楽部の方々,ご苦労
様でした.
「日本にXPを普及する使命を持って私は活動している」という平鍋さんの言葉にす
ごく感動しました.これからもがんばってください.

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NEC情報システムズ  モバイルソリューション事業部 第二海外グループ
真鍋 和久  manabe@....jp
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